新型コロナウイルスの重症化率が減少した理由。もはやただの風邪?

7月10日東京都で243人と過去最高の感染者数が出ていて、危険な状態と思っている人が多いと思いますが、細かいデータを見ると実態は大きく異なります。重症者数は3月以降減り続けて現在6人しかいません。先週からの東京都の感染者は1000人程度ですが、すべて無症状もしくは軽症で重症者は一人もいません。

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新型コロナウイルスが弱体化した理由

新型コロナウイルスの弱体化の傾向は日本だけではありません。

スウェーデン、アメリカ、ブラジルなど感染者数がまとまった数出続けており、感染抑制に失敗したと見られている国でも重症化率、死亡率は急激に下がっています。

重症化率が下がった要因は複合的な要因でいくつか考えられます。

1、夏場のウイルスは重症化しにくい

2、治療法の確率

3、検査体制の拡充

4、免疫記憶の獲得

1番の夏場のウイルスは風邪やインフルエンザも同様でウイルスがいなくなるわけではなく、感染しても気づかない無症状感染になりやすいので、夏場に風邪やインフルエンザは被害が少ないので、新型コロナウイルスもこの現象と同じである可能性があります。

2番目の治療法の確率ですが、日本では新型コロナウイルスに感染して重い肺炎になった患者に、急性すい炎などの治療薬「フサン」を、抗インフルエンザ薬の「アビガン」とともに投与したあと、11人のうち10人で症状が改善したと東京大学のグループが発表するなど治療方針が進化してきています。

英オクスフォード大学の研究チームは「炎症を抑える作用のある既存の薬(デキサメタゾン)を投与した結果、最も重症化した患者の死亡数が35%減少した」と報告しています。

デキサメタゾンは日本でもアレルギーや関節リウマチに使われる薬でジェネリック医薬品も出ているので日本で生産できます。

また、大阪大学と中外製薬により共同開発されたアクテムラは中外製薬の提携先であるスイス・ロシュは3月から米国・カナダ・欧州でなどで最終段階の臨床試験を開始し、非常に有効な治療薬であることが証明されつつある(6月29日付「日経バイオテク」)。中外製薬も4月から臨床試験を始め、年内の承認を目指しているとのこと。

治療薬は既存のものでかなり代用できることが分かったので重症になる手前で軽快に向かう人が増えていることが予想されます。

3番目の検査体制の拡充ですが、日本では5月まで検査の基準は37.5度以上が4日以上続く場合に保健所に連絡して肺に炎症が見られる場合に検査をしていましたが、現在は症状が無くても東京は夜の繁華街の従業員を検査して早期にクラスターを見つけ出そうとしています。

本来は病院にすらかからない無症状、軽症者の若者を検査するようになったので感染者数が増加して重症化率が減少するのは当たり前ともいえますし、検査数も増えています。

4番目免疫記憶の獲得は、東京都の新型コロナウイルスの抗体保有率は0.1%でしたが、確認された陽性者の3割程度しか抗体がつくられないこともわかっていて、抗体は作られずに免疫記憶を持つことも分かっています。一度免疫記憶を持つと数十年から一生有効といわれ、抗体と違い、免疫記憶を持つと感染はしますが、体内で免疫が正常に作動して自然治癒が早くなり軽症で終わる可能性が格段に高くなります。

子供のインフルエンザが重症化しやすく、大人は寝てれば治るのは、子供が免疫記憶を持っていないからと考えられています。

要するに大人はどこかのタイミングでインフルエンザウイルスが体内に入ってきた経験値がある分、抵抗力が出来るわけです。

新型コロナウイルスも第1波で微量のウイルスに感染して免疫記憶を持った人が増えているために重症化率が下がった可能性があります。

このまま、緩やかに感染が進んでいくと数年後にはただの風邪になるかもしれません。

ネットの声

PCR検査数を増やせば更に感染者は増えると言うことだ
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