中島翔哉にポルト監督が激怒。怒られた理由は怠慢守備!
ポルトガルリーグFCポルト所属の日本代表・中島翔哉選手が、古巣ポルティモネンセとの試合に後半途中から出場。
試合は2−0でポルトがリードしていたものの、すぐに同点にされました。
その後、ポルトが後半ロスタイムに勝ち越しましたが、失点の原因となった中島翔哉選手に、試合後、ポルトの監督のセルジオ・コンセイソンが声を荒げて激怒。
日本代表の10番の立場は厳しいものとなっています。
中島翔哉はなぜ激怒されたか?
中島翔哉選手は決してチームに対して自己犠牲心が無いタイプではありません。
確かに個人技に優れていて独善的に見えるプレーもありますが、中島翔哉選手のドリブルやシュートによってチームに貢献できているのであれば問題なし。
それでもポルトのセルジオ・コンセイソン監督が激怒したのは、サッカーの原則に反しているプレーが多いからです。
https://twitter.com/yuto_soccer4/status/1173496144221089792
ボールを持った時は意外性があるとポジティブに捉えがちな中島翔哉選手の個性ですが、11人全体で動く時には戦術理解度が低い中島翔哉選手は穴になりがち。
この試合では後半30分まで2対0で勝ち越していたので、チームとしての目標は失点せずにそのまま勝つこと。
そのために必要なことは
攻撃では、失点に繋がるボールの失い方をしないこと
守備では、失点に繋がる場所を空けないこと
が優先されます。
しかしこの試合の中島翔哉選手はというと・・・
攻撃ではボールを持つとピッチ中央の密集地帯にドリブルで突っ込んでいき、ボールロストを繰り返しました。
誰にでもミスはありますし、ドリブルすることも中央でボールを受けることもそれ自体は問題ではないですが、2対0で勝っている局面ではサイドからボールを運んでいくのが原則。
ミスすることが問題なのではなく、ミスした時に失点をしないためのセオリーどおりにプレーしなかったことが問題になります。
また、 守備では中島翔哉選手はボールを奪うために走り回っていました。
しかし結果的には、チームの守備ブロックの穴を作ってしまい、失点に直結しています。
まず1失点目は、相手のゴールキーパーがボールを持った時に中島翔哉選手は単独でプレッシャーにかけにいきました。
https://twitter.com/i/status/1173306688063049728
ゴールキーパーそれを見逃さずに、中島翔哉選手の頭を超して手薄な右サイドに展開。
案の定人数が足りなくなってセンタリングから失点を許していますね。
2失点目は同じ日本代表の安西幸輝選手に決められています。
https://twitter.com/i/status/1173306838475034624
日本人選手の得点を祝福したいところですが、中島翔哉選手の守備はやはりまずい。
安西幸輝選手に対してサイドバッグが寄せに行った時点で、ドリブルで抜かれた時を想定して斜め後ろをカバーするのが原則。
しかし、中島翔哉選手は安西幸輝選手に寄っていって2人の間を抜かれてしまいました。
2失点とも中島翔哉選手は守備をサボっているわけではありません。
むしろ動きすぎで、守備の原則やチーム戦術と違う動きをしているのが問題なのです。
このあたりがロシアワールドカップメンバーから外された理由の一つ。
今後日本代表のエースとして期待される選手ですから、これでは困ります。
森保監督も困っている中島翔哉の守備問題
今年7~8月に行われたコパアメリカのチリ戦で4-0で敗戦しましたが、この試合中島翔哉選手のサイドが徹底的に狙われていました。
森保監督は、中島翔哉選手に苦手な守備をさせたり、戦術的に動かすより自由にプレーさせた方が良いと判断して守備問題は放置してきましたが、強豪相手には、プラスよりもマイナスが大きくなってしまいます。
この間のアジア2次予選のミャンマー戦では素晴らしい個人技から先制点を決め、メディアでは称賛されていますが、今後予選を勝ち上がって相手のレベルが上がると中島翔哉選手の守備は問題となっていくでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=NJsNo4uLYvU
森保監督は、あまり強く言いそうもないので、ポルトの監督がきつく言ってくれるのはありがたいかもしれませんね。
ロシアワールドカップでは決勝トーナメントでベルギー相手に2-0から逆転されています。
ロシアワールドカップのベスト16以上の結果を出すためには、現状では中島翔哉選手は諦めざるを得ないでしょう。
勝っている状態から、試合をどう終わらせるかは、日本代表の課題。
中島翔哉選手の今回監督に激怒されたプレーは日本サッカーの問題点が凝縮されています。
無駄に厳しい体育会系的な指導と、それを否定して生まれた自由なテクニック重視の「楽しい」サッカー。
どちらにも抜け落ちているのが勝つための原則。
日本人選手は真面目なので、部活のような厳しさよりも自由を与えて楽しくプレーしなさいという育成方針の結果として出てきた新世代が中島翔哉選手なんですが、良くも悪くも自由に育ちましたね(笑)
これからの日本サッカーの育成には根性でも自由でもなく知性を育んでいく必要があります。
セオリーを知ったうえで、自分で判断できる大人な選手をどう育てていくかが課題です。
その意味で久保建英選手には期待できますね。
ネットの声
いや、お前素人がなに言ってんねん、となるが、高校時代に守備の原理原則を3年間嫌という程みっちり教わった身からすれば、中島翔哉の守備はまじで目をそらしたくなるくらい酷いときが多い
中島翔哉(みたいな日本の選手は)エゴイストってわけじゃなくて、貢献の仕方がわからない・教えられていない、ってことなんだろうなぁ。
TPO無視の仕掛けとかプレスとか。
「好きにやれ。俺が責任取るから。」みたいに日本の先輩やコーチが言うから。そも、そういう次元の競技じゃないんだけど。
中島翔哉にとって一旦の目標は、次の移籍市場オープンまでに、サッカーの原則・チームの約束事を理解・体現できるようになり、ベンチから出場してもチームバランスを崩さないようになること。あと3-4ヶ月しかないので、本当に早急に。冬のウィンドウでのポルトの戦力整理は、本当容赦ない。
コメントを送信