はやぶさ2がりゅうぐうに着陸したことを喜ぶ声が出ています。

はやぶさ2とは何か、着陸した小惑星りゅうぐうとは?詳しく見ていきましょう。

はやぶさ2が小惑星りゅうぐうに着陸した?その喜びとは?

11日午前に、JAXA(宇宙航空開発機構)では探査機のはやぶさ2が小惑星「りゅうぐう」に着陸し、地中からの試料を採取したことを公表しました。

小惑星りゅうぐうは地球から約2億4千万キロメートル離れています。かつて2月にも着陸していますが、今回は人工的に作られたクレーターの周辺におりました。

地中の砂が採取されていれば、世界初の試みに成功したことになります。

 

着陸時間は午前10時20分くらいだとされています。砂などを採取する弾丸の発射もチェックされていて、試料がカプセル内部に回収されているのではないかと見られています。

 

4月にりゅうぐうの地表に金属弾が発射されてクレーターが作られました。直径10メートル以上の人口クレーターから少し離れた、クレーター中心から20メートル離れた地点への着陸が試みられました。

 

この地点への着陸がなされたのは、クレーターができたときに飛び散って積もった地中の砂や石の採取をするためです。

 

着陸は11日の午前9時頃から最終段階に入ります。地球との通信が難航するため、最終段階となると自動運転で降下していきました。

 

降下に当たっては、高度計やカメラ、AIも活用され、地表に定めていた目印をめがけ着陸していきました。

着陸に成功し、日本の技術力の高さを世界にアピールすることができたと言えます。

 

弾丸を発射した際に砂を舞い上がらせて、機体内のカプセルに入れることができたと見られています。

 

はやぶさ2は今回の任務を終え、2019年末にはりゅうぐうを後にし、20年末に地球にカプセルが届けられる見込みとなっています。

2014年12月に種子島から打ち上げられてから3年半が経過した中での着陸ですが、地球に帰ってくるまでには289億円の支出が合計で見込まれています。

 

10年に小惑星イトカワの微粒子を地球に持ち帰ったはやぶさの後継者となるはやぶさ2。

今回のミッションでは小惑星探査を通して地球などの太陽系の仕組みや地球の生命誕生の仕組みに迫るこが目的とされています。

 

調査の対象となったりゅうぐうの直径は900メートルとそれほどではありません。

太陽線や宇宙船により宇宙風化が通常進むのですが、りゅうぐうの場合はあまり影響を受けないことで知られます。

そこで、太陽系や宇宙系の成り立ちを調べるためにはうってつけなのです。

 

地球の生命誕生には仮説があります。

一つの仮説は、昔の地球に衝突した小惑星に含まれる水分や有機物により、生命が誕生したとする説です。

 

今回の調査により、回収した物質に含まれる有機物から仮説が的を射たものなのかも明らかになるかもしれません。

はやぶさ2で今回活気的なのは、着陸が2回目と複数箇所への着陸を成功させたこと、小惑星の地中物質の採取をすることです。いずれも世界初の取り組みとなっています。

 

なお、米国も小惑星への着陸を予定する探査機を抱えます。オシリス・レックスと呼ばれる探査機が、小惑星ベンヌに2018年12月に到着したとされています。着陸は来年を目指しています。

こちらも見逃せないですね。

小惑星りゅうぐうとは?

では、続けて、りゅうぐうについて、より詳しく見ていきましょう。

りゅうぐうの引力は0.15mm/s^2ほどあります。地球が9.8m/s^2に比べると、かなり少ないのが分かります。

また、引力を振り切る速度(脱出速度)の場合、りゅうぐうは37cm/sで、地球の11.2km/sをはるかに下回ります。

 

りゅうぐうの重力は地球と比べて非常に小さいことが分かりますね。

ちなみに、脱出速度が37cmということは、りゅうぐうで人間がジャンプすると、優にこの速度を超えているので、いとも簡単に上空に飛び出してしまい、りゅうぐうの上に戻ることはできません。

 

りゅうぐうの地中に含まれる物質は調査してみないと分からない面が多いのですが、表面には黒い墨やすすのような有機物がわずかに混入しているとみられています。

また、カルボン酸、核酸塩基、アルコール、アミノ酸などの生体関連分子も含まれていることが予想されています。

 

調査の結果が分かるのが待ち遠しいですね。

かつて、りゅうぐうには1999 JU3 と英数字の名称が付与されていました。

仮符号と呼ばれるこの英数字は、1999年に発見され、J(5月前半、という時期を表す)、U3(95番目の発見を表す)という趣旨を表しています。

某プロジェクトの小惑星サーベイにより検出がされた日が1999年の5月10日であったため、このような名称がつきました。

ネットでの反応

ネット上では、はやぶさ2の着陸を喜ぶ声が聞かれました。

次のミッションは無事に地球に帰還をすることで、そこまで気を抜くべきではない、との慎重な意見も聞かれます。

また、次に打ち上げられる予定の探査機の活躍により期待する声も聞かれ、日本の宇宙産業の発展を見据える動きも見られました。

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今日の日経.日本経済新聞 2019.7.12(金曜日)  『はやぶさ2 再着陸成功』 『日の丸技術、宇宙で健在』 『生命の起源 解明へ前進』  『小惑星探査、世界にも先行』 『NASAから協力依頼も』  『NEC、住友重機、日立工機、IHI』  □探査機「はやぶさ2」が小惑星の地中の砂の採取に成功したとみられることは、日本の宇宙技術の高さを世界に示した。  砂の採取や持ち帰りには、住友重機やIHIをはじめ、多くのものづくりの技術が結集している。  宇宙は人類の数少ないフロンティアといわれ、JAXAを含む日本勢には大きな市場が広がっている。  □はやぶさ2 が小惑星「りゅうぐう」へと最終の降下をはじめたのは、7/11日午前9時前。 ほぼ自動運転で進んでいった。 この時NECのセンサー技術が使われた。 はやぶさ2 はその後、地表に落としておいた目安を頼りに着陸した。 安全に着陸するために、りゅうぐうの表面温度をしらべる中間赤外カメラもNEC製だ。  □りゅうぐうに降りたはやぶさ2 は、砂の採取に取りかかった。 すでに4月の時点で人工クレーターをつくり、地中の砂や岩石を飛び散らせてあった。 今回それを機体に取り込む役割を果たしたのが、機体下部にある筒状の部品「サンプラーホーン」。住友重機が開発した1mのジャバラのようなもので舞い上がった砂を内部に送り込む。  □はやぶさ2 は年末までにりゅうぐうを離れ、地球に砂を届ける。 そのための耐熱カプセルをIHIエアロスペースが開発した。 直径は40cmあり、大気に秒速12kmで突入する。 再突入時はセ氏3.000度に達するため、航空機に使う炭素繊維強化プラスチックを採用している。 「表面が少しずつ溶け、熱を奪いながら温度を下げる」(IHI)。  □はやぶさ2 は、JAXAがプロジェクトを統括し、NECが開発・製造をまとめた。 世界初の試みによって、参画企業は技術をアピールする機会となった。  □世界の衛星産業の市場規模は2017年に2.686億ドル(約29兆円)だった。 今後、衛星通信や位置情報サービスなどで宇宙利用が一層進むと見込まれ、日本企業にとり市場は世界に広がる。  宇宙を舞台にした企業の競争は激しくなる。 理由の一つはスタートアップ企業の増加だ。 NASAが合理化のため民間委託を進めてきたなかで、NASA出身者らが関わるようになって発展した。  日本のロケットや衛星、部品メーカーにとっての課題は安いコストの実現だ。 一度限りの機器の開発を繰り返すことと並行して、飛行機で使われる始めている3Dプリンターの応用などで開発・生産の方法を刷新する必要がある。 新素材による性能向上なども進めることが競争力の鍵を握る。  □今回示した技術力と信頼性の高さは宇宙開発の勢力図にも影響を与える。  世界では月や火星といった天体を目指す動きが急だ。 中国が無人探査機の月着陸を成功させ、先行する米国やロシアを急追。 スペースXが再利用型ロケットを開発するなど、民間企業も力を増す。  □米ロなどの後を追ってきた日本が、世界に先行したのが初代「はやぶさ」や「はやぶさ2 」による小惑星探査だ。  地味な印象だが、自動運転やカメラの画像処理技術などは幅広い応用が期待できる。 将来、水や金属といった資源を小惑星から回収する計画もある。  □NASAの探査機「オシリス・レックス」が小惑星「ベンヌ」へ到着し、着陸を準備中。 NASAはJAXAに着陸のノウハウなどで協力を求めた。  □JAXAは月面へのピンポイントに着陸を狙う小型探査機「SLIM」を2021年度に、火星の衛星に着陸してサンプルを持ち帰る「MMX」も2024年ごろに打ち上げる。  予算は限られるが、はやぶさ2 のような挑戦的プロジェクトの積み重ねが宇宙技術を底上げする。 それが国際競争を勝ち抜く宇宙産業の育成にもつながるはずだ。  #今日の日経 #日本経済新聞 #はやぶさ2 #りゅうぐう #JAXA #NEC #住友重機 #IHI #日の丸技術 #小惑星探査機 #SLIM #MMX #虎読

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