メルカリが鹿島アントラーズの株式は60%程度取得し筆頭株主になりました。

これまで住友グループを中心として20年以上経営してきた鹿島アントラーズにとって大きな変化が起こっています。

いったい何が起きてるのでしょうか。

売りたがっていた住友グループ

元々は住友グループが鹿嶋市に工業地帯を持っていて、大きな土地を保有しており、工場の移転に伴って鹿島に家を買っていた従業員に対しての職場提供、地域振興とJリーグの地域密着という理念が合致。

何もなかった鹿嶋市にサッカーチームを作ったという経緯で発足した鹿島アントラーズ。

何もなかったことを強みに専用スタジアムをいち早く建設し、元ブラジル代表のジーコを招聘して、チームスタイルを確立。

20年以上 jリーグの強豪として君臨して jリーグ最多勝利記録、 jリーグ最多優勝回数を誇る常勝軍団となっています。

そんな鹿島アントラーズを売却した理由としては

  • 住友グループが他の企業スポーツのチームを廃止しておりサッカーにだけ出資するということが辻褄が合わなくなったこと。
  • 住友グループと鹿嶋市の繋がりが薄くなってきていること

などが挙げられます。

鹿島アントラーズは経営面でうまくいっていなかったわけではなりません。

むしろ20年間チームをプロとして運営してきた結果として鹿島アントラーズは住友グループから親会社に左右されない自立した経営が可能となっていました。

鹿島アントラーズは20年かけて企業スポーツから本当の意味で脱却したことによって逆に基盤がしっかりしているので売却しても問題が生じないという状況が生まれていたわけですね。

その意味においては、従来の企業スポーツを否定してプロリーグとして誕生した jリーグが発足した理念を達成したと言えます。

しかし、希望ばかりではありません。

これまで常勝軍団として jリーグに君臨してきた鹿島アントラーズですが、ここ数年は主力がヨーロッパに移籍することが常態化しており、大迫勇也選手、柴崎岳選手、昌子源選手など日本代表レギュラークラスが海外に移籍することが相次いでいて当然チームの強化も苦しくなってきています。

客観的に見て鹿島アントラーズは「このままいけば右肩下がり」という状態にあったので今回のメルカリの経営権取得がきっかけとなってチームが好転していかなければ、常勝軍団鹿島アントラーズの地位を保っていくことは難しいでしょう。

メルカリは鹿島アントラーズをどうするつもりなのか?

It 企業大手であるメルカリはチケットぴあが事実上独占している状態にある jリーグのチケット販売に風穴を開けることを狙っているでしょう。

メルカリは個人が出品を容易にできるという強みがあり、チケットの2次流通手段として非公式に利用されている側面があり、そのメルカリが公式のチームを持ったということでチケットの2次流通システムと1次流通システムの間をつなぐことも可能でしょう。

「鹿島アントラーズのチケットあるけど行けなくなったんでメルカリで売ります」が現状Jリーグからは認められていませんが、実際には行われていています。

こういった矛盾をうまく解消できれば、Jリーグ以外のチケット販売にも影響を与える可能性もあります。

またキャッシュレス決済システムの「メルペイ」を普及させるためにスタジアムでの現金の支払いを止めて、メルペイを使用させるスマートスタジアム化も視野に入れているようです。

そのほかにも得意とする it 技術とスポーツの融合で新たな可能性を切り開くという挑戦をするとのことです。

またメルカリとしてはグローバルスポーツとして人気があるサッカーにかかわることで海外事業の展開に繋げていくことも狙っていると思います。

Jリーグのアドバイザーでもある堀江貴文さんはかなり好意的に今回の経営権譲渡を捉えているようです。

「おー!ついに! 小泉文明(社長)さんおめでとうございます!ホスピタリティルームの拡充祈念しております!」

とコメントを寄せています。

この反応からも水面下で交渉は長く続いていたことが分かりますね。

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新たな船出。 日経、アノ記事多く出ております。 秘伝のタレは変えず 店構えや集客や ファンの楽しませ方を上手く 変えてくれたらと。 関西の方の通販屋さんの偉い人みたいに、欲しがっておもちゃ箱いっぱいにしては、ホイホイ人を入れ替えてしまうような、そんな感じにならなければと小泉氏に願うばかりです。 会見でのお言葉、約束ですよ。 ジーコイズム×イナカシマ×ギロッポンIT企業がどんなケミストリーを起こすか見守るとしますか。 今晩、簡単ではないだろうけど、 難敵倒しましょう。 今季、最低でも4回対戦する 浦和との第1ラウンドは、いよいよ。 #鹿島アントラーズ #kashimaantlers #メルカリ #日経 #日本経済新聞 #日経新聞 #jleague #jリーグ #鹿島vs浦和 #小泉文明 #献身誠実尊重 #ジーコ #zico

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東京移転はあり得る?

鹿島アントラーズが抱えている問題はホームタウンである鹿島市が人口6万人程度であまり大きくなく、過疎化も進んでいて人口が減少していることから長期ビジョンで成長戦略が立てにくいというところにあります。

このまま鹿島をホームタウンにしていれば常勝軍団から滑り落ちていくという危機感をフロントは持ってるでしょう。

これらのことから、新国立競技場が東京オリンピックの後に利用者がいないという問題もあって鹿島アントラーズの経営権をメルカリが獲得したというニュースを聞いた時に東京移転が頭によぎった方も多いと思います。

しかし、メルカリの小泉社長は東京移転を完全に否定

これまでの地域密着路線を継続しつつテクノロジーの力を加えていくことを強調しています。

今回16億円でメルカリが経営権を獲得しましたが100億円を超えるオファーもあったようで、その企業は東京移転を視野に入れていたと言います。

住友グループは企業としてはなるべく高い金額で売却したいはずですが、これまでの鹿島市とのつながりも考慮した上で低い金額でも鹿島市でチームを運営していくことを考えていたメルカリに売却したという経緯も報道されています。

これらのことからメルカリに経営権が譲渡されたからといって鹿島アントラーズが東京に移転することは、まずありえないでしょう。

小泉社長は長年鹿島アントラーズを応援していて、地域に根付いていることがチームにとってどれだけ重要なことか理解していると思うので東京移転のような愚策に出ることないと思います。

サポーターは不安が一掃されて良かったですが、一方で新国立競技場を使うチームが未だに現れていないという問題は解決されていません。

鹿島アントラーズを買収に動いたと報道されている外資系も含んだ複数の企業が他のチームを買収して新国立に移転するという可能性もあり、続報が待たれます。

ネットの声

・J2 町田ゼルビアにサイバーエージェントが出した金額 11億円。J1優勝8回 鹿島アントラーズにメルカリが出した金額 16億円

鹿島アントラーズ16億で買えちゃうんだもんな
元インテル、現蘇寧のエデルの年俸が同じくらいの値段(国内8位くらい)
中国が選手一人に出してる金で球団手放しちゃうからいつまでもスポーツが育たないんだよ

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