日本競馬がネット馬券売り上げ効果で国際化へ大改革

日本中央競馬会(JRA)は2022年国内最高賞金レースのジャパンカップ(JC)と有馬記念の1着賞金を来年から1億円増やし、4億円にすると発表した。JCは2015年、有馬記念は16年以来の増額。

そして、来年から2023年から有馬記念とジャパンCの1着本賞金を5億円に増額(今年は4億円)すると発表。他のG1は日本ダービーが2億円から3億円、皐月賞菊花賞が1億5000万円から2億円に増額。これまで1億円だった3冠ボーナスも3億円に増額され、来年から3冠馬が獲得する総額は10億円となります。

ジャパンカップを国際レースへ

2022年から東京競馬場は国際厩舎を建設。外国馬が日本の国際レースに出走する場合、従来は空港到着後にJRA競馬学校(千葉県白井市)などの輸入検疫施設に移動して7日間の検疫を終えた後、改めて開催競馬場に移動する必要があり、その都度、輸送と環境の変化という負担がかかっていました。今後、東京のレースなら外国馬は空港到着後、東京競馬場に直接入ることができて「利便性を高めてより多くの外国馬が出走できるような体制を整えました。

背景には海外有力馬がジャパンカップに来なくなっていた現状があります。

ジャパンカップといえば、1981年に創設された国際招待競走で、日本初の国際GIで日本馬と海外強豪馬の力比べのレースとして人気を博してきました。

しかし、サウジカップの今年の1着賞金が世界最高の約11億円、ドバイ・ワールドカップが約8億円で賞金3億円だったジャパンカップに出走する理由は海外勢からすると少なくなっていました。

ジャパンカップは第1回から10回までは日本勢が2勝8敗でしたが、第11回から20回では日本勢の6勝4敗ち勝ち越し。第21回から30回では8勝2敗。31回から40回では10勝0敗でした。

日本競馬の実力は高まっており、ジャパンカップは勝ちにくく、賞金も後発のドバイやサウジと比較すると安いため2019年にはジャパンカップ創設後初めて外国馬の出走がゼロになり、20年は1頭、21年も3頭にとどまっています。

この状況を変えるために賞金を増額した今年は海外馬が4頭が出走しましたが6着が最高で、強豪馬が有馬記念に回り本命不在だった日本勢が5着まで独占しています。

すでにネットで馬券を買うことが普及しており、賞金を高め、強い馬が出走する盛り上がるレースを作ると馬券の売り上げが上がるという好循環につながっていくのか注目です。

ネットの声

ジャパンカップ(東京競馬場)
「世界に通用する強い馬づくり」を目的に創設されたレースで、賞金額は世界で2番目に高額なレースとなっています。開催当初はなかなか日本勢が海外馬に勝てませんでしたが、2006年のディープインパクト優勝以来、日本勢が勝ち続けています。

ジャパンカップ、今年は賞金アップの情報が遅かったからかメンバーがあんまり揃わなかったし、調整もばらつきがあったとので来年に期待

明日また有馬記念の想定を更新しますが、ジャパンカップを勝って有馬記念に出走する予定のヴェラアズール、ジャパンカップ勝っただけで一気に賞金が4億円増えて、現時点で獲得賞金第3位となってますw

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