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手取り14万で終わっているのは日本なのか?自分なのか?堀江貴文なのか!

手取り14万で終わっているのは日本なのか?自分なのか?堀江貴文なのか!

勤続10年以上で手取り14万円の方が堀江貴文さんに「日本終わってませんか?」と質問して「お前が終わってる」と返したことが話題となっています。

手取り14万円というのは、統計を見ても少ない方ですが、珍しくはありません。特に地方では。

ただ勤続10年以上であれば、やはり厳しいですね。

そこで手取り14万円問題について考えてみました。

物議を醸した手取り14万円問題

『ガールズちゃんねる』にたてられた「手取り15万円以下の人」というトピックのトピ主、アラフォーで都内メーカーに12年間勤務、役職もあるのに手取り14万円とのこと。

アラフォーの会社員です。
主は手取り14万円です…
都内のメーカー勤続12年で役職も付いていますが、
この給料です…
何も贅沢出来ない生活
日本終わってますよね?

この文章はSNSで話題となり、拡散しました。

これに対して元ライブドア社長堀江貴文さんは

日本がおわってんじゃなくて「お前」がおわってんだよwww

と一蹴しています。

確かに稼ぐ能力があるかたにとっては自己責任で、もっと稼げる企業に転職するなりスキルを身につけろという意見になるのでしょう。

しかし、今回問題となっているのは、「役職付きで12年勤務している正社員」であり、非正規労働者でもなく、世間が敷いてきたレールに乗り、正社員で就職して、社内で昇格するという給料を上げるために必要な努力を続けてきた人。

もっと自分の努力で稼げといっている人は、アラフォーになった時には、現在の稼ぐための努力が間違っていて、手取り14万の人と同じような状況かそれ以下に貧乏になる可能性があります。

つまり、これからの時代は、稼ぐために努力をしても、手取り14万円以上の結果すら出ない可能性が高い世の中になっていきます。

このような労働環境で、問題となるのは、将来の見通しが立たないので子供を作りにくいことや、家のようなローンを組んで大きな買い物をする人が減ります。

それによって少子化、景気の悪化が促進されると社会保障費や税率が高くなり、手取りの給料はさらに減ることになりますね。

ライフスタイルの多様化によって必要な給料に開きが出ている

都市と地方や、実家暮らし、一人暮らし、独身かどうか、子供がいるかどうかによって全く14万円で十分かどうかは、変わってきますね。

かつての日本は全員が正社員として終身雇用で企業に奉仕する代わりに家を買い、結婚して子供を作るために必要な給料は多くの人が保証されていました。

1億総中流社会ともいわれましたが、現在は結婚をしたくない人も家や車を持たない人も増えており、それが経済苦によるものなのか趣向の変化なのかも非常にあいまいで正解はありません。

堀江貴文さんは、家や車、結婚、子供にかかるコストが人生の大半を占めているので、これらをやめてしまえば、給料や労働に縛られずに自由に生きていくことが出来るという価値観を推奨しています。

堀江貴文さんの考えでは「手取りが14万で何が問題なの?」と「もっとお金が必要なら稼ぐためにもっと働けばいい」ということなのでしょうね。

実際、実家暮らしで結婚もしなければ、生活費は月2万円もあれば十分。

しかし、このような考え方の人が増えると、日本の経済規模は縮小して日本全体が貧乏になります。

日本はこれまで経済的な強さで国際的な存在価値を維持してきたことで、戦争に巻き込まれずに、治安も良く、豊かな生活をすることが出来ていたので、勤勉な労働者が経済、福祉を支えて豊かで経済的に繁栄する日本が終わったという意味では20年前のバブル崩壊から「日本は終わっています」

今後、今回のアラフォーの手取り14万円の例を見ると、たとえ正社員で就職した会社でも将来性が無ければ転職することや、副業である程度の所得を得られるようにリスクヘッジすることが必要となるでしょう。

会社内で出世するために、飲みにケーションで人間関係を構築するみたいな努力は無意味。

個人的には趣味を仕事にすることで趣味にかかる経費を給料に変えて、まわりの行動様式にとらわれずに不必要な出費をしないことが生活を豊かにすると思います。

例えば、散髪を自分で行うと生涯で車が買える程度のお金が浮きます。

車を使わないで生きると家が建つ程度のお金が浮きます。

しかし、女子高生がタピオカミルクティーを飲むのと同じ原理で、周りが車を買っていたら車を買い、家を買っていたら家を買います。

人間は、それをしなければなぜか劣等感を感じて不満が溜まることになりますから、無駄な出費を抑えるためには「他人と群れない」「他人と比較しない」ことが重要。

人生は誰と何をするかに集約されると思うので、それ以外の人間関係は時間も金も無駄。

そして、誰と何をするかという人生の目的さえはっきりしていれば、手取り14万円で目的を十分果たせると思います。

ネットの声

手取り14万円に不満で、もっと稼ぎたいなら自分で方法を見つけるしかない。搾取されていると思うなら、そこに捧げる時間が無駄。人生は有限。日本は転職も起業も自由。
もちろん国が様々な法律を整備して働きやすい環境を作るのは大事だけど、そこに頼り切りも良くない。

都内の某企業に12年間勤めて役職も付いてるのに手取り14万円ってやつ、話題になってるけど、さすがに3年間昇給無かったりボーナス減り続けたりしてたら辞めるかな…なんでそんな給料なのに働き続けてたのだろうか…転職出来ない理由でもあったのか?役職付いてたら転職もラクなはず…

手取り14万問題。
その労働対価でも社会の役に立っているというのは理解できる。
その上で対象者全てが自己責任というのは心苦しいけど、やっぱり感情論抜きにすると収入を得る方法が選べない時代じゃないので、結局その人が手取り14万円で社会の役に立っていることに胸を張れないなら辞めるしかない。