さようなら松本人志。芸能活動休止へ。

ダウンタウンの松本人志さんが芸能活動を休止することを吉本興業株式会社が発表しました。「松本人志の今後の活動に関するお知らせ」と題した発表文では、「昨年12月27日以降の様々な報道により、関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けし、また、いつも応援してくださっている皆様に対し、大変なご心配をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます。」とお詫びの言葉からはじまり、当社及び松本だけでなく、お取引先を含めた関係者の皆様に対しても問い合わせ等が相次ぎ、松本のテレビ出演を巡る記事が度々掲載されるなどしておりますところ、このたび、松本から、まずは様々な記事と対峙して、裁判に注力したい旨の申入れがございました。」と報告。

さらに「そして、このまま芸能活動を継続すれば、さらに多くの関係者や共演者の皆様に多大なご迷惑とご負担をお掛けすることになる一方で、裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまうため、当面の間活動を休止したい旨の強い意志が示されたことから、 当社としましても、様々な事情を考慮し、本人の意志を尊重することといたしました。」と記しています。

最後に「突然の活動休止となり、放送局をはじめ関係者の皆様には大変なご迷惑をお掛けすることとなり誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。」とし、「そして、松本の出演等を楽しみにしてくださっているファンの皆様には更なるご心配をおかけすることとなり誠に申し訳ございませんが、再びダウンタウン松本人志として活動する日をお待ち下さいますようお願い申し上げます。」としています。

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松本人志裁判の行方

この件ついて松本人志氏は「事実無根」としていますが、週刊誌では女性を紹介したとされるLINEが流出しており、スピードワゴンの小沢氏が芸能界のVIPと紹介して、二人きりになって、後日お礼のメッセージを送っていたことから、まったくの事実無根という言い分は厳しいのではないでしょうか。流出したLINE自体が作り物の可能性はありますが。裁判の争点が、性行為があったかなかったか、若しくは性的な同意があったかどうかであるとすると、たとえ勝訴したとしても後輩芸人から紹介されたホテルで若い女性と2人きりとなったという事実まで覆すことは難しく、タレントとしては致命的といえるでしょう。裁判にはかなりの時間がかかり、スッキリとした結末にはならないと推測できます。

8年前のことですし、密室で何が行われたのかはハッキリさせずに、一定の非を認めて裏で被害女性に対して謝罪と示談金を渡すことで解決した方がよかったような気もします。妻子ある一流芸能人がその名声を利用して後輩芸人にアイドルを紹介してもらって二人きりになっている時点で、胸を張って潔白を証明するという形にはならないでしょう。

芸能界の女衒(せげん)という悪しき慣習

女衒とは江戸時代、女を遊女屋、旅籠屋などに売ることを業としたもの。 遊女奉公で、遊女屋と女の親元との仲介に当たるが、女を誘拐し売りとばすことなどもあり、古くからある会社や反社会的勢力の影響がいまだに残る業界では現在でも似たようなことが行われているとされます。

現在では、上記のような接待行為に係わる人材派遣の仲介業に対して「ヒューマントラフィッキング」という言葉が使われています。

芸能界は暴力団との関わりが昔から深かったこともあり、このような問題については構造的に残っていると考えられます。強制制がなかったとしても広い意味で、松本人志氏とスピードワゴン小沢市の行為はヒューマントラフィッキングに該当すると判断されても仕方がありません。

2025年大阪万博の顔:ダウンタウン

大阪万博にはダウンタウンの生みの親と言われる大崎洋前吉本興業会長が「大阪・関西万博催事検討会議」の共同座長を努めており、ダウンタウンがPR大使を努め、吉本興業が大きく関わっています。

国際的な人権感覚でいえば、このような行為をしている人が万博のPR大使というのは厳しいでしょうし、吉本興業が万博に大きく関わっていること自体も問題になりかねません。

また、2025年までに裁判がスッキリとした形で終わるとも思えないです。大阪万博はただでさえ開催費用が大幅に上ブレしたことで批判が大きいため、この問題が波及することはあり得るでしょう。

裁判には膨大な時間がかかる

日大芸術学部に裏口入学したと報じた「週刊新潮」で名誉を傷つけられたなどとして、お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光が発行元の新潮社に損害賠償などを求めた訴訟では2018年に記事が掲載されて結果が出たのは2022年。20年12月21日の同地裁判決では、新潮社の取材が不十分だったとして太田側の名誉毀損を認定。2022年に週刊新潮の上告が棄却されて最終結果が出ました。

4年間裁判にかかっているので、そのままの期間がかかるとすると松本人志氏が裁判結果が出て芸能界に復帰するのは65歳です。このようなことを考えると今回の松本人志氏の芸能活動休止は事実上の引退に近いかたちとなるのではないでしょうか。4年後はいまのレギュラー番組が終了し、穴埋めのために出番を得た後輩芸人が活躍しているはずです。

さようなら。

ネットの声

松本人志(敬称略)、多分ワイドナショーでスタンス説明してから1年くらい裁判生活に入るんだろう。
これで勝ったら凱旋で勢いづいて文春の権威地に落ちるし、負けたら引退で文春が芸能界の風紀委員としてさらに絶大な力を持つことになるし、いずれにしろ大きな意味を持つ裁判になるんだろうな。

 

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