京アニ火災犠牲者の氏名公表でマスコミに批判殺到!

京都アニメーションのスタジオ火災の死亡者の氏名公表について遺族、京都アニメーションはプライバシーの侵害などを理由に控えて欲しいと声明を発表していましたが、マスコミと京都府警は全員の氏名を公表しました。

報道の自由や国民の知る権利を尊重するためという大義名分があるそうですが、だからといってマスコミが何を報道しても良いのかということが問われる事態となりましたね。

1万5000人の氏名公開に反対する署名が京都府に提出される前日に発表したようですね。

悲惨な事件をきっかけに報道とプライバシーについて考えていきましょう。

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事件の流れの説明。

アニメ製作会社「京都アニメーション」第1スタジオが放火され、男女35人が死亡した事件で、京都府警捜査本部は亡くなった人のうち、未公表だった25人(男性8人、女性17人)の氏名を明らかにしました。

犠牲者には人気アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」でキャラクターデザインを担当した有名な方も含まれていました。

ネット上のアニメファンには「やっぱりか・・・」といった反応や、犠牲者に名前が含まれていない人が無事だったことに安どする声もありましたね。

犠牲者の実名が知りたい方は大手メディアが大々的に報じているので、そちらをご覧ください。

死亡確認が取れた最初の10名についてマスコミは先月報道した際に、遺族から批判が出ていて、その後死亡が確認された25人に対しても府警は、一部の遺族については公表を望んでいないとして、報道各社に対して匿名での報道要望を伝えていました。

しかし、事件発生から1カ月以上が経過したあとに犠牲者の氏名が発表されるという殺人事件としてはきわめて異例なかたちの公表となりました。

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氏名公表に至った理由

犠牲者の身元について京都府警は、事件発生から1週間ほど特定に時間を要し、遺族らの心情への配慮から、氏名の公表時期や方法を慎重に検討して、遺族の理解を得られ、葬儀を済ましているとして府警は氏名を公表しました。

必要な時間が経過したと判断したというのが府警の見解で

「引き続き実名公表について説明を行い、ご理解いただけるよう努力していく」

「最後の葬儀を終えたタイミング。事件の重大性、公益性、報道機関による過剰な取材を抑制する意味からも実名を提供することとした。警察から公表したのではなく、従前通り、報道機関への情報提供だ」

とコメントを出しました。

過剰な取材を抑制する意味からも実名を提供するとマスコミの取材から遺族を守るという意味もあったというわけです。

ではマスコミはなぜ実名報道にこだわって過激な取材までするのでしょうか。

京都アニメーションは今回の実名公開に対してこういった声明をだしています。

弊社の度重なる要請及び一部ご遺族の意向に関わらず、本日被害者の実名が公表、一部報道されたことは大変遺憾です。弊社は、京都府警及び関連報道機関に対し、改めて故人及びご家族のプライバシーとご意向の尊重につき、お願い申し上げます。
2019年8月27日 京都アニメーション代理人弁護士 桶田大介

やはり遺族の了解は取れていなかったわけですね。

マスコミは警察から情報を取って事件報道をすれば、自分でコンテンツを作ったわけでもなく、記事が作れてネットなどの新興メディアには事件報道を報じられないために競合相手もいないので、事件報道はぶっちゃけ儲かる既得権益になっているわけです。

たしかに、報道がもたらす有益な情報があってマスコミの報道にも意義があるものもたくさんあります。

しかし、今回の京都アニメーションの火災事件は犯人は逮捕されていて、犠牲者は死亡が確定していので、実名を知ったところでなにも結果は変わりません。

そして、遺族が事件の大きさから氏名公表を拒んでいるのにもかかわらず、報道するというのは金のためと思われても仕方がないでしょう。

警察が事件を捏造する可能性もあるので権力を監視する必要がある新聞記者はよく主張しますが、警察からもらった情報を流しているだけなので何のチェックにもなっていません。

報道の自由というものは憲法で保障されていますが、憲法は政府にたいしての制約ですから、政府が報道に対して圧力をかけてはいけないという話。

報道機関ならなにをを報じても良いというわけではありません。

国民の知る権利というのも国民が政府に対して、一般的に情報公開を求める権利であって、遺族の意向に沿わない報道を正当化する理由にはやはりなりません。

というわけで、誰も得しないように見えるマスコミの被害者氏名公表ですが、実はマスコミが一番得をするわけです。

ネットの声

京都府警が亡くなられた方のお名前を公表したとはいえ、報道機関がその事実だけを伝えればいいのであって、決してお名前を出さずに報道する、ということはいくらでもできますよね。
先程のNHKのニュース7、正直失望しました。がっかりです。
実名報道していない局もあるのに。

京都府警世間から『異例の対応』と言われながらも長い間実名公表をしなかったことや、もし京アニファンの方や犠牲となられた方の関係者様が京都府警や実名報道を行ったテレビ局に務められていたら…ということを(勝手に)考えていると、簡単に批判の言葉を口にしてはいけないな…とか思います

実名報道を原則とするなら記事にも記者の名前は出しといた方が良くない?その方が「よく取材頑張った」って褒められるだろ?人の名前は出せて自分の名前は出せねぇなんてこたァないよなぁ?家に「実名報道の記事かっこよかったです!」って「客人」が押し寄せてきても文句はねぇよな??

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