マラドーナが死亡。破天荒な英雄が残した意外な功績とは?
1986年メキシコワールドカップでアルゼンチンを優勝に導いたマラドーナは国の英雄でマラドーナの死にアルゼンチンは3日間喪に服することを発表しました。
マラドーナは国の象徴的存在であり、スポーツ選手の次元を超えた存在だったということですね。
マラドーナが残した功績
実は今では当たり前となっているサッカー界の常識はマラドーナがきっかけとなって始まったことも多いです。
例えば
後ろからのタックルはファウル
後ろからのタックルは見えないので怪我のリスクが高いのでファウルとなるのは当たり前でしたが、マラドーナから誰もボールを取れなかったために後方からのタックル作戦を敢行したチームがあまりにもひどいということで、後方からのタックルがファウルというルールが明文化されています。
ゾーンディフェンス
今やサッカー界の戦術の常識となっているゾーンディフェンスもナポリ時代のマラドーナを止めるためにACミランのサッキ監督が考えた作戦で、マラドーナを止めることに成功。マラドーナを止める戦術はマラドーナ以外を止めることはさらに容易で瞬く間にこの戦術は常識化されて現在も進化を続けています。
マリーシア(ずる賢さ)
マラドーナといえば、神の手ゴールが有名ですが、南米のスポーツ文化はずる賢さを美徳とします。
アメリカ、イギリス発祥の野球やラグビーはスポーツ選手は紳士的であるべきという考え方が大きいですが、サッカーはヨーロッパの価値観に南米の価値観が持ち込まれたことでグローバルスポーツとしての地位を獲得していきました。
南米的な価値観のサッカー文化を体現していたのがマラドーナであり、こんなのアリ?と神の手ゴールは世界中で話題となったわけですね。
賛否両論を巻き起こす今でいう炎上マーケティングに成功したわけでFIFAはマラドーナに感謝しなければなりませんし、昨今のVARで判定を厳密に見る流れについてもマラドーナの死をきっかけに別の角度から考えるきっかけになると思います。
「君たちには、俺が手で決めたように見えたのかい?それなら、それは神の手だったのかもしれない。」ディエゴ・マラドーナ
BBCニュース – マラドーナ氏死去 アルゼンチンのファンにとって、どんな存在だったのかhttps://t.co/Ws4N8CGqUE pic.twitter.com/UFejHkyT8F
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) November 28, 2020
ネットの声
ディエゴ・マラドーナは私が見た中で断トツのサッカー選手だった。(ペレは見ていない) 好きではなかったが、彼がボールを持つとどんなに屈強なディフェンダーでも反則以外の手段でボールに触れることはできなかった。小柄だが強い肉体だった。
私からすれば、メッシあたりとは次元が違うのだった。
マラドーナのユニホームを着ると…暴漢に襲われないが胴上げされる?記者が現地で体感した偉大さ
コメントを送信