
サッカー日本代表中島翔哉選手がカタールリーグ・アル・ドゥハイルからFCポルトに移籍。
謎が多い移籍の背景に迫っていきます。
FCポルトに移籍するということ
FCポルトは昨シーズンポルトガルリーグの超名門。
2度の世界王者、2度のヨーロッパ王者、28度のポルトガルリーグ優勝を誇っています。
フォーブス誌によると2004年のクラブ収入は1億1000ドルで欧州第12位にランクインしています。
2017年8月にFC東京からポルトガルリーグ・ポルティモネンセに移籍した中島翔哉選手は2年でトップクラブにステップアップを果たしたことになります。
ポルティモネンセ時代にアウェーでFCポルトと対戦した際に1-3で敗れたものの得点を決めていますね。
この試合の後にインタビューで
ポルトでプレーするのは夢
と公言しました。
FCポルトが獲得に興味を持ったのはこの瞬間でしょう。
当然強豪クラブではポジション争いも熾烈ですが、中島翔哉選手と同タイプのヤシン・ブラヒミ選手をFCポルトは放出していますから
レギュラークラスとして期待しての獲得。
ヨーロッパのビッグクラブに主力として所属するのは中田英寿選手のセリエA・ASローマ、香川真司選手のプレミアリーグ・マンチェスターユナイテッド、本田圭佑選手のセリエA・ACミラン、長友佑都選手のセリエA・インテルミラノ以来です。
活躍できるかどうかは環境に適応できるかどうかが大きく左右します。
ポルティモネンセ時代には幹部が元浦和レッズのポンテ氏であり
チームメイトには東京ヴェルディのジュニアユースで1学年後輩だった亀倉龍希選手が所属。
亀倉龍希選手はポルトガル人の父親とのハーフで通訳を担当してもらっていたようです。
語学が得意とは言えない中島翔哉選手にとってはFCポルトでもこのような理解者、通訳に恵まれることが出来るのかが重要な要素となるでしょう。

不可解なカタール移籍とお金の話
半年前に44億円の移籍金でカタールリーグのアル・ドゥハイルに移籍していた中島翔哉選手。
移籍金15億円でFCポルトに移籍することになったのは不可解。
保有権は50パーセントアル・ドゥハイルに残しているそうで
FCポルトから他のクラブにステップアップする際には移籍金の半分が入ってくる契約となっているのですが、
それにしてもアル・ドゥハイル側が損しすぎですし、半年カタールを挟んだ理由にはなりません。
そこで今回の移籍に関して陰謀論も囁かれていますね。
陰謀論1
カタールがアジアカップで優勝するため、日本代表のエース中島翔哉選手を半年所有して、アジアカップは辞退させる。その代わり、中島翔哉選手はコパアメリカへの出場を許可。
結果としてアジアカップはカタールが日本に勝って優勝。中島翔哉選手はコパアメリカで評価を高めました。
アジアカップは賞金17億円なのでカタール側は損していません。
陰謀論2
ポルティモネンセはイングランド・プレミアリーグに中島翔哉選手を売却しようとしていましたが、FCポルトが欲しがっていましたし、中島翔哉選手もポルト移籍を希望。
ただし、一括で移籍金を支払う余裕はなかった。
そこで、カタールからの44億円オファーを挟み移籍金は実は裏でポルトが一部負担。
今回の15億円を合わせた実質的な分割払いだった。
陰謀論3
ポルティモネンセ時代のチームメイト亀倉龍希手の親は今回FCポルトへの契約をまとめたポルトガルの有名代理人テオ氏。
テオ氏はポルティモネンセの株主でもあり、FCポルトとも関係が深い大物です。
また、アル・ドゥハイルの監督に中島翔哉選手と同時に就任したのはポルトガル人のルイ・ファリア氏。
つまり、ポルティモネンセに金が入り、ポルトに中島翔哉選手が入り、アル・ドゥハイルにルイ・ファリア氏が入る3者両得のスキームをテオ氏がまとめていた。
陰謀論4
アル・ドゥハイルとフランスリーグ・パリサンジェルマンのオーナーは大富豪として知られ、カタール王室とも近しいナセル・アルケライフィ氏であり
両チーム実質カタール王室が所有しています。
パリサンジェルマンはネイマール選手に移籍の噂があり、抜けるとなると同じポジションの中島翔哉選手を確保しておいてアル・ドゥハイルから譲り受けるつもりだったのかもしれません。
ネイマール選手には中島翔哉選手がカタール移籍をした後にレイプ疑惑、足首の靭帯断裂が襲い状況が変わったため移籍が破談。
結果、中島翔哉選手はあおりを受けて、パリサンジェルマンではなくFCポルトに移籍することになった。
とまあ、いろいろ妄想を働かせるのは楽しいですが
いずれにしても、夢と語っていたチームに移籍できたので良かったですね。
年俸はカタールでは税引後350万ユーロ(約4億4000万円)でしたが、新契約では減俸を受け入れたとも伝えられています。
そして、カタールの最高税率は35%でポルトガルは60%ですから、手取りでは大きく金額は下がります。
ただし、サッカー選手としてレベルが高いところでプレーする意欲が勝ったのでしょう!
"Quiseram desviar o Nakajima, mas nem sempre as aves de rapina conseguem os objetivos" https://t.co/5pYkNLMoOu
— O Jogo (@ojogo) July 5, 2019
ポルトガルメディアもトップで伝えていて、注目度が高いです。
https://www.instagram.com/p/BzjbpAZpqS2/?utm_source=ig_web_copy_link
また、Jリーグにも恩恵があります。
半年間での2度の移籍で45億円+15億円=60億円の移籍金を生み出し、その5%、約3億円が12〜23歳までに中島翔哉選手が所属したクラブに分配されます。
これにより東京ヴェルディは1億7170万円、カターレ富山は1431万円、FC東京は8586万円の臨時収入が得られます。
とくにJ2東京ヴェルディはチーム人件費が7億円ですから、大きな収入になります。
このような好循環があると若手選手を起用したり、育成環境を整えたり将来への投資が増えて
日本サッカーも強くなっていくでしょう。

ネットの声
FCポルトのサポーター
ナカメッシとの契約は近年でも俺を一番興奮させるわ
補強で最後にここまでワクワクしたのを思い出せない
中島は私が見てきた中でも最も可愛らしい存在だわ
どんなことをしても守らないといけない
日本のサポーター
クラブランキングはドルトムントより上の10位なんやな
CLもベスト8かレギュラーになれたら日本では1番のクラブの選手になるんだな
久保が奇跡のトップデビューでもしない限りは
カタールは何がしたかったのかが謎、これだけが疑問