サイバーエージェント藤田社長が今年も競走馬を25億円爆買い。馬主業で儲かってないのに、馬を買い続ける理由

日本最大の競走馬セリ「セレクトセール2023」初日は10日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで1歳部門が実施されました。

競馬ゲーム「ウマ娘」などで知られるサイバーエージェント社長の藤田晋氏が、今年も存在感を見せつけている。最初に登場した上場番号1番「ヤングスターの2022」(牡、父キズナ)をいきなり2億1000万円で落札すると、同じキズナ産駒のストリートバンドの2022」(牝)を1億2500万円で落札。

藤田氏はセレクトセールで21年は18頭で合計23億6700万円、22年も18頭で合計22億2600万円を投じた。初日に10億円を突破するのは3年連続となりました。(金額は税抜き)

、2日目も高額馬を続々と購入。8頭購入時点で総額13億2000万円となり2日で約25億円の爆買い。

藤田晋は馬主として儲かっているのか

馬主の成功例としては演歌歌手の北島三郎氏が有名です。数百万円で購入したキタサンブラックが獲得賞金JRA歴代2位となる18億円の賞金を獲得。種牡馬として社台スタリオンステーションに売却した金額も含めると約30億円北島三郎氏個人に入ったとされています。

キタサンブラックは種牡馬として1年目から世界リーディング1位のイクイノックスを輩出。北島三郎氏はキタサンブラックの種牡馬の権利を一部保有しており、いまだにキタサンブラックの収入は毎年数億円入って来ていると推測されています。

このように一発当てると馬券を買うよりも大規模な収入が入ってくる馬主業ですが、多くの馬主は赤字となってしまうのが現状のようです。

藤田晋氏が所有する競走馬はジャングロとドーブネの2頭が獲得賞金で1億円を超えていますが、賞金は騎手や調教師にも分配されるので、取り分は80%ということを考えると、現在のところまったく元を取れていません。

それでも競走馬を買い続ける理由

日本の馬主にとってせりでの競走馬の購入は賞金での回収以外に有力調教師・騎手・生産者・馬主と関係値を築くチャンスでもありまた強い外厩が使える馬が多いメリットも含め大きな付加価値が金額に乗っています。

「ウマ娘」で大きな利益を得たサイバーエージェントですが、競馬界に1強状態で君臨するノーザン・社台系の最大手からはウマ娘としてキャラクター使用することに許可が降りず、ディープインパクトなど名馬がキャラクター使用できない現状があります。

藤田晋氏にとっては競馬界で現在1強状態が続くノーザングループと関係性を築くことで、ウマ娘のキャラクター許可を得ることも狙いでしょう。実際に購入している馬の多くはノーザン・社台グループです。

また、JRAは全レースのネット中継を今年から行っており、これまで地上波とグリーンチャンネルで独占配信されていた競馬中継をABEMATVでも行うといった本業との相乗効果も期待できます。

というわけで、藤田晋氏が競走馬をこれだけの額で購入し続けて現状大損になっていることは競馬界で人脈をつくり影響力を持つことが狙いで、地盤を固めてから、本業と絡めて長期的に回収するための先行投資なわけですね。

巨大な資金力を持ち、本業でネット配信サービス最大手の事業とウマ娘の生みの親の社長という立場だからこそ、これだけの投資に意味があるわけで、普通の小金持ちはだいたい馬主なんかやっても損するのがオチです。

ネットの声

セレクトセール
TNレーシング
金子真人HD
藤田晋
ダノックスの4強だな
特にTNレーシングと金子真人HDは総額10億越えかぁ~
どんだけ遊び金持ってるんだよ
凄すぎるな。

 

ジャングロはマイル戦で活躍しそうだったけど故障で消え、ドーブネも5億で買ってまだ1億到達したばかり
今年は2歳馬で巻き返せるかな?

Twitterでフォローしよう

pick up