健康的な生活にはできるだけ睡眠時間を長くとって!

睡眠研究誌『The Journal of Sleep Research』に掲載された新たな論文。

これによると、1日5時間の睡眠が5日間続いただけで私たちはマイナス思考になってしまうそうです。

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睡眠時間が少ないと…

十分な睡眠(1日7~9時間)をとれば、前向きな気分になれるだけではありません。

記憶力やランニングパフォーマンスが向上することもあるのです。

睡眠研究誌『The Journal of Sleep Research』によると研究チームは、通常の睡眠時間で5日間過ごしたあとの被験者42名に90枚のイメージ(見た感じが良い写真、普通の写真、不快な写真)を見せ、その反応を記録しました。

その後、研究チームは被験者の睡眠時間を5日間制限し、同様の反応テストを行ったのです。

この研究に参加した人々の通常の睡眠時間は1日7~9時間。

テストの前には、気分障害、不安障害、睡眠障害、不眠症の有無を確かめるスクリーニングも行われました。

睡眠時間が制限されると被験者の気分は著しく悪化。

注意力も低下します。

中でも特に注目すべきは、見た感じが良い写真や普通の写真に対しても、不快感を示す被験者が増えたこと。

十分な睡眠が必要

誰にとっても睡眠は絶対不可欠。

この論文の筆頭著者で伊ラクイア大学生物工学・応用臨床科学部のダニエラ・テンペスタ博士によれば、

これまでの研究結果も、途切れ途切れの睡眠や短時間の睡眠が認知機能や生理機能に与える深刻な影響を示しているそうです。

そして今回の研究結果は、睡眠が私たちの感情にも影響を与えることを示したものなのです。

「睡眠は、感情処理のさまざまな構成要素に大きな影響を与えます」と説明するテンペスタ博士。

睡眠は感情的な記憶と反応の両方に影響を与え、私たちの気分ばかりかリアクションもネガティブにするそうです。

ノンレム睡眠が大切

テンペスタ博士によれば、この処理に充てる時間が短くなると、日中に感情的なリアクションをとる可能性が高くなります。

つまり、米国疾病対策予防センターが推奨する1日7~9時間の睡眠をとれば、前向きな気分になれるだけでなく、記憶も的確に整理されるということ。

過去の研究によって、十分な睡眠をとれば、ランニングのパフォーマンスやペースも向上することが分かっています。

この研究が行われたのは新型コロナウイルスが流行り出す前です。

しかし、睡眠の専門家たちは、このパンデミックによる睡眠不足がもたらす影響に懸念を示しています。

米シカゴ大学医学部によると、睡眠は私たちの免疫機能、ムード、脳機能、活力に不可欠であり、COVID-19は不安に関連する睡眠問題を拡大させる可能性が高いと警鐘を鳴らします。

ネットの反応

「睡眠時間が短いと能率は下がるよな。人それぞれ適度な睡眠時間は必要。」

「ここ2年ぐらい、短くても6時間以上は寝るようにしています。それでも、毎日7時間以上睡眠をキープするのは難しい(TT)」

「人によってベストな睡眠時間は違うので、○時間だからダメ、それ以上ならOKとかはない。」

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