冨安健洋日本人CB史上最高金額でセリエAへ。吉田麻也より上?
日本代表、冨安健洋選手が移籍金12億円でセリエAボローニャに移籍することが決まりました。
日本人11人目のセリエA挑戦でボローニャは中田英寿選手以来二人目となります。
そんな冨安健洋選手が世界のどこまで行くのか?ほかの選手の例と比べて予想してみました。
日本人史上最高センターバック吉田麻也などと比較
日本人センターバック史上最高との呼び声が高い冨安健洋選手を歴代の日本代表選手の同世代の時期と比較してみました。
イタリアの複数メディアによると冨安健洋選手はボローニャと2024年までの5年契約を締結。700万ユーロ+ボーナス300万ユーロの総額1000万ユーロ(約12億円)をシント=トロイデンに支払うことで合意しました。
https://www.youtube.com/watch?v=BFsUr-3C2I0
冨安健洋選手は
17歳でJリーグデビュー。
19歳でJ2アビスパ福岡からベルギー1部のシント=トロイデンVVに移籍。
森保JAPANに選出されて、10代での日本代表デビューはセンターバックの選手としては史上初。
20歳でAFCアジアカップ2019のメンバーに選出。大会最年少での出場を飾ると日本代表チームでMVP級の活躍をみせています。移籍金12億円でセリエA・ボローニャに移籍しています。
対して吉田麻也選手は
18歳で名古屋グランパスでJリーグデビュー。
21歳でオランダリーグ・VVVフェンロに移籍。日本代表メンバーに選出され
22歳でアジアカップに出場。
24歳でイングランド・プレミアリーグに移籍。移籍金は2億5000万円と報じられています。
というわけで
吉田麻也選手のステップアップより2~3年冨安健洋選手が早いですね。
日本代表で2人がコンビを組んだ際に吉田麻也選手は
「彼はまるで25~26歳の選手のようにプレーをしている。日本の中でも本当に才能のある選手。自分は彼のハードルをより引き上げるようにしたいし、彼はそれを乗り越えてくれる。しかも、彼は自分を押し上げてくれるし、より集中を高めてくれるので、とてもいい関係にあると思います」
と評価しています。
また、代表通算出場試合数2位を誇る1990年代のセンターバックといえば井原正巳選手。
「アジアの壁」と形容された井原正巳選手は筑波大学2年生
20歳で日本代表デビューを果たしています。
しかし、まだ海外移籍が一般的ではなくJリーグもなかったため比較は難しいですね。
また、井原正巳さんは引退後は指導者となり、アビスパ福岡監督時代に冨安健洋選手を高校2年生で飛び級でカップ戦に出場させています。
冨安選手に対して
「冨安はあれだけのサイズ(188㎝)がありながら、技術的にもしっかりしていたし、フィジカル的にも年齢に応じて向上していった。アビスパ福岡にいた頃から『まだまだ伸びしろがある選手』だと思っていましたけど、ベルギーに行ってより逞しくなっているなと。あの年代で世界のスタンダードを感じながら戦えるのは本当に前向きなことだし、さらに成長できると思いますね」
「セットプレーでセンターバックはターゲットのひとつ。あのサイズ(188センチ)があるなら、ゴールも取れるセンターバックになれるはず。まだまだ線も細いし、首も細い。19歳なら筋力もこれから強くなるだろうし、テクニックの部分でもっと巧くなる。相手との駆け引きとか、マークの外し方なんかは、ベルギーに行って成長していると感じたが、まだまだ伸びしろがあると思う」
と元監督らしく指摘しています。
高校2年でディフェンダーでプロ入りして監督が井原正巳とは、そりゃ成長するわけですね。
最高の環境です。
日本代表でも井原正巳監督の出場記録を抜く日が来るのでしょうか?
というわけで、冨安選手は現時点のキャリアは日本人センターバック史上最高です。
しかし、吉田麻也選手や井原正巳監督のような存在があってこそ冨安選手が出現したということも忘れないでおきましょう。
また、コパアメリカでの冨安選手のパフォーマンスに元日本代表監督のイビチャ・オシムさんは
16番(冨安)は体格に恵まれプレーをよく知っている。(日本人選手全般に)期待していた以上の優れた逸材だ。周囲との連携が申し分なく戦いにも強くボールをよく奪う。本物のリベロとして見事にプレーしていた。よく攻めあがったし、パスの能力も高く、守備でもよくやっていた。チームの大きな力になるし、他の選手に保障を与える。16番のような選手は、プレーをよく知っているしボールをよくキープして正確にプレーができる。とりわけ守備が素晴らしい。エレガントだ。ひとりでボールを扱えるし空中戦も強い。彼のような選手をどこで見つけたのか? 日本には多くの選手がいるが、彼のようなタイプは少ない。日本で見つけたのか、それともどこか他の国で育ったのか?
と絶賛していますね。
オシム監督が日本人かどうか疑ったのは、日本で監督をしていた当時には居なかったタイプのセンターバックだからでしょう。
冨安選手は守る、攻める、奪う、戦うといった部分で総合的に能力が高くて弱点がありません。
同世代の怪物デ・リフト
オランダ代表で10代でキャプテンを務めたデリフトは冨安選手の学年が一つ下のセンターバック。
市場価格は7000万ユーロ(約91億円)以上といわれ、世界トップクラスのセンターバックに10代にして成長しています。
パリサンジェルマン、レアルマドリード、バルセロナ、、バイエルンミュンヘン、マンチェスターシティが争奪戦を繰り広げています。
身長は冨安選手と変わらないですが、ドリブル、ビルドアップ能力に明確な差があると感じますね。
万能型で首位範囲が広いプレースタイルは似ていると思います。
守備サッカーの文化のセリエA・ボローニャに移籍して、デリフト選手に匹敵する選手に成長してもらいたいです。
冨安選手が世界トップレベルに肩を並べようとするなら、この選手との比較は避けられません。
また、セリエAの先輩のこの人もエールを送っています。
冨安ボローニャ決まったね。
イタリアで日本人選手を見れるのは嬉しい。
戦術の国イタリアでより一層ディフェンダーとしてのスキルが磨かれると思う。
批判やバッシングも強烈なので、メンタル面も間違いなく強くなれる。
頑張れ冨安!— Yuto Nagatomo | 長友佑都 (@YutoNagatomo5) July 9, 2019
イタリアは守備戦術が成熟しているのと、ボローニャの監督はミハイロビッチ氏。
かつてセリエAを代表するセンターバックでビルドアップ能力が高くフリーキックの名手でしたから
学ぶことも多いでしょうね。
ACミラン時代にはミハイロビッチ氏は本田圭佑選手を率いていましたが、本田選手の首脳陣批判に対して
「日本人は昔と違うのかも」とコメントしているので
日本人選手はおとなしくて文句を言わないという印象なんでしょうね。
冨安選手も本田圭佑選手ほどじゃなくても、自己主張していった方が相性は良いかもしれません。
ネットの声
ここベルギーで冨安を何度か見たことがある
とても有望な若手でとてもまじめだ
イタリアリーグの問題はEU圏外枠があることだ
それが変更されない限り、イタリアのクラブが日本人選手を
ブラジル人やアルゼンチン人の代わりに買うとは思えない
最低でも900万ユーロの価値はあるから700万ユーロだとしたら本当に掘り出し物だ
20歳なのがいいね、既に(ベルギー)リーグ屈指のディフェンダーだった
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