
路上駐車をしているトラックの運転席では、多くのドライバーがハンドルに足を上げて休んでいます。
元トラックドライバーのライター橋本愛喜さん。
「行儀が悪く見えるんですけど、実は理由があるんです」と言っています。
路上駐車で休憩せざるを得ないトラック運転手の事情
2006年、集荷や集配のための一時的な路上駐車であっても、即刻駐車違反となる「改正道路交通法」が施行され、各宅配業者は対応に追われました。
それでも朝の通勤ラッシュ時には、道路を塞ぐようにして停まっているトラックや、時には長い列を成し、ハンドルに足を上げて寝そべるドライバーたちの姿を目撃することがあります。
しかし、彼らは決してサボっているわけではないのです。
結論から言うと、彼らがしているのは「時間調整」。
トラックドライバーにとって、現状「待つ」という作業も一つの大きな仕事なのです。
なぜハンドルに足を上げて休憩するのか
他の一般ドライバーからしてみれば、「路駐のトラック」はただの邪魔でしかありません。
その存在だけでも大きなストレスになるのです。
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その車内のドライバーがハンドルに足を上げてふてぶてしく休んでいる姿まで目に入ってくれば、イライラはさらに募ることでしょう。
長距離を走るほとんどの大型トラックの座席後部には、大人一人分の「ベッドスペース」があります。
決して広いとは言えないものの、大柄な男性でも、横になって睡眠を取るには足りる空間です。
しかし、それでも彼らは、敢えてあのような足を上げた体勢で休憩を取ることがあります。
その理由は、「不規則な休憩時間」にあるのです。
彼らが取れる休憩時間のタイミングや長さは、とにかく悪く、そして短いのです。
荷主の元で数時間かけて荷積みをし、搬入先に向けて夜の暗闇をひた走る。
ようやく気分が乗ってきたところで、先にも紹介した「4時間連続走行で30分の休憩」を取るタイミングとなります。
先を急ぎたい気持ちを抑えて駐車場所を探し、クルマを停めるのです。
途中、事故渋滞や交通規制に巻き込まれれば、タイトな時間との戦いに気を揉み、搬入先付近に到着する頃には、睡魔も疲労も限界。
しかし、それらを解消できるほどの休憩を取れないまま、搬入先での荷降ろしの時間がやってくるのです。
「足上げ」が目覚まし代わりに
そんな状況の中、わずかな仮眠のために、後ろにあるベッドへ体を埋めるとどうなるかは、トラックドライバーでなくても想像に難くないでしょう。
「寝過ごす」のです。
トラック運転手についてやってる
足上げは足がシビれるから目覚まし対策になるって。
ただただダルさが楽になるから上げてたけどなあ自分は^_^ pic.twitter.com/NU9JmZ3tBp— onsb with R34 (@onisabu) March 21, 2020
疲れ切ったその体には、ベッドはあまりにも快適すぎるのです。
こうして短い休憩の際は、多くのドライバーが運転席で仮眠を取ることを選択するのですが、その狭く不安定な座席で、最も楽にいられるのが、例の「ハンドルに足を上げた体勢」。
通称、「足上げ」と呼んでいます。
束の間、アクセルやクラッチから解放された足を、心臓よりも高い位置に置くことで、長時間の着席状態で生じた「浮腫み」を和らげるのです。
しかし、そんな体勢が「快適」であるわけがありません。
数十分もすれば襲ってくる足のしびれや腰の痛みが、皮肉にも彼らの「目覚まし代わり」になるのです。
また、足の浮腫みの改善にもつながるのですから、足上げはトラックドライバーにとって、背に腹は替えられない所作といってもいいでしょう。
ネットの反応
「真夜中や未明に、道路の路肩に止めてハザードランプ付けてる大型トラックよく見かけます。お疲れ様ですと言いたい。」
「都心にトラックが止められるパーキングメーターが沢山あればいいのに。法律だけ変えて休憩所がないなんて。」
「私のおじさんが長距離運転手でした。エコノミー症候群対策で足あげは効果あります。」








