ドル基軸通貨体制が終わると、物々交換に戻るのか?
アメリカの近年の国力低下は明らかで、20年後には中国に追い抜かれるという予測も多くなっていきます。
アメリカの強さの象徴がドルであり、金本位制から国際通貨体制は20世紀にドル本位制に移行。
国政決済にはドルが必要となり、他の国の法定通貨もドルに対してどの程度の価値があるかを判断され為替レートが変動するシステムが世界を席巻しています。
しかしながら、。ドル研究の権威であるカリフォルニア大学バークレー校のバリー・アイケングリーン教授は、「国際通貨体制は10年以内に間違いなく大きく変わる」と断言。
日本政府の借金は1060兆円ほどだが、アメリカ政府の借金は2000兆といわれていますが、アメリカは合衆国なので地方自治体や州政府は別にしていて、年金や国保など、社会保障費の赤字を政府の借金に含めていないので日本のようにカウントすると10000兆円あるらしいですね。
これほどの債務はドルを大量に発行して払うしかないので長期的にはドル安になります。
ドル本位制体制には終わりが見えてきたので、今後の通貨はどうなっていくか考えてみました。
物々交換に戻る?
かつては米や貝、金貨を通貨として利用してきました。
通過が必要となる理由はAさんが作った服がBさんは欲しくでも、AさんがBさんから欲しいものが無い場合は交換は成立しません。
おじさんが、女性化粧品を貰っても一部のおじさんは喜ぶかもしれませんが、化粧をしない人にとって化粧品の価値は0に近く、物の価値は相対的で人によって違います。
そこでBさんは、Aさんだけではなく多くの人にとって同じぐらいの価値を持つものを介してAさんから服を購入する必要があります。
この多くの人によって必要な価値を持つものを一般的等価物と呼びます。
これが、かつては米だったり、貝だったり金だったりしたわけです。
崩壊直前のソ連ではマルボロのたばこが通貨として利用されていました。
そして現在の世界で最も一般的等価物として価値を持っているのが米ドルです。
もし、米ドルが無くなると、次の世代には一般的等価物は必要なくなる可能性があります。
例えば、ヤフオクのようなオークションサイトであれば相対的な価値をそのまま数字で残すことができます。
そして、オンライン上で販売した分のポイントが残り、欲しいものがあったらポイントを使って譲り受けるということがすでに成立しています。
この一連の取引に法定通貨(円)は介在していません。
つまり、一般的等価物を介在せずに相対的価値のままで世界中の人とモノを取引できるだけのネットワークとオークションシステムが出来ているので、ドルに変わる基軸通貨は必要なくなるかもしれません。
ネットオークションとシェアリングエコノミーが中心の物とIT中心の経済システムであれば、通貨が必要となくなるかもしれませんね。
「金融恐慌の度にポンドからドルへなど基軸通貨が入れ替わっており、21世紀は仮想通貨が基軸通貨になるだろうと考えている。」
17世紀→ダカット
18世紀→グルテン
19世紀→ポンド
20世紀→ドル
21世紀→デジタル通貨(BTC、ETH?) pic.twitter.com/DTx1746Z5Y— コペル-NFT×YouTube- (@coper_nft) March 5, 2018
ネットの声
中南米地域は米国に最も近い位置にあるのでどうしても地政学的(経済的・政治的)な影響を受けやすいです。
基軸通貨のドルは中南米各国の法定通貨に比べ圧倒的に強いため、中南米経済は米国経済に強く依存します。
基軸通貨を持つ米国は、日本円と英国ポンドと結束すれば、世界中のあらゆる国に経済制裁することができる。
イギリスはEU離脱後、中国と手を組んでウォールストリートをつぶしに行く。イギリスはポンド基軸通貨を取り戻す。中国はウォールストリートとの関係を終わらせる。EU離脱をすればUKは中国と直接取引可能。これにトランプが賛成してるのは、彼も貿易赤字を平気で作る奴等に消えてほしいから。
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