2018年ロシアワールドカップにおいてベスト16に導いた西野朗監督は jリーグで最多勝利記録を持つ名将。

そんな西野監督をタイサッカー協会アンダー23チームと兼任で A 代表監督に指名しました。

果たして西野監督はタイで成功できるのでしょうか?

西野監督の評価と特徴

ロシアワールドカップでは大会直前でハリルホジッチ監督が解任され短期間でチームを立て直した手腕を評価された一方で敗退したベルギー戦ではの采配ミス には批判がありました 。

ワールドカップ後に西野監督を招聘した jリーグのチームはなく、ワールドカップ前も jリーグのチームからは声がかからない状態でした。

 jリーグのクラブが西野監督を招聘しない理由は、攻撃的なサッカーを志向することと選手に自由を与えることが特徴でチームマネジメントや選手の個性を合わせた組み合わせには定評がある一方で戦術的なチームビルディングには疑問符がついていたからですね。 

そのため、能力の高い選手が揃っているチームでは良い結果を出します。

ガンバ大阪を初優勝に導いたシーズンではディフェンスラインに日本代表宮本恒靖、中盤には日本代表の遠藤保仁が君臨していました。

西野監督はピッチ上で監督になれるような頭の良い選手に役割を与えて自分は一歩退きながらゲームの手綱を握っているというタイプですね。

高度に戦術化する現代サッカーにおいて、西野監督のやり方は古いとも言えますが、それはクラブチームの話。

一方でチーム作りの時間がない代表監督でこのようなチーム作りができる監督は貴重です。

というわけで西野朗監督は攻撃的で自由度が高いチームを作り代表監督に合っていると言えます。 

タイ代表に合っているのか?

松下電器でプレーし、ガンバ大阪のヘッドコーチも務めた経験のある、タイリーグチョンブリFCで監督を務めるヴィタヤ・ラオハクル氏によると

「外国人(前記のブラジル人や欧州人指導者を指すと思われる)は言うだけ、でも日本人は違う。彼らが教えるサッカーをやったら、絶対に強くなりますよ! サッカーは細かなところが凄く大事だから」

と日本人監督であることの重要性を強調していました。

また、北海道コンサドーレ札幌所属でタイ代表のエースであるチャナティップ選手は

「僕は日本のサッカーを理解しているから、日本人監督はうれしい。ちょっとだけ日本語もできるから、コミュニケーションもできるし」「日本代表はみんなうまいし、強い。その監督をしていた人なので、楽しみ。タイ人選手をレベルアップさせてほしい」「タイも日本と同じスタイル。プレスからカウンター。日本みたいにもっと良くなるといいね」

とコメントしています。

タイ代表は攻撃的なマインドを持っていて、ポゼッションサッカーを目指していて選手個人のボール扱いの技術も非常に高いです。

目指しているサッカーは日本代表にかなり似ていると言えますね。

FIFAワールドカップ には200カ国以上が参加していて、 タイ代表にとって一番身近な目標が日本のサッカーなのでしょう。

またチャナティップ、ティーラシン、ティーラトン、テティパンなど jリーグを中心にした海外組がチームを底上げしていて、アジアカップでも史上初のベスト16進出を成し遂げて急成長中。

https://twitter.com/yoppppye/status/1151464596718227457

おそらく西野朗監督はタイ代表のスタイルを大きく変えることもないでしょうが、微調整しながら日本のやり方も導入してチーム状態を上げて行くつもりでしょう。

タイ代表は各ポジションにタレントがいるので、攻撃的なサッカーとそれを可能にする高い位置でのラインコントロールとプレッシングからのボール奪取をうまく組織化できればかなり強くなると思います。

ただし、心配なのは西野監督に海外経験がないことです。

日本代表監督時代もインタビューで何を言ってるかわからないタイプで、元天才型の選手にある独特の感覚的にものを言いますから、通訳を通した時に西野監督が思っている事がタイの選手に何割伝わるのかという部分はかなり不安ですね。 

現役時代の西野明選手。センスあふれるアタッカーだったそうです。

元日本代表の岩政大樹選手はタイリーグでプレーした際に集中力に課題があると感じていたようです。

攻撃的なサッカーをするには常にボールを失った時のための守備を準備しておく必要があります。

ここが日本代表が最近ようやく少しできるようになってきた部分ですが、ずっと苦労してきました。

ボールは持てるけど奪えないのです。

それをロシアワールドカップで改善させたのは西野監督ではなく吉田麻也選手や長谷部誠選手昌子源選手など選手たちの個人の成長によるところが大きいので、タイ代表にこの3人のようなタレントがいないと日本代表のようなサッカーは実現できないです。

タイは高温多湿な地域でボーっと頭がなりやすく、そこで集中力を保つサッカーを実現させるためには、ボールを回しながら休む必要もあります。

この辺りのテンポのコントロールもガンバ大阪時代は遠藤保仁選手、ロシアワールドカップでは柴崎岳選手が行っていましたから、タイ代表でこの二人のようなタイプを見つけてくる必要もあるでしょうね。

また、そういった若手選手の発掘のためにU23と兼任しているので、西野監督が見つけてきた若くて才能のある選手を jリーグに送り込んで育成するという形も増えてくるでしょう。

実際に昨シーズンはコンサドーレ札幌のチャナティップ選手がベストイレブンに輝いていてタイ人選手の評価は上がっています。

タイは王族がチームを持っていたりして、良い選手がいても移籍が自由に行えなかったりするので、この辺りを西野監督とタイサッカー協会がこれまでよりうまくやってくれるでしょう。

イタリア人監督ザッケローニが日本代表監督だった時に本田圭佑選手が acミランに行き長友佑都選手がインテルミラノに移籍したように、タイから将来のスター選手が jリーグにやってくる可能性は高いと思います。

ネットの声

日本サッカー協会で森保JAPANをサポートして欲しい。

G組UAE、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシアは面白そう。

森保JAPAN、吉田シンガポール、西野タイ、本田カンボジアと日本人監督は別グループキレイに分かれた。

64歳で講演会や解説者で日本で十分な収入を得ることは出来たはずの西野監督、何歳になっても新しいことにチャレンジする姿はかっこいいですね。

おすすめの記事