韓国、ドイツで新型コロナウイルス過去最悪も日本では無風状態の理由
韓国は日本とワクチン接種率がほとんど変わらないにもかかわらず、感染が再拡大しており、感染者数や重症化率、死亡率も過去最悪となった。日本では新型コロナウイルスによる被害は現在はほとんどないに等しいといえるほど収まっていて両国の違いは対照的です。また、ワクチン接種率が高いヨーロッパでも過去最悪の感染拡大が生じています。ドイツはヨーロッパの中ではマスク着用率も高く、行動規制も強くて感染者数を抑え込んだ優等生でしたが、現在の1日の新規感染は7万人を超えます。日本では8月に1日に2万5000人で天井を打ったことを考えると、人口8000万人のドイツでこの感染拡大は異常事態で、政府は再びロックダウンなどの強い措置を講じることを検討していて、すでに部分的に行われています。
ワクチンの効果
韓国・中央防疫対策本部の調査によると、ブレイクスルー発生率はヤンセン社製が最も高く0.288%、アストラゼネカ社製が0.112%、ファイザー社製が0.046%、モデルナ社製は0.006%となっている。韓国ではファイザーを接種した人が最も多く53%、アストラゼネカが33%、モデルナは9%、ヤンセンが3%だという。
WoWKoreaによると年代別の感染者の発生率を見ると、50代以下に比べて60代以上が2~3倍高い。韓国では60代以上で重症者が急増し、医療体系への負担が増している。 60代以上で感染が急増している現象に対しては、防疫当局は4~8月、60~74歳を対象にアストラゼネカ製ワクチンを集中的に接種した。ところが、アストラゼネカ製ワクチンの効能は期待に大きく及ばないことが明らかになった。としています。逆に言えばファイザーを中心に接種した現役世代では大きな感染拡大は見られていません。
専門家は「アストラゼネカの方が、ファイザーやモデルナに比べて抗体ができにくく、効果が薄れるのが早いというデータもあります。韓国はアストラゼネカの割合が高いので、それが影響している可能性はあります」と説明した。
ドイツも韓国と同様にアストラゼネカの割合が高く、モデルナは少ないです。
日本で主に使用されたファイザー、モデルナはほかのワクチンと比較して効果が高いといえそうで、とくに副反応が強く、敬遠されがちなモデルナは効果が高いデータが出ています。
日本ではモデルナは職域接種で使用していて、行動量が多いと推測できる労働者はモデルナを打っている比率が高いのが、功を奏した可能性があります。
とはいえ、韓国、ドイツは日本より緯度が高く、寒くなるのが早いので、今後の冬の流行については日本は慎重に注視しておく必要があるでしょう。
世界中でワクチン接種したにもかかわらず、感染の流行が収まらない中で日本は例外的にワクチン接種によって感染拡大を抑えた国といえます。日本の事例は今後、世界的に検証されて今後の新型コロナウイルス対策に活用されていくでしょう。
日本人が寿司を食べるからワクチン接種がうまくいった?
韓国が公開したデータによるとファイザーやモデルナのmRNAワクチンが効果的で、アストラゼネカ、ヤンセンの組み換えたんぱくワクチンはそれほど効果は見込めません。
各国がmRNAワクチンだけに頼れない理由は超冷温で管理する必要があることです。
そのため、通常の冷蔵管理で済む組み換えたんぱくワクチンと併用しますが、日本の場合は全国に寿司屋があり、超冷温輸送網コールドチェーンが確立されています。
そのため、mRNAワクチンの高速接種が全国で可能だったとみられます。韓国で高齢者にアストラゼネカを打ったのは、早期に接種できる体制を組めるのが管理が簡単なアストラゼネカだったと推測できます。
今後は、発展途上国にmRNAワクチンをどう供給できるかが課題となりそうですが、ここでも日本のコールドチェーンのノウハウは役に立つかもしれません。
mRNAワクチンのチカラ💪🏼
30~40代🇰🇷ブレイクスルー感染率
モデルナ💉21人※10万人あたりの感染者
ファイザー💉23.6人
アストラゼネカ・ファイザー交差接種💉25.7人アストラゼネカ💉131.5人※ベクターワクチン
↕️
ヤンセン💉178.5人※モデルナの8.5倍のブレイクスルー感染https://t.co/jO9CiXdxcC pic.twitter.com/eQHlRCSCD2— いったー𝓻〽️ (@yutteerr) November 18, 2021
ネットの声
ほー、韓国でコロナ増えてるのは、ジョンソン&ジョンソンやアストラゼネカの割合が多くて、ブレイクスルー感染の割合がモデルナやファイザーの5倍はあるんか。本当に日本って全てに置いて正しい手を打ったんだな。運も良かったと思うけど。
上記中央日報の記事によると、ブレークスルー感染者は「ヤンセンが10万人当たり243.5人で最も多く、続いてアストラゼネカ(10万人当たり84.5人)、ファイザー(49.9人)、モデルナ(5.5人)」と大差が生じている。
ヤンセンのワクチンは1回接種で済むというメリットがあるけど、この結果はちょっと…。
日本と韓国との違いは日本の第5波の収束がウイルス側の都合である可能性と、韓国の方がワクチン開始が若干早かった。韓国は当初、アストラゼネカ、日本はファイザー。
デルタにはアストラゼネカ接種してから8ヶ月近くたつ人がブレイクスルー。
気候も対策も似てるが、日本は次は1月後半〜2月がピークか
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