
脂肪吸収を抑制する効果があるとされる
「キリンメッツコーラ」
どうせ飲むなら健康にいいものを・・・と購入している消費者も多いはず。
しかし、この効果について衝撃の事実が発覚しました。

キリンメッツコーラの効果って?
2012年にキリンが発売した、特定保健用食品史上初のコーラ飲料、
それが「メッツコーラ」です。
キリンが広告文句としてうたっているその効果はこちら。
「食事から摂取した脂肪の吸収を抑え、血中中性脂肪の上昇を穏やかにする」
この脂肪の吸収を抑える効果のメカニズムというのが、
メッツコーラに含まれている【難消化性デキストリン】の働きによるもの。
難消化性デキストリンとは、水溶性食物繊維の1種で、この成分の働きにより、
食事から摂取した脂肪が体内へ吸収されるのを抑制し、
更に脂肪の排出が増加する効果がある、とされています。
キリンのメッツコーラの公式ページでは、食事と一緒に飲んだことで、
実際に血中中性脂肪の上昇が穏やかになった、という実証結果を掲載しています。
「トクホ」の大嘘が発覚!?
そんな「トクホ」を売りにしている「キリンメッツコーラ」ですが、
千葉大学生理学・生化学の名誉教授である
山本啓一氏が、驚くべき事実を発表しました。
その内容とは、
「難消化性デキストリンには脂肪吸収を抑制する効果はない」というもの。
山本氏が「トクホは大嘘!」と断言する根拠については、
このように述べられています。
トクホ商品の多くが根拠としている論文は、難消化性デキストリンの主要な製造元である「松谷化学工業」の研究者らが作成したもの。
そこでは、難消化性デキストリンを摂取した実験群と未摂取の比較対象群を比べ、糞便として排出された脂肪量が前者は【1.44g】後者は【0.77g」と、排出量に2倍の差がついたとの実験結果が記されている。
この数字だけ見ると、確かに難消化性デキストリンを摂取したほうが、
脂肪の排出率は2倍になっているので、その効果が実証されているかのように思えます。
ですが、ここの数字の背景となる部分に【詐欺】がある、と山本氏は述べています。

それぞれが摂取した「脂肪量」に対する排出されなかった脂肪量の割合を計算すると、実験群は【97.4%】未摂取の対象群は【98.6%】。その差はわずか1.2%です。
つまり、実験の際に、摂取群と未摂取群の両方が摂取した「脂肪量」がそもそも異なっており、
摂取群の方が単純に摂取した「脂肪量」が多かったから、排出された量も多かった、
ということです。
確かに1.2%の差はありますが、山本氏によると、生物学の世界では誤差に値するもので、
この実験結果から難消化性デキストリンに脂肪吸収抑制の効果はない、と断言しています。
この事実にネットの反応は・・・?
あれだけCMや広告で「脂肪吸収を抑制する効果がある」といって
売上数を伸ばしてきた「キリンメッツコーラ」。
そんな事実を知った消費者は、ネットで以下のようにコメントしています。
脂肪気にするやつが炭酸コーラ飲むのがおかしい
トクホなんてモンドセレクションと大差ない
トクホは一切信用してないけどゼロコーラとネックス、トクホコーラあればトクホ選んじゃう。パッケージ的にも
こういうのって食物繊維の粉末ひとさじ混ぜただけじゃん
単純に手軽な食物繊維の供給源として飲んでる
トクホなんて全部ウソだろ
ありゃ政府と広告会社が組んだただの販促キャンペーンだよ

それでもついトクホの方を買ってしまう消費者は多いのは事実・・・
この発覚により売上に影響するのか気になりますね。
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