吉本興業、劇場から他事務所締め出しへ。開放路線から方針転換で吉本鎖国と炎上。

1月25日、吉本興業はある決断を下しました。それは、吉本主催のライブに他事務所の芸人を呼ぶことを禁ずるというもの。
 
吉本興業から具体的な発表はないものの、そうした動きがあったことをあるSNSアカウントが発信・拡散。

吉本興業の「めぞん」というコンビの1人、吉野おいなり君のサブアカウントによると「吉本の方針で主催ライブに他事務所を呼べなくなった」とのこと。

浅井企画に所属のお笑いコンビ・マリオネットブラザーズの井上大生さんも「よしもとで4月から漫才ユニットライブに参加させてもらえる予定だったのが無くなったんよ。悲しいよ」と投稿している。

さらに、ヤーレンズの出井隼之介さんも「これが最後の幕張よしもとかもしれません」と、25日のよしもと幕張イオンモール劇場での出演前にXに投稿。

吉本興業の劇場では近年は事務所の垣根を超えた交流がありましたが、方針転換。この締め出しに対して、これには吉本所属の芸人からも、反発の声が上がっています。

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劇場は赤字経営が多いのが現実

お笑いファンからすると、事務所の枠を超えて単純におもしろい人が見たいので反発は大きいでしょうが、今回、吉本興業がこのような対応に踏み切ったのは多くのお笑いの劇場は赤字経営である現状があります。

自社が赤字覚悟で維持している持ち劇場で自社のタレントを優先しましょうという判断は経営判断として当然ともいえます。また松本人志の問題も文春が報じる以前から有吉弘行やケンドーコバヤシがスピードワゴン小沢はホントにやばいから近づくなという話をラジオでしていたので、吉本興業としてはホリプロ所属のスピードワゴン小沢に松本人志は、はめられたと考えているのかもしれません。
他事務所との交流が仇になったと考えている面もあるでしょう。
しかし、本来なら業界トップの吉本興業は、自社の利益だけ考えるのではなくお笑い界全体の事を考えないと、お笑い業界全体が地盤沈下してしまいます。
当たり前のようにM-1のような賞レースは他事務所が優勝することもありますが、タイタン所属のウエストランドがM-1を優勝したとき、吉本の社員が必死にスポンサー集めた賞レースで1000万貰った上に自社タレントを売り出して貰って、吉本に何か恩返しをしなくちゃいけないとタイタンの太田光世社長が真剣に考えてたという話があります。
自前の劇場を持ち、多額のコストを払い維持している劇場に他事務所の芸人を出すことも、吉本興業に余裕があったからこそできた対応だったといえるでしょう。
ちなみにM-1については
第2回大会で島田紳助が吉本が連続で優勝したら、お笑い界全体を巻き込めないと判断して、松竹芸能のますだおかだに優勝させようという配慮があったことを明かしています。
また、それに異を唱えて笑い飯かフットボールアワーが優勝すべきだったとラジオで熱弁していたのが松本人志です。
このエピソードは、お笑い業界全体を考えていた大会創設者の島田紳助と、おもしろいコンビが評価されるべきだという強い意志を持つ松本人志がM-1という大会の価値を高めていったことを象徴するものですが、この二人ももうお笑い界にいません。
吉本主催の賞レースで、今後はなんとなく審査員も空気を読んで吉本が売り出しているコンビが勝ち、他事務所はまとまってM-1とは別の独自の大会を作ったりという流れになっていくのかもしれません。
ただ今年M-1を優勝した令和ロマンは吉本興業だけではなく、他事務所との積極的に交流しており、若い世代の反発は大きく、退所する芸人も出てくるかもしれません。
松本人志というカリスマが去ったことで吉本興業が音を立てて崩れていく感じもします。
現在テレビのゴールデン帯に行っているお笑いの賞レースは吉本興業がテレビ局と組んで主催しており、吉本興業が業界最大手として君臨して、経済的にも余裕があり、松本人志のようなカリスマの存在があったからこそ成り立っていたシステムといえますが、吉本興業が内向きになり、自社の経営を最優先にしはじめると、お笑い界全体の盛り上がりを作るのは誰かという問題にぶち当たるでしょう。テレビにその影響力はすでにありません。

 

 

ネットの声

吉本の劇場でなんでしょ?
ならしょうがないよね
吉本が損だと思えばやめるだろし

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