J1・FC東京の経営権を「ミクシィ」が取得へ 真の狙いは「あれ」か?
IT大手「ミクシィ」(東京・渋谷区)が、J1・FC東京の経営権を取得する方針を固めたことが29日、分かった。近日中にも他の主要株主との調整に入る。同社は2018年から主要株主としてFC東京に出資してきたが、新たに株式を取得し、過半数の保有を目指す見込み。
本丸はスポーツベッティング市場
モンスターストライクなどゲーム事業を行うミクシィは、18年からFC東京の主要株主となり出資してきた。19年からはユニホームの胸スポンサーになり、同社のエンターテインメント部門のブランド「XFLAG」のロゴを掲出。年間5億円超のスポンサー料に加え、試合のイベントやスタジアムグルメを充実させるなど、近年のクラブの躍進を支えてきた。 スポーツ事業の実績も豊富で、19年にはBリーグ・千葉ジェッツの経営権を取得。チーム強化に加えて、南船橋に1万人規模の新アリーナを建設することを決定している。FC東京でも経営権を取得できれば、競技面だけでなく、ハード面の充実なども期待でき、サッカー専用スタジアム建設の話も動いてきくでしょう。
FC東京は、東京ガスサッカー部が前身。1998年に東京ガスなど161団体が出資した東京フットボールクラブを設立。特定の企業の影響を受けないという方針で、現在は370を超える株主が出資している。チームの母体となる東京ガスはクラブへの影響は大きいが、持ち株自体は数%程度で親会社ではないため、主体性がなく、チームを主導する存在がいなかったことが問題でした。東京ガスも公共的な事業なのでサッカーへの投資は消極的でしたが、ミクシィが本格的に経営権を取得すると大きくクラブが変わるかもしれません。
英紙フィナンシャル・タイムズ発によると日本政府がJリーグとプロ野球へのスポーツベッティング(賭け)を2024年にも合法化するため、検討を行っていて合法化された場合、サッカーと野球を合わせて、年間推定650億ドル(約7兆1500億円)以上というとてつもない規模のスポーツベッティング市場が生まれると報じていて、ミクシィはスポーツベッティング事業を地道に取り組んできた企業ですから、FC東京の経営権取得をきっかけにしてスポーツベッティング解禁の流れに乗る狙いもあるかもしれません。
ネットの声
ミクシィの経営権取得により他のJクラブとは違って、東京の赤字は親会社が負担してくれませんでしたので(親会社が存在しない)堅実な経営しか出来ませんでしたが、これが大きく変わる可能性があります。
FC東京はJリーグのチェルシー、パリサンジェルマンになれるでしょうか。
ミクシィより株式を多く保有する某企業(東京ガスでは無い)の社内報でFC東京のニュースを見た時、『えっ?FC東京ってこの会社のサッカー部だっけ?』と思うくらい、何というか実業団的な扱い方に凄く違和感を持った記憶がある。ミクシィの方が、というか現社長の方がチームに対する愛は深い。
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