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【バッター野村克也!】ヤクルトスワローズOB戦

【バッター野村克也!】ヤクルトスワローズOB戦

ヤクルトスワローズ球団創設50周年を記念して、ヤクルト球団初のOB戦「スワローズドリームゲーム」オールスター前の7月11日に神宮球場で行われました

あいにくの雨中のOB戦となりましたが、4回「代打 野村克也」には場内から万雷の拍手がわき起こったのです。

豪華なさだまさしと出川哲朗のセレモニー

さすがヤクルト球団創設50周年!豪華なOB戦「スワローズドリームゲーム」でした。

オープニングを飾ったのはさだまさしの「君が代斉唱」

さだまさしは言わずと知れたヤクルトスワローズファンクラブの名誉会員なのです。

さだまさしは、今季の本拠地開幕戦に続いての再登板となりました。

「公式戦だと、オレのせいで負けちゃいけないと緊張しますけど、今日は気が楽でしたね」

と、あいにく雨空の中、歌声を響かせていました。

そして、野村克也監督(84)が指揮官を務める「GOLDEN 90’s」と若松勉監督(72)率いる「Swallows LEGENDS」の2チームに分かれて、雨天の中でプレイボールが宣告されたのです。

始球式は、「ヤクルトスワローズファンクラブ名誉会員第1号」の出川哲朗です。

ファン歴は43年にも及び、生粋のヤクルトファン。

意外にもヤクルト戦の始球式は初めてということです。

子どもの頃からの大ファンだったという安田猛氏から白球を譲り受け、

振りかぶっての第一投…何か様子が変だ。

少し腰を揺らせる仕草を見せるとズボンがするっと下がってパンツが丸見えに…

「お約束」に満員のスタンドは爆笑に包まれました。

「公式戦と変わらないぐらい緊張しました。30球ぐらい練習しましたね。それで疲れて、ワンバンになっちゃいました。ズボンのサイズを決めるのが大変でした」

ちなみに名誉会員第2号は、作家の村上春樹氏、第3号が今回「君が代斉唱」のシンガー・ソングライターのさだまさしです。

ということで、

「俺が1号って…ヤクルトの順番のつけ方はおかしいでしょう!家庭的なヤクルトらしい。温かい球団だと思います」

さらに、試合前には野村克也氏、古田敦也氏に囲まれてのスリーショット撮影にも成功。

「こんなチャンス、めったにない。奇跡のスリーショットです。おふたりが仲良く喋っている光景を見られただけで、本当にうれしかった」

と、感無量でした。

ヤクルトOB戦「スワローズドリームゲーム」開始!

https://www.instagram.com/p/Bzy4FDoAKuO/

そして、ヤクルトOB戦「スワローズドリームゲーム」がスタート。

松岡弘など、巨人全盛期のONと戦った名投手も参加しています。

往年のヤクルトファンにとっては感涙もののOB戦となりました。

意外ですが、ヤクルトスワローズのOB戦は今回が初めてなのだそうです。

そして、ハイライトは4回裏に訪れました

「GOLDEN 90’s」の攻撃で、いきなり「代打 野村克也」がコールされたのです。

誰もが予想もしなかった粋な演出にどよめきがおこり、

やがて大きな拍手に変わります。

足腰に衰えが見られるノムさんを支える、

愛弟子である古田や川崎、真中…。

ゆっくりとした足取りでバッターボックスに立ち、

バットは杖代わり??

投手は松岡健一です。

そこで、ノムさんがバットを構えると、そこでもどよめきが起こります。

初球は、山なりのボールを見逃しストライク、

2球目は空振りストライクとなりました。

そこで、双方が話し合い??「申告敬遠」のコール

粋な計らいに、またまた球場は拍手の渦となったのです。

90年代ヤクルト全盛期を支えた野村監督

90年代のヤクルトは強かった

古田を始め石井一久や伊藤智仁、川崎、高津などのピッチャー陣、

広沢や池山といった打撃陣など役者が揃っていたのです。

対する巨人には終生のライバルと呼んでいた長嶋茂雄監督がいましたから、

ノムさんにとっては充実した野球人生だったのは間違いありません。

ヤクルトも就任当時は盤石な態勢ではありませんでしたし、

阪神や楽天では最下位を経験しています。

しかし、阪神や楽天はその後いずれもリーグ優勝を果たしているのです。

ノムさんはヤクルトでの選手経験がないので、

この「スワローズドリームゲーム」が、

「ヤクルト・野村克也」としての初打席となりました。

「代打・ノムさん」は古田氏の粋なアイデアだったそう。

「野村さんの雄姿を見たいというファンの声があったものですから。試合前にダメモトで言ったら『やるか!』とおっしゃってくれた」

「立つのもできないとおっしゃっていたのに、振りましたからね…。僕らも元気をいただけました。いい時間だったです。ありがたかった」

ネットの反応

「ノムさん、すっげー楽しそうじゃんか。サッチーも天国でニコニコ。(何はしゃいでんのよ…)なんて言われそうですが」

「そうだった、選手ではヤクルトじゃなかった。申告敬遠ってナイスすぎ。」

「スワローズに栄光の時代があったのは、ノムさんのおかげ。」

試合後ノムさんは、

「長い野球人生ですが、ヤクルトには足を向けて眠れません。ヤクルトのユニホームを着て日本一3回、リーグ優勝4回させていただいた。これほど名誉なことはありません。今後も、小川監督を先頭に頑張っていただきたい」

さらに、セ・リーグ最下位に沈む今季のチームについては

「何をやってんだ、というのが今の私の正直な気持ちです。1日も早く最下位を脱出して、優勝戦線に加わってください。陰ながら応援しております」

と、さすがノムさん。

ぼやき節も忘れていない!