スカパーJSAT社と2015~19年の海外放送権契約を結んでいたJリーグは今シーズン限りで契約切れ。

新たなパートナーを探すこととなります。

2017年国内放映権をDAZNが買い、210億円で5倍に跳ね上げましたが、現在3,5億円の海外放映権料も大幅アップとなるでしょうか?

スポーツ配信にネット企業が参入

インターネット経由で動画サービスを提供するOTT(Overthetop)のプレーヤーも続々登場し、その流れは加速している。スポーツ特化型のOTTとして世界のスポーツ放映権市場を席巻。

DAZNが第一人者ですが、amazonがプレミアリーグの海外放映権を獲得、facebookもサッカーの放映権獲得に動いていて大手ITプラットフォーマーがさらに参入してきています。

しかし、プレミアリーグなどヨーロッパの放映権料の伸びは限定的。

これまで衛星放送やケーブル放送などの有料テレビ放送局(PayTV)で大きな成長を遂げたヨーロッパサッカー界ではネット企業の参入はむしろ破壊行為に近いです。

衛星放送ではチャンネル数に限りがあるのでヨーロッパサッカーが独占的な地位を得てきましたが、チャンネル数を無数に増やすことが出来るネット放送では、これまでに注目されてこなかった国のリーグにとってチャンスが到来します。

Jリーグが有利なのはヨーロッパと時差があるので、生放送が被らないところと、これから経済成長していく東南アジアと時差が少なく生放送でゴールデンタイムで試合を中継できるところにあります。

また、ネット放送はオンラインベッティングとの相性が抜群。

日本では違法になるオンラインベッティングですが、Jリーグに海外の視聴者が賭けることは合法となり、Jリーグは少なからず恩恵を受けることが予想されます。

現在のJリーグの海外放映権は年間3,5億円で国内放映権の210億円とは7倍近い開きがあります。

ヨーロッパサッカーの国内、海外の差はせいぜい2倍から3倍であることからも海外放映権の伸びしろがJリーグは大きいことがわかるでしょう。

これまで国内での放送が中心だったスカパーに海外放映権を売ってきましたが、スカパーの契約金額はぼったくりに近い価格です。

これからは国内企業に縛られる必要はありません。

東南アジアでの放映権料を狙え

Jリーグは2012年からアジア戦略を本格化、東南アジアを中心にファン拡大・市場拡大に努めてきました。

北海道コンサドーレ札幌のチャナティップ選手をはじめ東南アジアの選手のJリーグ移籍が増えていて、アジアのローカルスターにJリーグで活躍してもらい、スポンサー料の増加、インバウンド消費につなげる動きがすでにありますが、ネット放送が増えて視聴者が増えることで、この動きが加速する可能性があります。

タイで2013年に19%だったJリーグへの関心度は2018年末には47%まで伸び、伊セリエA(45%)と同水準。

拡散力がある海外大手プラットフォーマーがJリーグの海外放映権を持つことで、このような好循環サイクルをさらに進めていくことが出来るでしょう。

実際にチャナティップ選手のSNSフォロワーは日本人サッカー選手トップの本田圭佑選手を上回っていて、日本人のスター選手よりも東南アジアのスター選手を獲得したほうがコストパフォーマンスが高くなっています。

これから、ベトナムやインドネシアなどの選手も獲得してJリーグでプレーするようになると東南アジアでのJリーグの影響力はさらに強まることになります。

国内は少子化でスポーツ市場は縮小していくことが予想されますが、東南アジアはこれから急成長すると予想されますから

東南アジアで人気があるサッカーは、海外での需要を取り込むことで成長に繋げる必要があるわけです。

逆にいえば、Jリーグの成長の余地は国内ではなかなか見出せないので、2020年の海外放映権の更新が上手くいかないのであれば、長期的にはJリーグは衰退していくでしょう。

ネットの声

・「DAZNの放映権料はNPBよりJリーグの方が高い。NPBもJリーグのように放映権をDAZNに一括して売ればかなり稼げた」という話を聞いて、「NPBってダメじゃん…」と絶望しました。

・プレミアリーグの放映権料の半分はアジア人からなのか。Jリーグもアジア進出必須。札幌とかチャナティプからタイ人層を獲得してすごいと思う。ACLとってJリーグを盛り上げて欲しい。

・本当J2も目が離せないなー、横浜FC、レノファ山口、ファジアーノ岡山、

vファーレン長崎。昔のJリーグより見る事ができて今の状況が嬉しいなぁ。

プレミアリーグみたいに放映権あげて、J3まで潤う仕組みを作りあげて欲しい。

ちなみにJリーグとDAZNが締結した10年間の国内放映権契約(2017~2026年)は今年、3年目に入りました。

放映権は一気に上げると使い道に困るため、建設的な使い方をするために最初の3年間は160億円で、4年目以降は段階的に増加していく形になっています。

そのため来シーズンからは国内放映権が上がることは確定しており、海外放映権も大幅アップとなるとJリーグは新時代に突入することになります。

 

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