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アルコール依存症は回復はあっても完治はない病気。性格の問題か病気なのか?

アルコール依存症は回復はあっても完治はない病気。性格の問題か病気なのか?

「TOKIO」の元メンバー・山口達也容疑者が酒気帯び運転の疑いで逮捕された事件で、山口容疑者が「麦焼酎をロックで5~6杯飲んだ」などと供述していることが分かりました。

山口達也さんの事件でアルコール依存症がいかに難しい問題か多くの人が認識した一方で、病気だからといってすまされることなのかという疑問も浮かんできます。

アルコール依存症でも周囲に迷惑をかけるとは限らない

アルコール依存症に苦しんでいる人でも犯罪を起こすかどうかは別問題で、酒でトラブルを繰り返す人はそういう性質がもともとあるという面もあります。

山口達也さんは双極性障害(躁うつ病)とアルコール依存症を併発していたといわれていて、もともとの性格的な問題に加えて精神疾患も絡んでいるとなると、回復は困難を極めます。

アルコール依存症の人はアルコールが入らない状態では、多くは悪い人ではなく付き合いの長い人はなんとかしてあげたいと思うのでしょうが、再びお酒に手を出して問題を起こす可能性がかなり高い以上は、リスクを承知で付き合うか関わらないかの2択を迫られます。付き合うと自分に被害が出る可能性があり、関わらないと孤立して飲酒運転以上の問題を起こすか自殺するか、さらに状況は悪化するだけです。

山口容疑者は「麦焼酎をロックで5~6杯飲んだ」、「前日の午後9時頃から当日の午前0時頃まで自宅で一人で飲んだ」「記憶はない」山口容疑者は当時、近くの親族の家に向かっていたということで、「近くてバレないと思った」とも話しているということです。警視庁は、山口容疑者に酒気帯び運転の自覚があったとみて調べていますから、飲酒運転という自覚があったということになります。

結局のところ、アルコール依存症で病気だから問題を起こすのは仕方がないという考えも分かりますが、反省が足りず、甘さがあるという一面も否定できないわけですね。

アルコール依存症患者はすべてのリスクを受け入れて献身的にサポートする人を見つけるか自力で治すしかないですが、自力で治すのは難しく家族がいない山口達也さんの拠り所はTOKIOの元メンバーになるでしょうが、そこまで支援する必要があるかと・・・。

パートナーに恵まれると良いですが、アルコール依存症は一度断酒してもスリップといって再び始めるケースはあります。

その場合は回復にはさらに時間がかかり状態はひどくなり、精神的に荒れる時期を乗り越える必要があり、乗り越えられずに酒に逃げると、肝臓、脳への蓄積されたダメージで、日常生活すらおぼつかなくなって、早死にするでしょう。

もう48歳なので、完全復活は望み薄だと思いますが、断酒を継続的におこなうには自助グループに入り、支え合う仲間に囲まれる必要があるでしょう。

ネットの声

山口達也さん。もう、一般人だよね?報道する意味は何?もっとしなきゃいけない報道ってあるよね。

個人的にはむしろ山口達也さんみたいな人こそ『アルコール依存症からリハビリする芸能人』として人目につく場所で仕事をした方がお酒を遠ざけやすいと思うんですけどね。失業と孤独が依存症への道なのに、彼を袋叩きにして仕事を奪っても孤独の中で回復するとは思えない。『制裁欲』を向けても仕方ない