日経平均株価が暴騰も日本人は買わず。外国人投資家が日本株を買う理由
日経平均株価が年初来絶好調です。史上最高値となる3万8900円を更新。新NISAスタートで日本人が株価を買い支えているかと思いきや、今年の上昇要因となっているのは外国人投資家です。なぜ外国人投資家がいま日本株に殺到しているのでしょうか。
脱中国の動き
2000年代から世界経済の牽引役となってきた中国は不動産バブルが崩壊し、長期停滞の時代に入ったことが濃厚となっています。
経済の低迷から目をそらすためか、独裁国家特有の企業への締付けも顕著となってきています。また、ロシアのウクライナ侵攻は、中国がロシアと組んで世界秩序をひっくり返すことを狙っていることが明らかとなり、欧米圏の国にとって中国は潜在的な脅威と見られるようになりました。
アメリカにとって中国は覇権に挑戦する国とコロナ前から見られていましたが、欧州の国にとってもロシアと組んでユーラシア大陸の安全保障を脅かす存在として、EUは中国に対して経済制裁を考えはじめています。これは数年前までとは真逆な動きです。
これらの要因から中国に向かっていたグローバル資本が一斉に引き上げはじめています。
一方で、中国人もこの動きを察知しており、中国人自体が中国から資産を海外に移しはじめています。
これらの脱中国の動きで恩恵を受けているのが、新たに世界の工場として期待されているインドに加えて、欧州の工場として期待されているトルコ、アメリカの工場として期待されているメキシコ、東アジアの工場として期待されている東南アジアです。
しかし、これらの国は工場にはなれても金融機関が整備されていないため、日本に金融資産が流れているのが現状です。
日本はそれほど景気が良い訳ではないにもかかわらず、株価が高いのは、ずっと追い風だった中国に逆風が吹いているからで、日本経済の実力ではありません。
また、円安なので外国人投資家にとってはドル換算でそれほど株価が上がっているわけでもないので、割安感があるということでしょう。
日本株は割安といわれていましたが、ここまで上がってくると、割安ではなくなったので今後も株価を上げていけるかどうかは、企業の実力によるといえるでしょう。
そのことが分かっているからこそ、日本人投資家は日本株をあまり買っていません。
【バブル期の“史上最高値”まであと1000円】
きょうの日経平均株価は、先週末から1000円を超える上げ幅となり、取引終了の直前には“3万8000円台”も
これまでの“史上最高値”は
1989年12月29日に記録した「3万8915円」▼日本の株高を支える“海外投資家”の存在
三井住友DSアセットマネジメント… pic.twitter.com/SZvSbKq8Ph
— 報道ステーション+土日ステ (@hst_tvasahi) February 13, 2024
ネットの声
大型株とハイテク半導体株だけ上げて日経平均はこのまま史上最高値を更新するのか。だとしたらそんなつまらん事は無い。まあ株なんて所詮は人気投票か。
保有株ではNCDがストップ高。私は期待度の高い株がダメで低い株ほど好決算になりがち
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