
北海道の鈴木直道知事が緊急事態宣言で要請した外出自粛。安倍首相も全国一斉休校を指示しています。
医療関係者の間では「危機感の共有につながる」と前向きに受け止める声が上がった一方、「不安になった市民が押しかけて、病院が混乱しかねない」との懸念も出ていいます。
憲法的にも個人の自由は最大限尊重されるべきですが、では、なぜこのような対応をしなければいけなかったのかを解説します。
狙いはピークカットによる医療体制崩壊の予防。
2009年に流行した新型インフルエンザを受けて、施行された新型インフルエンザ特別措置法は、国民の生命や健康に重大な被害を与え、国民生活や経済に甚大な影響を及ぼす恐れがあると判断した場合、政府は期間や区域を定めて緊急事態を宣言すると定めている。宣言後、都道府県知事は外出の自粛、学校や大勢の人が集まる施設の使用や催しの制限を要請・指示できます。
2009年の新型インフルエンザの教訓として、2020年2月25日、厚生労働省は、新型インフルエンザを受け手として政府は国内の拡大防止策の目標を掲げています。この図は「流行のピークを下げ」、「患者の増加スピードを抑える」ためのピークカットという手法を紹介したもの。

厚生労働省HPより
コロナウイルスは一人につき2~3人に感染する感染力を持っていて、致死率(感染者が死ぬ確率)はコロナウイルスは世界では2%ですが、国内では1パーセントで、見つからずに自宅治療で治した人の数を考えると、実際は1%以下程度とみられます。
ただ軽症で風邪だと思って見つからなかったけど治ったという人が大半でしょうから、その人たちを含めると致死率はかなり下がるわけですね。
突出して致死率が高いのが中国武漢と韓国の大邱で3%以上となっています。
この2地域の共通点は、医療体制が崩壊したこと。
つまり医療体制さえパンクしなければ、大した感染症ではありません。
政府の学校閉鎖や北海道の土日外出自粛要請は、2009年に決定した方針通りで、むしろ遅かったくらいです。
新型肺炎)安倍さんの強烈なメッセージと日本国民の賢明さで日本全体に自粛ムードが漂い、国全体での爆発的感染ピークはコントロールできると感じる。次はこの自粛の解除時期を明示することが、政治の役割だ。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) February 28, 2020
医療体制をパンクさせないための人類史に残る英断
1000万人が年間感染して約1万人が死ぬインフルエンザと比較するとコロナウイルスは個人としては大きなリスクではありません。
しかs、社会全体にとっては新たな感染症の登場は、これまでにない対抗策が必要となるので大きな問題となります。
コロナウイルスの感染力を3とすると、1人が3人に移すと3人が27人に移しとどんどん増加してしまいます。
長期的には季節的に気温と湿度が上がるとウイルスは死にやすくなるので、たとえインフルエンザと同じように対応しても夏には沈静化しているでしょう。
勝負は、感染者の増加の流れをいかに緩やかにして、感染ピークを下げることができるかです。
そのめには、時間稼ぎが必要となります。
入院者数と退院者数のバランスを取るために感染拡大時に人の移動を制限して感染スピードを緩めてタイムラグを作るのです。
また、ある程度ウイルスが蔓延すると体内に取り込んでウイルスに勝った人も増えていきます。
彼らは、免疫抗体を体の中に持っているのでウイルスを吸い込んでも感染せず、ブロックしてくれます。
特に子供は免疫が強くまだ子供の死亡例はありません。
子供は感染拡大時期には、ウイルスと戦いながらも社会生活を行うことができるので、感染拡大のリスクとなりますから学校閉鎖には一定の効果があります。
2009年の新型インフルエンザが流行った時に大阪市長で学校閉鎖をした橋下徹さんは、感染初期に学校閉鎖したのは良かったけど長すぎたことで免疫抗体を作ることができずに第2波のダメージが大きくなったとコメントしています。
また、このような学校閉鎖や自粛の判断はトップの勘に頼るしかないとも。
というわけで現時点では誰も正解が分からないわけですね。
時間稼ぎに成功したとして有名な例もあります。
1918年に世界的大流行をしたスペイン風邪。
米国ペンシルベニア州政府は患者発生を把握していたものの、極めて楽観的でした。
同州フィラデルフィアで行われた戦勝パレードには20万人以上が参加し、この数日後には米国最悪のスペイン風邪のアウトブレイクが発生。
感染ピークの1週間で人口10万人あたり250人がスペイン風邪で死んでいます。
一方、同州の中にあるセントルイス市長は「現在市でスペイン風邪が発生しはじめました。そして大流行になりつつあります。全ての劇場、学校、ホール、酒場、民宿、ダンスホールは次のアナウンスがあるまで閉鎖します。集会も日曜学校も禁止です」と発表。
市民からは反発を招きましたが、その結果、セントルイスはピークの1週間人口10万人あたり死者数を30人に抑えることができています。
迅速なトップの判断が多くの人の命を救ったのです。
このことから感染拡大期にのみ人との接触を避けることは、有効。
その決定は早い方が良いといえます。
この教訓があるのでアメリカは、中国人観光客入国禁止をトランプ大統領が発表。サンフランシスコでは誰も感染者が出ていない段階でも、緊急事態宣言を発令したのです。
ただし、スペイン風邪ほどの大流行になるかは別問題で早期に収束できる可能性もあります。
というわけでコロナウイルスは個人にとってはインフルエンザぐらいのものですが、社会全体にとってはインフルエンザ並の脅威が世界に突如出現したという大変な出来事なのです。
正しくウイルスを怖がるためにも、個人と全体の問題を分けて考える必要があります。
個人にとってコロナウイルスへの対抗策は若者ほど単純です。
コロナウイルスも有効策はインフルエンザや風邪と同様に咳が出たら咳止め、熱が出たら解熱剤を飲み、安静にしていれば、風邪程度のものでしょう。
家にそれらの薬があれば、もう若者はかなり安心で唯一若者で重症化していた石狩の学生も現在は回復に向かい軽症となっています。
https://twitter.com/shin0226saku/status/1223378604450402304
ネットの声
韓国の大邱では新型肺炎で病院がパンク状態となっているようです。新型肺炎の患者が入院待ちの自宅隔離中に死亡する事例もあり武漢に近い状況とと言えるかも。他にも救急搬送された重症患者の受け入れ病院がなくて搬送中に死亡する事例も







