
最近、急に浸透しつつある「オンライン飲み会」。
新型コロナによる外出自粛を機に、友人と楽しむようになった人も多いのではないでしょうか。
ただ、上司・先輩との飲み会となると話は違うもの。
しつこい誘いにうんざりしたり、「自宅で上司に絡まれる」のがちょっと辛かったりした人もいるのでは?
実態に迫りました。
上司からZoom飲み会に誘われた…
広告会社に勤める山岡恵子さん(仮名)
コロナで職場が全面テレワークになっているある日、直属の上司から「Zoom飲み会」に誘われました。
翌日の勤務終了直後の予定で、部署でも職場への“忠誠心”が高そうな数人が社内SNSで招集を受けたようです。
上司「オンライン飲み会するぞ」←全ての言い訳を無に帰す貫通攻撃やめろ https://t.co/bf1euNdpmJ pic.twitter.com/kmvLigtnoU
— あおちん (@aochin_27) April 24, 2020
平時に決して頻繁に飲みに行くほど、仲が良いというわけでもない山岡さんの職場。
「勤務外の貴重な在宅時間を、なんで上司との会話に費やさなくてはいけないのか……」。
愚痴る山岡さんでしたが、SNSでメンバーに「参加の可否」を聞いて回る上司の様子を見て、変に目を付けられないよう参加することにしました。
当日夜はちょっと意外な展開に。
結局、最初から最後まで真面目にオンライン上で上司との飲みに付き合ったのは、山岡さんだけだったのです。
職場では明らかに自分より上司と仲が良さそうだった同僚たちの、オンラインで垣間見せた冷淡な態度にもちょっとびっくりしたそうです。
オンライン飲み会を嫌がるサラリーマン
実際、コロナを機に急増した「社内オンライン飲み会」を嫌がるサラリーマンは少なくないようです。
SNAPLACE(東京・品川)が運営する女性向けメディア・Lip Popが4月25日に10~50代の男女100人に実施した調査によると、約7割が会社のオンライン飲み会について「参加したくない」と回答しています。
理由としては
「せっかく会社の人達と会わずに済むようになったのに、わざわざオンライン飲み会に参加してまで顔を合わせたくない」
「家にいてまで、わざわざ会社の人と飲みたくない」
などが挙げられました。
距離感を大切に
家の中を見られたりなど、生活空間に上司が入ってくるのは今までに無かったことです。
それを、嫌だと思う人は多いでしょう。
前々の会社の上司・先輩と今日もオンライン飲み会!!ビールからの久々スミノフ。
— Nao▲▽国府津の海に還った (@nao70ritsucls) May 29, 2020
なんだかんだ毎週やってる気がする(笑)
しかしZoom、40分で強制的に切れるようになってしまったのね… pic.twitter.com/JSDh4kVpUb
テレワークになって『会社との距離感をコントロールできる良さ』をサラリーマンが皆手に入れたのに、その距離感を縮めるようなオンライン飲み会という上司からの施策。
『わざわざそれをやるの!?』とストレスを感じているのも当然でしょう。
コロナを機にした急激なテレワーク化…。
今までは必ず会社に通勤して実行していた私たちの仕事が、意外なほどオンラインでも済ませられることが見えてきました。
ただ、物理的な距離がネットで縮まったとしても、上司と部下の“心の距離”はZoomなどで安易にショートカットできる訳ではなさそうです。
ネットの反応
「仲良い友達とやってようやく成立するようなもんなのに、多少でも気を遣う必要がある職場のオンライン飲み会なんて楽しいわけがない。」
「飲み会である必要はないし、どうしても必要なら勤務時間内にやればいい。」
「変な説教癖のある上司とか先輩とかもいるだろうし、そんなのとわざわざ飲みたいかな…。」