
日本政策投資銀行が4日発表した2022年度の設備投資計画調査によると、大企業の国内投資額は前年度実績比26.8%増となる見通し。
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日本の設備投資が大幅増の理由
近年、低迷してきた日本経済の設備投資が一気に今年になって進んでいます。コロナ禍で先送りされた投資が再開。計画ベースでは高度経済成長期の1970年度(27.6%増)以来、ほぼ半世紀ぶりの高い伸びが見込まれる。開発競争が激化する電気自動車(EV)関連などの脱炭素化や、デジタル化への投資も活発化。 デジタルトランスフォーメーション(DX)に対応した工場新設の動きが顕著で21年度はコロナ禍を理由に計画を下方修正した企業の割合が約2割と、前年度に比べて低下。22年度は小売りや運輸でコロナ渦の影響が長引くものの、製造業を中心に多くが再開する予定だという。
製造業は30.7%増。EVや半導体などの関連投資がけん引。非製造業は24.8%増。東京都心などで不動産開発が相次ぐほか、鉄道会社によるバリアフリー対策の投資も増加。脱炭素関連は、再生可能エネルギーやEVなどが伸び、国内設備投資額の13.1%を占める見通し。
日銀短観によると日本の大企業の設備投資は今年の予想が33兆円と2007年以来過去最高を更新する可能性が出てきています。この日銀短観統計の大企業の設備投資は日本全体の3分の1にあたるので日本全体で100兆円の設備投資となる可能性があります。
これはバブル経済以来の規模で日本経済は大きな転換点を迎えた可能性があります。
日本政策投資銀行によると設備投資が大幅に増えた要因として
・新型コロナ、地政学リスクの高まりによるサプライチェーン強靭化
・脱炭素、EV関連
・情報化投資による省人化対応
を挙げています。また円安によって国内に製造業が回帰する動きもこれを後押ししています。
ここ20年間産業の空洞化と呼ばれ工場の海外移転が続き海外に設備投資して日本の設備投資は低迷し続けていましたが大きな流れが変わりつつあるのかもしれません。
ネットの声
円安効果とチャイナリスクの高まりだろうなぁ。 良い流れなので、政府も補助金や減税などでさらに製造業回帰を後押しし、賃金上昇にも繋げてもらいたい
凄い伸び。どういう経緯でなんだろ?。円安で製造業国内回帰とか、円安で外国企業入ってきたとかかな
今が、大規模財政支出+経済成長政策を発動する、絶好の機会。今発動しないと、今後10年位チャンスは無い。GDPを増やし持続的賃上げを実現する、絶好の機会。岸田、隠れて無いで仕事をしろ、