日本の借金1000兆円は嘘?実は借金なんかない?

「日本は1000兆円も借金があるから増税しなければいけない」「国民一人当たり約860万円で世界一危機的状況である」「ギリシャのように破綻する可能性がある」新聞やテレビ、政府が20年間言い続けたことでしたが、意図的な世論誘導でした。

日本の借金の実態

日本の債務残高は1000兆円で経済の規模からすると(対GDP比)世界一の借金大国です。

しかし、本来の会社、家計ならば、借金だけではなく、貯金とトータルで考える必要があります。

日本は貯金(資産)が700兆円あります。

というわけで純粋な負債は300兆円ですね。

また、2018年IMF(国際通貨基金)が発表した世界各国の資産と負債がこちら。

日本は借金も貯金も多いですが、バランスでみると普通。

アメリカやフランスよりも財務状態が良かったというのは、驚きをもって世界のニュースになりました。

なぜなら、「日本は世界一の借金大国」だとなぜか日本人が思っていて、世界中がそれを信じていたからです。

また、日本の借金1000兆円のうち、500兆円は日銀が持っている国債。

国民にとっては日本政府も日本銀行も似たようなもので

父親が母親から借金しているようなどうでもいいものに過ぎません。

このどうでもいい借金(日銀への借金)の額が日本は多く、ヨーロッパ、アメリカを大きく引き離しています。

というわけで、国の借金世界一といっても、どうでもいい内輪のものが多く、資産も多いので

財務状態はカナダの次に世界で2番目に良いという経済学者もいます。

純粋な借金といえるのは500兆円ですが、金利が非常に低い日本では政府の負担は小さく、返済する相手(国債保有主)は95%が日本国民。

こちらも日本全体で見るとどうでもいいわけです。

アルゼンチンやギリシャのように国家が破綻するパターンは海外に借金をしているケースですが、海外に日本が持っている対外純資産(資産−負債)は350兆円世界一

日本は逆に世界で一番お金を貸している国なのですが、世界一の借金大国だと思っています。

「日本が凄い」と思う必要も無いですが、過度に不安を煽って増税しようとするメディアや政治家は悪質か無知のどちらかです。

アベノミクスはうまくいっていない。しかし問題はない

日本の借金の多くはどうでもいい借金と表現しましたが、なぜこのどうでもいい借金が増えるのかというと

日本人がお金を使わない、借りないからです。

アベノミクスを簡単にいうと

「お金を発行して政府から日銀へ、日銀から銀行へ、銀行から国民へとお金が回る」

はずでした。

毎年、お金が発行されるたびに

安倍首相の異次元の金融緩和だー!」「黒田日銀総裁の黒田バズーカだー!」とメディアは書きたてました。

https://www.instagram.com/p/BzqNX4YAmxa/?utm_source=ig_web_copy_link

しかし、銀行からお金を借りる人はあまり増えていません。

お金を借りてまで欲しいものが無かった、お金を借りてまでやりたい事業も無かったというわけです。

というわけで、国民は借金してまでお金を必要としなかったために、民間へお金は到達せずにさほど景気に変化は起きませんでした。

パスを繋ぎ続けてシュートを打たないどこかの国のサッカーのように、政府と日銀の間では、どうでもいいお金と国債の貸し借りを続けています。

(こういうの国の借金とは言わないと思うんですが・・・。)

ただし、アベノミクスで多少はお金が回ったことでデフレ(お金の価値が上がる)は脱却。

少子化で失業率は改善し、出生率もわずかながら上昇しているので、民主党政権時よりマシにはなっていますが・・・。

安倍首相は「こびりついたデフレマインドを脱却する」と豪語して異次元の金融緩和政策を打ち出したものの、気付いたらペースは停滞。

当初の目標だった2%のインフレ(お金の価値が下がる)は無かったことにされて

デフレじゃなきゃいいんじゃない?路線に変更しています。

散々メディアで聞かされる「アベノミクスで日本は崩壊」派と「アベノミクスの成果で日本が復活」派の対立ですが

結論を言えばアベノミクスは異次元に普通です。

本当に年2%インフレにしたいなら30兆円発行して、ばらまけばよいだけ。

消費税は増税どころか1%も必要ありません。

さて、ここからは持論ですが。

お金を大量に発行して、景気を回復させるという海外では当たり前となっているインフレ政策。

このインフレ政策は日本に合わないです。

なぜなら、金融資産の現金の比率は日本51.8%、アメリカ、13.7%、ユーロエリア、34.4%。

日本人は投資をしないでリスクを極力避けようとします。

お金は増やすより守りたいわけですね。

心理学者の中野信子さんによると

日本人は、セロトニン(幸せホルモン)トランスポーターの数が少ない人の割合が世界で一番多い。つまり世界一、不安になりやすい民族なんです。

こういった理由で日本人は現金預金が多く、自殺率が高い。

実際、日本人は貯金したいから働いていて、お金を使いたいから働いているわけではないという人は多いのではないでしょうか?

インフレになってお金の価値が下がるから消費が拡大するというのは、陽気な国民性の発想であって

インフレで貯金が目減りすることが分かっていたら私なら働く気が失せるだけで、高級料理を食べようなんで思わないですね。

つまり、労働意欲は減退して景気も良くならない。

そこで、日本人に最も合った経済政策はというと・・・

相続税100%です。

セロトニンが少なくて不安になりやすい日本人にはお亡くなりになってから納税してもらいましょう。

島国ですから、死ぬ前に他の国に資産を移すのは難しいですし、とりっぱぐれが少なく、老後不安で貯めておく人が多いので、かなりの税収になります。

相続税収は若い世代に分配して、将来の国の宝である子供を作ってもらいましょう。

日本最大のリスクは国の借金でも北朝鮮のミサイルでもアベノミクスでもなく

少子化です。

ただ、政治家なんて麻生財務大臣のような金持ちお坊ちゃまばかりなので、実現は不可能ですけどね。

ネットの声

コストプッシュでインフレするのをデフレではないといって喜んでる

この20年間の日本政府は、政府総支出をほとんど増やして来なかった、世界一の「ドケチ国家」だった。

国債は政府債務。 お札は日銀の債務。 何が悪いことなのだろう。

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