×

1970年の50年後の未来の世界が話題に

1970年の50年後の未来の世界が話題に


いまから50年前に開かれた大阪万博。

そこで描かれた2020年の様子が、Twitterで話題を呼んでいます。

話題を呼んでいたのは、日本のパビリオン「三菱未来館」に展示されていた内容。

いったい、どのような「未来」が描かれていたのでしょうか。

「50年後のあなた」

パンフレットには2020年の来場者がどういう暮らしをしているのかが、「50年後のあなた」としてまとめられています。

「家庭」の項目では、「家事はすべて機械がやるために、主婦は電子チェアにすわって、家事プログラムに合わせたボタンを押すだけとなる」。

料理は電子自動調理器をセットするだけ。

世界のテレビ中継がみられるほか、プールや自家用ヘリが一般家庭にも普及している……といいます。

一方の住宅は「一生のうちで唯一の財産という所有物的な考えはなくなる」とされています。

回転しているため日当たり万全な筒型の住宅に暮らしているのだそう。

交通にも便利で、無駄もなく機能的…仕事が終わると郊外の別荘にいくのだそうです。

通勤ラッシュも解消される?

学校は、個人の能力をのばす「科目別進学制」に。

勉強の場は家庭に移り、テレビ放送で教育を受けるようになります。

一方、オフィスは、

「会社内の業務は、完全にオートメーション化され、ボタン一つですべてが操作できるようになる」
「会社は、24時間業務を続けるが、人間の働く時間は1日4時間に短縮される」

と、まさに夢の世界。

肉体労働に関しては「まったく姿を消す」とのこと。

通勤ラッシュも「伸縮自在の高速通勤列車」のおかげで解消されるそうです。

ガンを克服しスポーツは義務的に

病院は「ドライなイメージ」に。

ガンは克服され、交通事故以外では手術も必要なくなるようになります。

人工臓器も活躍し、人の健康状態のデータは常に病院に管理されることで、病気がある際には呼び出される仕組みに変わります。

スポーツは盛んですが、遊びではなく「日常的な義務スポーツ」に変わっていきます。

宇宙から海底、そして未来都市へ

超大型台風を制圧するロケット隊の宇宙ステーション、油田や発電所を整備した海底都市、壁掛けテレビやホーム電子頭脳が整備された住宅、そして超高層ビル群…。

当時、「三菱未来館」を訪れた来場客は、会場に設置された「トラベーター」に乗り、最新の技術を駆使したさまざまな展示を見ることができました。

所要時間は25分です。

パビリオンの総合プロデューサーを担ったのは、ゴジラの生みの親でもある田中友幸さん。

起案グループには田中さんのほか、SF作家の星新一さんや矢野徹さん、福島正実さん、さらにイラストレーターの真鍋博さんが加わりました。

また、アートディレクターには黒澤映画での舞台芸術を務めた松山崇さんが、特技監督には「特撮の神様」円谷英二さんの名前もあがっています。

当時からすれば、50年後は遥か未来のこと。

パンフレットの冒頭には、こう書かれています。

「私達を脅かす自然の脅威。それを克服して、いかに自然と調和した文明を築くかーーこれが、三菱未来館のいだく大きな夢です」

「人類の進歩と調和」がテーマだった1970年の大阪万博。

パビリオンを見学した人はそれぞれの「夢の未来」を描いたことでしょう。

とはいえ現実世界では、その3年後にオイルショック(石油危機)が起きて世界の経済と社会に大きな影響を与え、日本の高度成長期が終わります。

さらに50年後の現代では、地球温暖化に伴う異常気象や少子高齢化に伴う人口減少、過度な都市集中や地方の衰退など、大きな課題が山積しているのです。

5年後の2025年には再び大阪万博が開かれます。

私たちは、いったいどんな未来を見ることができるのでしょうか?

ネットの反応

「当時大阪万博に行った人の多くは60歳前後から…それでも生涯2度の万博が見られるのは幸せなこと」

「殺人的な混雑だったけど、みんなの顔は明るかった」

「高度経済成長まっただ中だったから日本の勢いはすごいものがあったよ。当時はGDPでも世界2位になったことが誇らしかった。」

当時の50年後を夢見た小学生は、誰もが月旅行ができるようになると思っていました。

そう考えると、成長スピードは落ちた感がありますが、着実に進化して人々の暮らしは楽になりました。

大阪万博が楽しみですね。