米中関係が悪化。中国の謎の気球を米軍が撃墜

アメリカの上空にある謎の気球に関してアメリカ側は当初撃墜は技術的に困難としたうえで中国から来たものだとの見方を示していました。

中国政府は、アメリカの上空を飛ぶ気球は気象観測に使用する「民間用」と主張したことで、中国のものと自分から認めます。

しかし、これは罠でした。

アメリカが撃墜は困難というのは嘘。米国防総省によると、4日午後2時39分、高度約1万8000~2万メートルの上空を飛行中の気球に、米軍の高性能ステルス戦闘機「F22ラプター」が空対空ミサイル「サイドワインダー」1発を発射し、海に落下させることに難なく成功。米軍は「米本土の戦略的拠点を監視する目的で中国が使用していた」と断言した。

これを受けてブリンケン国務長官の訪中は中止。米中関係はかつてないほどの緊張感が走っています。

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明らかになる中国の野心をアメリカは許さない

撃墜された気球は、同部隊が中国内モンゴル自治区で管理する衛星発射基地から打ち上げられたとの情報がある。同部隊は、戦略に関わる情報の収集を役割の一つとし、偵察衛星を運用して米軍の核兵器施設などの監視を行っているとされる。

ただ、衛星による偵察は上空通過の時間帯が限られ、雲の有無など天候条件にも左右される。中国軍の内情に詳しい関係者によると、中国軍は偵察用気球を衛星で常時監視しきれない場所に投入し、定点監視ができる態勢を整えようとしているという。

中国外務省の毛寧(もう・ねい)報道官は3日午後の記者会見で「米国とともに冷静、慎重にこの問題を処理することを望む」と発言。同日夜には報道官談話を出して「不可抗力で米国に誤って入った」として「遺憾」の意を表明し、早期の幕引きを図ろうとしたが、ブリンケン国務長官は訪中を中止。

関係改善への足掛かりとしようとしたが、徒労に終わっています。

宇宙の軍事衛星技術でアメリカに後れを取る中国は安上がりな気球で上空からの情報戦に対抗する狙いがあったと見られますが、米軍が撃墜したことで、無人の空中に飛んできたものは撃ち落としても良いという前例ができました。

日本、カナダ、コロンビア上空でも似たような気球が確認されているので、これらの気球の狙いも今後の米軍の分析によってわかってくるでしょう。

しばらくは米中関係が良くなることはなさそうですが、日本は何も対応しなくてよいのでしょうか。

ネットの声

無人の偵察気球を米空軍が撃墜した事で今後はドローンや無人気球など「人間が乗っていない飛翔体」は国籍を問わずに撃墜してもよいという国際法的概念が確立した。

アメリカ空軍のF-22が中国の観測気球を撃墜したことが大きなニュースになってるみたいだけど、アメリカがF-22を使った理由はアメリカが保有する戦闘機の中でもっとも高高度飛行能力に優れているからだと思う。今回2万mの目標を破壊したわけだけど、普通の戦闘機の作戦高度は1万m強くらいです。

 

 

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