イスラエルとパレスチナが戦争状態へ。大規模化すれば第3次世界大戦の危機。

パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが、7日に開始したイスラエルとの大規模戦闘で、イスラエルのメディアは8日、イスラエル側の死者は600人になったと報じた。ガザ保健当局は370人が死亡したと発表。双方の犠牲者は民間人を含め約1000人に上った。いずれも攻撃継続の構えで、情勢が一層悪化するのは必至。長期化し「第5次中東戦争」にまで発展するのか、世界が注視しています。

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第5次中東戦争から第3次世界大戦へという最悪のシナリオ

武装勢力との戦闘でイスラエルにこれほど大きな人的被害が出るのは極めて異例。「我々は戦争状態にある。敵はかつてない代償を払うだろう」との声明を出したネタニヤフ首相は、治安閣議で「長く困難な戦争に着手する。目的完遂まで制限も中断もない」と強調。「ハマスの軍事力、統治力を破壊する」と決定。

今後はガザへの地上侵攻に踏み切るかどうかが焦点。侵攻すれば、ガザで約2250人、イスラエル側で約70人が死亡した2014年以来。軍は「あらゆる選択肢を排除しない」とし50年ぶりに戦争状態を宣言した。

追記:地上侵攻が始まり、200万人いるガザ地域のパレスチナ人のうち30万人いるとされる武装勢力ハマスの完全排除を徹底的に行うということです。30万人のみ見つけ出すことも難しく、ハマスとそれ以外の人を明確に区別もできないので、このままだと200万人を殲滅させる可能性があります。

ガザ地域の電気、水道はイスラエルが供給しているので、供給を経ってしまうと生きていくことはままならない状況となるでしょう。

現在、ハマスに同調して動いている国はイランが支持を表明したものの軍事支援に乗り出す動きはありません。

しかし、イスラエルの強硬的な報復措置にアラブ諸国が不満を持つと、欧米VS中東という構図が出来上がりエスカレーションしていく可能性があります。

欧米圏でもイスラム教の移民が増えており、イスラエル支援を表明した欧米圏の国ではデモも活性化して分断が広がっています。

ハマスによる大規模攻撃の背景として指摘されるのは、「アラブの盟主」サウジアラビアとイスラエルの国交正常化交渉の動き。

パレスチナにとっては悲願とするパレスチナ国家樹立への障害となりかねないもので、ハマスの報道官は、中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」で「(国交正常化は)恥だ」と指摘。今回の衝突は、正常化交渉の行方に大きな影を落としそう。

また、サウジアラビアとイスラエルの仲介をアメリカが取り持ったことに、サウジアラビアの最大のライバルだるイランが反発。ハマス最大のスポンサーであるイランが後ろ盾となったと考えられます。

また、イランはロシアーウクライナ戦争でロシア側についえ軍事援助していますが、西側諸国がイスラエルを援助するとウクライナへの援助が手薄になるため、ロシアにも有利に働くことになります。

水面下でロシアーイランーハマスの利害が一致しているとも見ることができるでしょう。

そして、中国の台湾侵攻まで水面下で合意していたとするなら恐ろしい話です。

その場合は第3次世界大戦が現実味を帯びてきます。

また、サウジは世界最大級の産油国。原油価格が高騰し、日本国民が苦しめられている物価高にさらに拍車がかからないか懸念される。第4次中東戦争(1973年)のオイルショックの余波で、トイレットペーパー買い占め騒動に発展した悪夢がよぎります。

日本エネルギー経済研究所中東研究センターの保坂修司理事は「現状では周辺国が自制を求め、エスカレーションを防ぐ流れになっている」とした上で、対立激化による影響を指摘。「産油国は反イスラエル感情を持つ国民が多い。事態の悪化で自国政府への不信感が高まっていくと、原油生産量を減らす動きにつながりかねない」とし、「サウジも例外ではない」と述べました。

保坂氏は「原油価格高騰がトリガーとなって、米中関係にも緊張が走る可能性はある」と話しており、不透明感は増すばかりです。

 

ネットの声

大量虐殺テロを起こしたハマスの最大のスポンサーはイランであり、イランにとって最大のライバルであるサウジアラビアがイスラエルと関係改善を進めているのは、イランにとって脅威でした。

だからハマスにテロを起こさせた。
サウジはメッカを有するイスラム教スンニ派の本山であり、軽々しくこのテロを非難できません。

イスラエル始まって以来の大規模テロによって、イランはイスラエルとサウジの間にくさびを打ち込む事に成功しました。
このあと、ハマスがどうなろうとイランの知った事ではありません。

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