外食産業では人手不足が続きます。ただ、人件費も高騰し、対処が難しい…。

そんな中での工夫を、ここではご紹介します。

外食産業の合理化戦略とは?

外食産業では慢性的な人手不足が続きます。

賃金を値上げして人を雇うと、値上げにつながるのでそれは避けたい。

ただでさえ材料費も値上がりして収益も減っている…。

でも店がまわらなくなるのも困る…。

では人件費カットの分どうしようか…。

そんな状況下で取り入れられているのが、人工知能AIです。

AIがどのように使われているのでしょうか。

 

活用法としては、レジでの負担の軽減や、データ活用による営業や販促サービスがあります。

注文用のタブレット、AIやカメラが用いられてサービスが取り入れられています。

以下で詳しく見ていきましょう。

 

まず、AIによる客層分析を活用した接客システムからチェックしましょう。

店内に設置されたカメラの映像をAIによる分析にかけて、客層が特定されます。

そして、客席に置かれたタブレット端末にその結果が反映されるのです。

 

性別、年齢に加え、お皿の状態やグラスなどを画像解析してくれる機能もあり、それをもとにそのお客様におすすめの品を提案したり、追加の注文を促したりします。

「この料理にはこのお酒が合います」「お子様ランチはこちら」などと販促が行われることにより、売り上げアップが見込めるのですね。

タブレットでの注文は人件費の削減にも貢献してくれて一石二鳥

以上のシステムは東芝テックにより開発、販売されていいるそうです。

 

現在はまだ実験段階で、7月の下旬から静岡県のすし店で実験が始まり、2020年10月までに実用化を目指したい考えです。

導入を心待ちにする企業も多いことでしょう。

神奈川県内のモスフードサービス系列店でも、画像認識が取り入れられたレジが試行されています。

お客様の客層をカメラにより読み取り、メニュー表示の順番などを変更する機能があるといいます。

 

お客様の曖昧な注文にも対応できるように、音声解析の精度を高めるために試行錯誤が繰り返されているそうです。

 

機械化の中で、デジタルメニューの活用も広がっています。

デジタルメニューの良いところは、表示メニューを変更できたり、個別メニューを提案できる店です。

紙媒体だと、同じメニュー表示となり変更には手間がかかりますが、デジタルなら設定を変えるのみで、臨機応変に対応が可能です。

チェーン店でも店舗、所在地域、気温などをもとに表示メニューを変える機能が備わっていると言います。

https://twitter.com/yknn1101/status/1144102521440333824

 

 

お客様の来店アプリとの連動も計画されるなど、デジタルの奥は深いです。

ある調査では、飲食店の1店舗当たり1日平均153分もの時間がレジの売上金確認に使われているといいます。

 

これも削減できないかと、売り上げ金確認の手間を減らそうとキャッシュレス限定店も出現し始めていると言います。

その一つとして、プロントコーポレーションの出す店舗があります。

プロントを展開する同社は、2018年の末にキャッシュレス限定店舗を開店したのです。

 

現金は使用不可。その代わり、キャッシュレス払いの種類は充実。QRコード、電子マネーを始め、カード払いもくめて約30種類にも及ぶ決済手段から支払い方法を選べます。

 

そのほか、ロイヤルホールディングスなど、キャッシュレス限定店を検証している段階の企業もあります。

UCCホールディングスではキャッシュレスの導入と、事前注文アプリによるサービスをスタートさせました。

海外でも進む飲食店のデジタル化

これらの店舗を見ると、「進んでいるな」とお感じの方も多いと思われますが、海外ではより飲食店のデジタル化が目に見えて分かります。

 

アメリカでは、接客員が不在の店舗が15年前から開店しています。注文は端末で行い、料理はロッカーに似た機器から受け取る方式です。

 

アメリカのマクドナルドやアリババでもこのような店舗が出ています。

店舗の機械化はすでにめづらしくなくなり始めているのですね。

ネットでの反応

ネット上では、AIが飲食店に浸透する流れを感じる声が散見されました。

便利な世の中になったという思いもある一方で、本当に人間が店員としていなくなることは好ましいことなのか、という声も聞かれます。

AIは確かに便利で人間よりも優れている面も多いです。

しかし、人には感情面でのケアや、あたたかさを感じてもらえるおもてなしをできるという強みがあります。

飲食店といえどもサービス業でもあります。

ただ食べ物を出せば良い、という場ではないはずです。もちろん、チェーン店やささっと食べて出たい場面向けの店舗では、AIの導入が向いていると言えるかもしれません。

しかし、料理一つ一つに心を込めておもてなしする、夜にバーで話しをする、そういったところにまで人間がいなくなる社会はどうなのか…。

そこまでAI化が進むかは別として、人間にできること、AIに任せた方が良いこと、考え直す時代がやってくるのかもしれませんね。

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