適切な睡眠が認知症予防に効果的との研究成果が発表

睡眠は、私たちの認知機能や脳機能のメンテナンスに不可欠なものです。ボストン大学の研究チームによってノンレム睡眠(深い睡眠)のうち、脳波に振幅の大きくゆるやかな波が多く出現し、深い眠りの状態にある「徐波睡眠」において、脳脊髄液(CSF)の流入が増え、脳内の老廃物を洗い流していることが明らかとなりました。

睡眠の質を上げるためには?

ノンレム睡眠が脳内の老廃物を洗い流すことが明らかになりましたが、睡眠の質を高めることはなかなか難しいです。

睡眠の質を高めるためには7時間程度の十分な時間を確保することと、朝に日光を浴びて体内時間を調節することが重要です。

また、入浴と適度な運動で新陳代謝を高めることも睡眠の質を高めることにつながります。

寝付く前には深呼吸をして自律神経を安定させ、リラックスした状態で睡眠に入り、7時間ほど寝た後に目覚まし時計を使わずに自然に目が覚めるのが理想です。

睡眠時間は個人差がありますが、平均的には7~8時間が理想だとのことです。

翌日に眠気を感じず快適な生活が送れるような睡眠時間が最適であると考えられています。

人は年を取るほど必要な睡眠時間が減る傾向にあり、思春期の睡眠時間は平均8時間程度で、それ以降は年を取るにつれて睡眠時間は減っていきますので自分に合った睡眠時間を見つけることが認知症予防に効果的かもしれません。

芸能人の中にはショートスリーパーと呼ばれる1日2~3時間しか寝ないという人も存在しますし、そのような生活習慣をまねる意識高い系の人もいますね。

遺伝子的に睡眠時間が少なくても問題ない人は実際に存在するようですが、そういったショートスリーパーの人は睡眠時間が短くても日中に眠くはならないです。

というわけでショートスリーパーの真似をして1日2~3時間の睡眠で我慢していて、日中に眠気をカフェインなどでごまかしているようなタイプの人は後に認知症を含めて健康に大きな害が生じるリスクがあることが、今回の研究結果から裏付けられました。

研究結果がもたらすこと

米ボストン大学の研究チームは、高速撮像技術を用いて、ノンレム睡眠中における脳脊髄液の律動を初めてとらえ、脳脊髄液の動きと脳波の活動、血流が密接に結びついていることを示した。この研究成果は、2019年10月31日、学術雑誌「サイエンス」で公開されています。

この研究成果は、自閉症やアルツハイマー病など、睡眠パターンの乱れと関連する神経障害や心理障害のさらなる解明に向けた糸口のひとつとして、期待が寄せられています。

また、このような脳波と血流、脳脊髄液との関係が、正常な範囲内での加齢による障害にも影響をもたらしている可能性があります。

加齢に伴って、睡眠時、脳波で周波数の低い波が少なくなるため、脳内の血流が減らずに、脳脊髄液の流入を妨げ、老廃物が十分に洗い流されないことで、有害なタンパク質の蓄積がすすむということがわかりました。

このことが、認知症や神経症の要因になっている可能性も指摘されているので、睡眠の質がもたらす脳脊髄液の動きについて解明が進んでいくと、認知症、神経症予防に効果的な薬やグッズが開発される可能性もあります。

研究チームでは、今後、脳波と血流、脳脊髄液がどのように同期をとっているのかについて、解明をすすめていく方針です。

自分の睡眠の質を測る測定器のようなものが開発されたり、睡眠の質を高めるためのアイテムが出来ると簡単に深い眠りにつくことができると思うので、今後の研究に期待したいですね。

すでに睡眠の質を高めるためのアイマスクや副交感神経を安定させるグッズなどが出てきていますが、それが実際に睡眠の質を高めているかどうかを確かめることは出来なかったので、今回のボストン大学が脳脊髄液の動きと睡眠の関係を調査する方法を解明したことは、時間はかかっても睡眠グッズの改良に繋がっていくのでしょう。

とりあえず、10時ごろには布団に入って、目覚まし時計に頼らずに自然に起きるような生活習慣を続けることが健康にとっては大事という当たり前のことが、研究によって裏付けされたということですね。

ネットの声

遅く寝た場合、これらのホルモンが十分に分泌されず、体に支障をきたす恐れがあります。このことから、健康な体を維持するためには、早く眠りに就き十分な睡眠時間を確保することが大切だとわかります。

【ロングスリーパー(睡眠時間が9時間以上の人)の性格傾向】
・精神的なストレスによる脳の疲労度が高い
・回復に時間を要するため睡眠時間が長い傾向
・内向的で神経質
・心配性
・人の話をよく聞く
・物事をじっくり考える
・孤独を愛する
・研究者や芸術家向き

良い睡眠を取るために:
自分の好きな香りや音楽は睡眠の質を高めてくれます。
寝る時間より1時間前にはパソコンや携帯は使用しない、テレビも消し、部屋の照明は暗くすることが良い。睡眠は健康への第一歩。
その日の疲れはその日のうちに取るよう心がけたい。

美容のためには22~26時の間に睡眠をとるのが大切だと言われています。もし時間の調整が出来るのならば就寝時間を早めにとり、入浴や趣味の時間を午前2時以降に持ってくるというのも良いかも知れませんね。

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