NHK紅白歌合戦が過去最低の視聴率。原因はテレビ離れか。

昨年大晦日に放送された、「第72回NHK紅白歌合戦」の平均世帯視聴率が34.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、歴代最低視聴率を更新しました。1963(昭和38)年の第14回では平均視聴率81.4%をマークし8000万人が観たと言われるほど隆盛を極めた紅白歌合戦の低迷の原因はどこにあるのでしょうか。

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各局の視聴率自体が低かった

裏番組の特番である「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで 笑ってはいけないシリーズ」(日本テレビ系)が今年は休止。「’20年に放送された『笑ってはいけない』は第1部が17.6%、第2部は14.1%を記録したのに対して今年の「笑う大晦日」の平均世帯視聴率は、第1部(後6:30~9:00)が7.2%、第2部(後9:00~深夜0:30)は5.6%に留まっているので、ガキの使い休止によって離脱した視聴者を紅白は獲得しやすい状況だったのにも関わらず、紅白歌合戦の視聴率はふるいませんでした。

NHK紅白歌合戦の裏番組としてガキの使いが10年から11年連続で民放1位の視聴率を誇っていました。 しかし、今年は『ザワつく! 大晦日』(テレビ朝日系)が民放1位を奪取しました。黒柳徹子さん(88)や新庄剛志さん(49)がゲストで登場し、前半12.1%、後半9.3%を記録。ガキの使いで離れた視聴者を獲得できたのはテレビ朝日といえるでしょう。

しかし、大局的に見るとどの局も視聴率は取れていません。1963(昭和38)年の紅白歌合戦の81.4%の視聴率は全局を足しても足りない状況なので、テレビを見ている人自体が減っているといえます。

紅白歌合戦はバブル崩壊後に「ダサい番組」というレッテルが貼られ紅白歌合戦にあえて出ないというスタンスも増えましたが、現在はそこまで紅白歌合戦への逆風が吹いているとも思えず、若い世代の人気アーティストはあえて紅白歌合戦に出ないという人は減ってきています。そのため、令和の活躍した人と昭和のまだ生きている人が出場者には多く、平成の大物はごっそり抜けています。

世間の雰囲気として逆風があるわけではなく、裏番組が弱かったにもかかわらず、史上最低視聴率となったことはテレビ時代の終焉を感じます。

一方で今年からは紅白歌合戦はネット配信が始まるなど新しい動きもみられるので、時代に合わせて紅白歌合戦は変わっていくだけでしょう。

むしろ、「年末恒例の国民的行事」というブランディングがある紅白歌合戦と違い、民放特番の方がネット時代への対応は難しそうです。民放の中では唯一年末恒例番組としての地位を確立しつつあった「ガキの使いやあらへんで」は今年はコロナ対策の影響で休止しましたが、こちらはレギュラーメンバーが固定化しており、年齢が上がってきています。今年にガキの使いシリーズが再開したとしてもレギュラーメンバー5人の入れ替えは考えにくいので持続可能なコンテンツは紅白歌合戦だけです。

紅白歌合戦に関してはNHKは視聴率で収益を得ているわけではないので、テレビ全体の視聴率低下の影響は民放の方が大きいです。

司会の大泉洋も地方局制作の番組がネットから広まったことがきっかけで全国区のタレントになっており、東京のテレビ局が育てた人ではありません。

ネットの声

紅白批判は今も昔もあるがこれから徐々に昭和の紅白は薄れ今の紅白が定着するはずです。視聴率が50%なんて昭和の話で現状では上出来です。

 

若い人に寄っているという声が多いけど実はナツメロも多い
特に後半は今年活躍した実力派アーティストとナツメロで構成されている。
新しいアーティストや曲を受け付ける受け付けない。
それは年齢は関係ないかも。

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