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THE W7代目王者は紅しょうが 5度目の決勝で史上最多863組の頂点に。大会レベル向上も最大の問題は解決されず

THE W7代目王者は紅しょうが 5度目の決勝で史上最多863組の頂点に。大会レベル向上も最大の問題は解決されず

女性芸人の中から一番面白い“笑いの女王”を決定する、日本テレビ系『女芸人No.1決定戦 THE W2023』が9日に生放送(後7:00~後9:54)。紅しょうがが7代目王者に輝き、優勝賞金の1000万円と「日テレ人気番組出演権」「冠特番」を獲得した。4年連続5度目の決勝進出となった紅しょうがが、史上最多となる863組の頂点に立ちました。

芸人としての評価に繋がらず?

紅しょうがは、熊元プロレスと稲田美紀からなるコンビで、2014年に結成。『THE W』では2020年に準優勝を果たすなど、実力は折り紙付きで、悲願の優勝となった。最終決戦の結果は、紅しょうがが4票、エルフが2票、スパイクが0票となった。

2017年にスタートした同大会は「WOMAN(女性)」と「WARAI(笑い)」の頭文字“W”を取って命名。女性という参加条件を満たせば、プロアマ、芸歴、人数、年齢を問わず、自由度の高い“女芸人の祭典”。漫才、コント、一人芝居、モノマネ、パフォーマンスなどジャンルは何でもアリの異種格闘技戦を展開する。

これまで、第1回(2017年)ゆりやんレトリィバァ、第2回(2018年)阿佐ヶ谷姉妹、第3回(2019年)3時のヒロイン、第4回(2020年)吉住、第5回(2021年)オダウエダ、第6回(2022年)天才ピアニストが優勝に輝いています。

THE Wはお笑い界が男社会になりすぎていることの解決策として女性芸人にも機会を提供することを目的として設立されました。近年の女性芸人の活躍ぶりは目覚ましいものがあり、この大会も一定の意義を果たしているのでしょう。

一方で、THE Wの過去の優勝者の成功例は3時のヒロインでTVで見ない日はないというほどの売れっ子になっています。

ネタに定評があったオダウエダ、天才ピアニストはキングオブコント、M-1で決勝進出を目標にしており、THE Wで勝った後も賞レースに参加せざるを得ず、ネタで評価されるという意味ではTHE W優勝よりもキングオブコント、M-1の決勝進出の方が価値が高いのが現状です。

THE Wは大会を重ねるごとにレベルも上がり、大会として定着してきた印象を受けますが、TVタレントとして売れるきっかけとして機能しているものの、芸人としての評価に繋がらないのは難しい問題です。

ネットの声

ネタの出来、華、やりきる力。どの角度から見ても、強い選手が勝った。そんな結果だったと思います