
7月にニュージーランドとオーストラリアで共催する女子サッカーW杯は史上最多となる32か国開催。なでしこジャパンはFIFAランキング11位で優勝候補とはいえない立ち位置となっています。
前回大会はテレビやインターネットなどでの視聴者が全世界で約11億2000万人を記録し、過去最多を更新。また、テレビ観戦だけでも全世界で約9億9350万人に達し、2015年のカナダ大会で記録した約7億6400万人から約30パーセント増加したとのことです。
今大会は出場国が増えているのでさらに大会の規模が大きくなることが予想され、男子W杯に匹敵する一大スポーツイベントとなる可能性を秘めています。
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急成長する欧州女子サッカー
欧州のトップチームでは年間予算が5億円を超え、日本でいえばJ2クラスの水準となっています。
2011年ドイツで開催された女子W杯では、なでしこジャパンが優勝。チケットは完売し商業的成功も収めたことで「女子サッカーは儲かる」と気づいた欧州各国は本格的に女子サッカーへ投資し始めました。
FIFA(フィファ)によると2019FIFA女子W杯は視聴者が大会史上最多となる約11億2000万人を記録してW杯の規模が拡大。
女子サッカーの名門、日テレ・ベレーザとその下部組織であるメニーナの監督を歴任してきた寺谷真弓氏は
「ヨーロッパ各国が、もともと持っているサッカー文化を女子にも取り入れ始めた。真剣に女子サッカーに取り組むようになったら、ヨーロッパ各国どんどん強くなるのは自然なことです」と現在を分析しています。
なでしこジャパンが勝てなくなったことは弱くなったというよりも、欧州勢が一気に力をつけたと見ることができるでしょう。
女子CL(チャンピオンズリーグ)準決勝バルセロナ対ヴォルフスブルクの一戦では9万1648人を動員。
準々決勝バルセロナ対レアル・マドリードは9万1553人の動員を記録するなど近年の欧州女子サッカーは育成だけではなく商業面でも成功しています。
UEFAが発表した最新レポートによると、欧州の女子サッカークラブとリーグの商業的価値が、2033年までに6億8600万ユーロに達するとの見込みで現在の6倍に成長するとのことで男子サッカーと同じように欧州サッカー界が女子サッカーを牽引していく存在となっていくでしょう。
勝つことが難しくなった中で女子サッカーをどのように盛り上げるのかという部分が日本のサッカー界に欠けているところといえます。
ネットの声
直近のスペイン戦で予習。 やはり長谷川と杉田が抜群に上手いので長い時間一緒に使いたい。長野は変化を付けられる。遠藤はWB向きではなさそう。宮澤も良さを出しきれてない。植木はもっと耐えてくれ。藤野はもはや攻撃の中心。
W杯前の大事な親善試合なのに、放送も配信もないってマジ⁉︎ 文句は田嶋会長に言えばいいのか…? ガラガラだった皇后杯の決勝戦も然り、JFAから女子サッカーを盛り上げようとする熱意がまったく感じられない。