最近いかつい車が多くない??
ヘッドライトの形が徐々に細くなっています。
多くの人が指摘しているのが最近のクルマのフロントの威圧感ですね。
トヨタのキーンルックなど細いツリ目のヘッドライトをブランドデザインするメーカーが増えてきているためです。
トレンドは「オラオラ顔」から「ツリ目」へ!
クルマのフロントデザインはオラオラ顔からツリ目へと移り変わってきたようです。
これは、オラオラ顔はそのままに、さらにツリ目になった…といったほうが正解かもしれません。
ツリ目になった=ヘッドライトが薄くなったということです。
フェラーリ ポルトフィーノのデザインがとても好きなのだけど、やっぱりNOSはツリ目のクルマが好きということなのかも。。 pic.twitter.com/VZkyHXO4tO
— NOS@S15 (@nosao15) May 26, 2019
これの第一の現任は直径の小さな高原でも光量を得られるようになったからです。
そうすると、いたずらにヘッドランプを大きくする必要もなく、
より小型化が実現できたということです。
電球と同じくフィラメントで発光するハロゲンランプと反射板を組み合わせていた時代は、
ヘッドランプはある程度の直径が必要でした。
当初は丸型しかなかった時代です。
特に米国では、74年まで(これも古いですが)丸形の規格サイズのヘッドライトしか使ってはいけないという決まりがありました。
自由なアメ車としては意外なものですが、
角形が登場したのは60年代の欧州ですが、
70年代までは丸形か角形のヘッドライトしかなく、
それが2個か4子といったバリエーションだったのです。
それが技術の進歩と共に蛍光灯と同じ原理で発光するディスチャージ系(HID)ランプに進化し、
さらには光源が小さくて済むLEDヘッドライトも登場しました。
現在では、いわゆる「目」と言われるヘッドライト全体のデザインというものは面積を含めて、自由自在に形を変えることができるようになったのです。
そして、「ツリ目」タイプがよりクルマの精悍さ(スマートさ)を増している、利用者のニーズにマッチしているということになったのです。
もちろん、光源の直径が小さくなっても、従来の価値観が根強く残る利用者にとっては突飛なデザインを急に受け入れることはできなかったでしょう。
なにしろ、クルマの顔はフロントデザイン(ヘッドライトとグリル)がメインだからです。
変幻自在といっても、目が点になったり、
糸ミミズのようになってしまったら、違和感どころかかっこわるいと映ってしまうでしょう。
そのためツリ目タイプのヘッドライトが妥協点として出てきたという考え方もできます。
細いけどツリ目ということで主張できますし、
それよりも最近はグリルの大きさがオラオラ感を増していたので、
ツリ目のヘッドライトは良い具合にオラオラ感を相殺しているといっていいのかもしれません。
ユニークさがないと生き残れない
利用者の意識は常に変化していきます。
デザインが変わらないクルマもあれば常に変遷して利用者にアピールするクルマもあります。
特に日本車の場合は後者で、常にモデルチェンジで姿形を変え、
基本コンセプトは変わらないといっても、
見た目は別人のようなクルマを常に世に出してきたのです。
近年は特に、若者のクルマ離れが深刻化しています。
そのため、若者へ訴求するためにも見た目の精悍さを重視してきた傾向にあるといっていいでしょう。
クルマのデザインは「鬼面人を驚かす」くらいのユニークさがないと
注目が集まらなくなったといっていいのかもしれません。
従来からの利用者(年配のユーザー)はs常識に固執する傾向が強く安定したデザインを好み、そういったクルマは残しながら、
一般の利用者には過度に新しいものに飛びつく傾向が強く、
それを狙ったデザイン戦略といっていいでしょう。
そういったことからもツリ目のいかつい表情のクルマが受けていて、
その点についてはメーカーの狙い通りといっていいでしょう。
利用者心理としては、
いかついクルマのほうが周囲になめられない、
乗っていて自分が強くなったような気分になれる…
くらいに思っているのかもしれません。
ツリ目の次はどうなる?
現在流行っているのに次はどうなる?なんて考えるのは野暮かもしれません。
ツリ目がさらに細くなり、糸ミミズのようになるのか、
ほとんど点のようになって
ヘッドライトではなく、「ヘッドポイント」みたいな感じになるのか。
そうなるとヘッドライトが「目」のように見えていた
クルマのフロントデザイン自体に革命が起きそうです。
デザインの一部(もっとも大きな部分)がなくなるのですから、
フロントデザインの画一性がますます進んでいくかもしれません。
ネットの声
「オラオラ系にする必要があるの?車種にもよるが今のままのほうがいい。」
「見た目がよくて機能的であれば良い。今のはカッコ悪いとは言わないが違和感がある。」
「ライトにしろグリルにしろ、世界中の車の「顔」がここまで似通ってしまったのが分かるような気がする」
ユニークさを追求していって画一性が進むというある種の矛盾がありそうです。
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