
シニアでも日々の生活の糧を稼がねばならない。こうして飛び込んだのが交通誘導員の世界…という人も多いでしょう。
しかし底辺の仕事…そう思われがちの仕事です。
シニアが仕事で幸せになれない5つの理由
はつらつとした老後を希望するシニアが、仕事を通じてかえって不幸になったり、ストレスを抱えたりする要因はおおよそ次のようなものです。
①事故に巻き込まれる(起こしてしまう)
②若い人からの指図に抵抗感を覚える
③自分が足を引っ張っているという自責の念に駆られる
④仕事を覚えられない
⑤単純で刺激の少ない業務が退屈になる
交通誘導員の仕事はメリットに変えられる
交通誘導員にはこうした要素が少ないのです。
まず①については、高所から転落したり、機械の誤操作で負傷したりすることがありません。
~2年近く交通誘導の仕事に従事するうち、超高齢化社会に進む現代日本の縮図がここにあると気づいた。「最底辺の職業」と警備員が自嘲する現場では、高齢者を中心とする興味深い世界がある。
著者(73歳)が、その知られざる実態と人間臭いドラマをルポ。
『交通誘導員ヨレヨレ日記』(柏耕一) pic.twitter.com/fFgpoSSaLU— 清風堂書店 (@seifudosyoten) August 10, 2019
片側通行車線で案内ミスにより車が衝突する可能性はゼロではありませんが、死傷事故が起きる確率は、少なくとも建設業や製造業などの「20分に1度」に比べずっと低いのです。
②については、オフィスでの共同作業とは異なり、四六時中、上司の指示を受け続ける仕事ではありません。
「現場に配置された後も、横柄に細かく指示してくる現場リーダー」も中にはいますが、ほぼ毎日、現場とメンバーが変わるとあって、人間関係のもつれを引きずることは少ないといえるでしょう。
③、④は、とりわけ技術革新が速い職場では多くのシニアが覚える感情です。
しかし、交通誘導は毎年「新たな誘導技術」が生まれるわけではありません。
「歩いてきた人やクルマがどう動こうとしているかを瞬時に見極める必要があり、実は頭も体も使うなかなか奥の深い仕事だが、やる気さえあれば高齢でも身に付けられる仕事」(現役交通誘導員)
道行く人やクルマの考えを読み続けるという部分は、脳科学に詳しい医師の加藤俊徳氏が年を取っても穏やかでいるために必要と指摘した、「相手の立場に立って人の考えを理解する力」を養う上でも役立ちそうです。
そして⑤。
一見単純に見える交通誘導員ですが、「難しい状況を判断し、車や人の流れを上手に裁いたときには、思いの外達成感がある」というのが多くの交通誘導員の声です。
ほどよく健康
程よく体を使う仕事で健康にいいこと、時折、人から感謝の言葉をかけられることも…。
「例えば、清掃業は自分にはもうきついが、交通誘導なら問題ない。この仕事を始めてからは風邪を引いたことがない」
といいます。
誘導していて、「お疲れさま」と声をかけてくれる人は10人に1人くらいはいるようです。
それでも1日中、誰にも感謝の言葉をかけられない仕事などいくらでもあります。
そのため以下のことが高齢者の仕事にとって有効です。
個人で完結する仕事を選ぶ(若者に指図される抵抗感など防止)
技術革新の遅い仕事を選ぶ(周囲に迷惑をかけているという自責の念防止)
人の考えを読み解く作業が必要な仕事を選ぶ(脳の劣化防止)
ネットの反応
「交通誘導警備業務の2級でも取ればそれなりにやり甲斐のある仕事になりますよ。」
「労働力不足の今日、どんな仕事でも貴重な人材です。」
「年下上司との軋轢は少なく、程よい対人との会話もあり、大きな収入にこだわらなければ高齢者向きなのかもしれない。」
わずらわしい人間関係がないっていうのがいいのでしょうね。






