公営ギャンブルが急成長。一方でパチンコ産業は一気に縮小。

電話投票の仕組みは競馬で1974年に取り入れたところから始まり、全公営競技がどんどん取り入れていった。

2005年競馬法の改正によって、馬券販売委託が民間業者にも可能となり、楽天が参入。

競輪とオートレースではミクシィがインターネット投票アプリ「TIPSTAR」を2019年にリリース。2020年にはサイバーエージェントの子会社が運営する「WINTICKET」でも同様のアプリがスタート。

コロナ直前の2019年時点で、すべての売り上げのうちで中央競馬は7~8割、競輪・オートレース・競艇は5~6割の電話投票経由(≒ネット投票)という水準まで上がってきていました。

これがロックダウン期間は競馬で9割、競艇・競輪・オートレース7~8割に到達。もはや公営競技場にいって、その場で賭けを行うユーザーはマイノリティー。

どの公営競技も1990年のバブル期の消費額には達していないが、2010年を底としてこの10年間は、消費額は増加傾向。

つまり「10年かけてネット化を整備し既存ユーザーが掛け金を増やす中、コロナ禍で新たな参加者も増やし、市場が成長した」ことが現在は花開いています。

方競馬では早朝レース、ナイター、深夜レースなど、真夜中以外は、全国のどこかで何かしらのレースが行われた。競技場の営業時間や選手の稼働時間に縛られていたコロナ前と比べ、新しい市場を創造しました。

ユーザーにとっても昼以外のほうがむしろ時間が余剰にあり、賭けに集中できます。さらには競技場で人を入れて、現金管理から飲食スペースまで管理する費用すら削減できます。

いつでも気軽に馬券が買える環境が整ったことで地方競馬もコロナ禍を契機に成長しました。

競馬は全体の売上の75%が配当金として還付されますが、ソーシャルゲームへの課金などエンタメ産業での消費は1円も戻ってこないことを考えると、エンタメとしては優れているのかもしれません。

ネット時代で爆発的に成長する公営ギャンブルに対して、パチンコは・・・。

近年は、パチンコ以外にも、他のギャンブル、ゲーム、飲食、スポーツ、趣味・創作、観光・娯楽等、様々な余暇産業があります。

また、下記のグラフには乗っていないですが、You TubeやNetflixといった動画配信サービスもありますね。

ただでさえ、忙しくなっている現代人において、余暇時間を過ごす手段が分散されてしまい、パチンコに費やす時間が無くなっていることが考えられます。

とくに若年層のパチンコ離れは深刻であることから、時代の変化とビジネスモデルの相性の悪さも垣間見えます。

パチンコはネットが普及する前は、地元で気軽に遊べるエンタメでもあったわけですが、ネットが普及したことで、自宅から賭けることができる競馬などと比べると気軽に行うことができるギャンブルではなくなってしまいました。

また、パチンコは公営ギャンブルと比較すると、三点換金方式など法的にグレーな部分も多く、国庫に一部が納付される公営ギャンブルと比較すると社会的に推奨しにくいものにもなってしまっています。

ネットの声

公営ギャンブルの何がいいって購入金額=失ったお金じゃないからね。

所謂公営ギャンブルにもクズは居るんだろうが、直接その人と関わらなければいいけど、パチンコだと台の取り合いになるからな
イメージってか実際に悪いんだけど

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