
紙ストローを5月から導入したイギリスのマクドナルド。
世界的に拡大する脱プラスティックの流れ。
その中で注目される日本企業の最先端脱プラ技術とは!?
[media groove]
世界で問題視される分別されないプラスチック製ストロー
イギリスのマクドナルドは、店舗で試験的に紙ストローを使用する試験を開始した。
この背景には、世界的な脱プラスティックの流れと、
利用客が分別せずにストローを廃棄している為だそうだ。
イギリス国内にある1300店舗のうち、
いくつかの店舗で今月、試験運用を行っている。
最終目標はプラスティック製のストローの運用を廃止すること。
紙のストローは、プラスティック製ストローと比較すると、
生物分解できるという利点がある。
プラスティック製のストローはリサイクル可能ではあるが、
イギリス国内で、年間85億本もの数が使用されていると
「マリン・カンバセーション・ソサエティ(海洋環境保護団体)」が報告している。
EUの欧州委員会では、再利用不可のプラスチック包装への
課税を検討しており、数量に応じて課税される方向だ。
フランスでは、使い捨てプラスチックカップ等の使用が2020年1月から禁止となるそう。
今年に入り、欧州委員会は2018年1月16日に、
プラスチックごみ対処の政策大綱を発表。
英国は2042年までに不要なプラスチックごみをゼロにする
政策方針を1月10日に相次いで発表。
EUを中心に今後も世界で脱プラスティックの流れは加速しそうです。
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注目される日本のベンチャー企業の最先端脱プラ技術
脱プラスティックの流れに乗り、注目を集めているのが、
日本のベンチャー企業のTBM。新素材「ライメックス」という
通称「石の紙」を開発したベンチャー企業。
ライメックスは紙よりも丈夫な耐久性、
水の中でも素材表面に文字が書けるなど耐水性に優れた素材で、
生分解できる為、紙の代替品として注目を集めている。
これは、主原料に炭酸カルシウムを50%以上使用し、
原料に混ぜる樹脂を石油由来から植物性由来に置き換えたことで実現したそう。
新素材は、ドイツの世界的な権威のある
「Red dot Product Design Award 2018」を受賞するなど注目されている。
<出典:Trendcasting>
しかしながら、プラスティック製のストローを全面禁止することは、
代替品ができてからでないとという声も上がっている。
生活する上で重度な症状のある患者の中には、
ストローを使わないと飲み物が飲めない人もいる。
そういった方に向けては、一定量のプラスティック製ストローも必要であろう。
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世界的な脱プラスティックの流れを受けて、
注目されているのが、日本のベンチャー企業であることは大変喜ばしいこと。
環境を保護できる新素材が広まれば、積極的に活用することで、
誰でも有限な資源を守れることになるかもしれませんね。