アメリカとイランが戦争間近で大混乱中。陰謀論も活発に
米軍の空爆によって殺害されたイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の葬儀が7日、同氏の故郷である同国南東部ケルマンで行なわれ、司令官の死を悼む数万人が道路を埋め尽くした。映像によると、人々は「アメリカに死を」と叫び、軍や政府の高官からは米国への報復を誓う発言が相次いでいます。
ソレイマニ司令官はイランでは英雄的存在らしいですが、アメリカからするとテロリストであり、どちらの立場で見るかによって印象はまったく異なるでしょう。
アメリカとイランが報復合戦を示唆
イランは8日未明、米軍が駐留するイラクのアル・アサド空軍基地に複数のロケット弾を発射した。
イランのヘサメディン・アシェナ大統領顧問は8日、米国がイランのミサイル攻撃に反撃すれば、中東地域の全面戦争につながるとツイッターに投稿しています。
同顧問は「米国が軍事行動で反撃すれば、地域の全面戦争につながる。ただサウジは別の道を行くかもしれない。完全な平和を享受できるかもしれない!」と述べています。
イランとサウジアラビアは過去数十年間、イラク、シリア、イエメンなど中東地域で「代理戦争」を繰り広げているが、イランは繰り返し、サウジにイランとの関係改善を求めています。
サウジアラビアの背後にはアメリカがいるのでサウジアラビアを人質にとってアメリカを脅しています。
トランプ大統領はイランの52か所の施設に対して空爆を示唆しています。
テヘランで176人搭乗の旅客機墜落、全員死亡
アメリカとイランの関係が悪化する中で偶然の可能性も高いですが、気になる事件が2つ起きています。
乗客167人、乗員9人が搭乗したウクライナ国際航空のボーイング737型機が8日午前、首都テヘランのイマーム・ホメイニ国際空港を離陸直後に墜落し、乗客乗員全員が死亡。
技術的なミスではないかと報じられていますが真相は分かっていません。
WATCH: Video shows Boeing 737 with 180 people on board on fire, crashing near Tehran pic.twitter.com/7cQMLF6bkY
— BNO News (@BNONews) January 8, 2020
ボーイングは昨年から事故が多発しており、トランプ大統領とは敵対勢力だったことから、政府がボーイング潰しのためにハッキンしているという陰謀論がささやかれていました。
動画を見る限りは墜落前にすでに火災が起きているので、内部で爆発が起きたとするなら航空機の事故としてはかなり珍しいですね。
テヘラン近郊のイマームホメイニ国際空港を出発し、ウクライナの首都キエフに向かっていたが、離陸直後に墜落したという。
旅客機が発信する位置や高度の情報をもとに飛行コースを公開している民間のホームページ、「フライトレーダー24」によると、墜落した飛行機は予定より1時間ほど遅れて、現地時間の午前6時すぎにイマーム・ホメイニ国際空港を離陸。その後、北西方向に飛行したが、離陸からおよそ30分後に航跡が途絶えたといいます。
墜落した原因について、イマームホメイニ空港の広報担当者は、地元のメディアに対し、「墜落の原因は、技術的な問題の可能性が高い」とし、イランによる米国への報復攻撃とは無関係だと主張しているが、詳しいことはわかっていません。
今回もボーイング社製の飛行機ですし、米軍がその気になれば、ボーイング社の飛行機を落とす能力はあるでしょうから、この事故もアメリカ政府が起こしたのでは?とネット上では盛り上がりを見せています。
また、陰謀論者が盛り上がっている事件が8日イランのブーシェフル原発から50km以内の距離でM4.5の地震が起きたことです。
以前から東日本大震災はアメリカが起こしたという陰謀論があり、イランとアメリカの関係が悪化したタイミングで地震が起きたので、これもアメリカの仕業では?という陰謀論が盛り上がっているわけですね。
また、トランプ大統領の選挙対策ともいわれています。
トランプ大統領が大統領選挙で勝利するにはアメリカ人の30%を占めるキリスト教福音派の支持が必要。
キリスト教福音派は今回のイランの司令官への攻撃は歓迎している可能性が高いです。
キリスト教の聖書の中にあるヨハネの黙示録では7つの封印を解いたとき、最後の審判が下り、救世主メシアが誕生してキリストが再臨するとされています。
第五の封印:殉教者が血の復讐を求める
第六の封印:地震と天災
第七の封印:しばらく沈黙があり、祈りがささげられる
第七の封印が解かれると、救世主メシアが表れてハルマゲドンという最終核戦争が起きるんだそうです。
そのあとなんだかんだあってキリストが復活するんだとか。
というわけで一神教のキリスト教の中でも過激な福音派はソレイマニ司令官の空爆に端を発し、第五の封印:殉教者が血の復讐を求めるが解かれるので歓迎するでしょう。
次の日に地震が起きたのは、第六の封印:地震と天災が解かれたということかもしれません、。
また、トランプ大統領の宗教は、キリスト教プロテスタントのカルヴァン派の一派、長老派(プレスビテリアン)であることが知られています。
カルヴァン派は予定説と呼ばれるあらゆる出来事は、その出来事に先行する出来事のみによって決定していて、神の救済にあずかる者と滅びに至る者が予め決められているという立場を取ります。
カルヴァン派のトランプ大統領からすると自身が大統領になったことも神の意思であり、ソレイマニ司令官が殉職して血の復讐を求めた後に地震が起こったとなると、自分こそが救世主メシアだと思っているのかもしれません。
そうだとすると、次に起こることはハルマゲドン・最終核戦争です。
信じるか信じないかはあなた次第。
ネットの声
米国民の30%が信仰する福音派の存在は大きい。ヨハネの黙示録には、7つの封印があり、第6の封印までは解かれている。最後の第7はハルマゲドンという最終核戦争が起きることで、イスラエルが滅亡するとある。この実現を福音派はトランプ大統領に強く迫っている
コメントを送信