エヌビディアがCPU参入 アームと組みAI計算10倍速く
米半導体大手のエヌビディアは12日、CPU(中央演算処理装置)に参入すると発表した。英アームの基本設計を利用し、2023年に米欧のスーパーコンピューターに搭載する。人工知能(AI)計算を10倍速くできる見通しで、米インテルの主戦場に切り込む。AIの進化を左右する「頭脳」を巡り競争が激しくなる。
半導体業界に巨大化の波が来た。2020年の半導体企業のM&A(合併・買収)の累計額は12兆円を超え、過去最大となった。大手10社の時価総額合計は200兆円を上回り、設備投資額は21年に過去最大となる見通し。人工知能(AI)など400兆円規模のデータ経済の基盤となる半導体の覇権を巡り、3つの流れが循環しながら、事業モデルも特化型から複合型へ変化しています。
先進技術競争で進む中国外し
一方でハイテク産業をめぐる米中対立は激しさを増しており、アームを保有するソフトバンクグループからの買収が計画通り進むかは不透明だ。3月には米半導体装置大手アプライドマテリアルズによる旧日立製作所系KOKUSAI ELECTRICの買収が中国当局の承認を得られず破談になった。業界でも「アームの中立性が失われる」と反対の声が出ている。
CPUへの参入は20年9月に買収を表明したアームとの協業の深化も示す。グレースではアームが3月に刷新した新しい設計技術を採用した。エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は12日のイベントで「クラウドやスパコンでのアームの採用は始まったばかりだが、大きな成長のチャンスがある」と話した。両社は22年の買収成立を目指している。
半導体業界では需要見通しの誤りや天災、火事などにより、車向けを中心に需要に供給が追いつかない状態が続く。自動車各社が減産を迫られ、12日には米ホワイトハウスが供給網(サプライチェーン)の見直しについて議論する会議を開いた。こうした半導体の「量」の問題に加え、AI計算の頭脳をめぐる「質」の競争も激化している。
半導体製造では台湾のTSMNと韓国のサムソンが量の分野で競合し、日本は中核技術の輸出国となっていて、部品供給で儲けています。
サプライチェーンから外された中国は国産で半導体製造に巨額の投資をしていますが、西側諸国(自由主義国)の強みは国内外のライバルの競合と協業によって進歩が進みやすい点にあり、日本もメインプレーヤーの1カ国であり続ける必要があります。
スーパーコンピューター京は世界一なので日本の課題は産学連携だと思います。
ネットの声
intelは天狗になって最近のCPU微妙すぎるからどんどん焦らせて欲しいわー
マジで最適化されてるから大多数がintel選んでるだけだからね
エヌビディアは、CPUも作るけど、それよりもGPUっていうゲームとか動画を滑らかに動かすために特化したものを作ってるよっ。ゲーミングPCの殆どに、エヌビディアが開発したクーダっていうGPUが入ってた気がする!
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