特殊詐欺の被害者から現金を受け取る役目として、少年少女が利用されているケースが増えてきています。

ここでは、そんな特殊詐欺での少年少女の加担の実態に迫ります!

特殊詐欺での少年少女の犯行とは?

警視庁は、6月にある特殊詐欺の摘発を発表しました。

その事件は、高齢者が600万円程度を詐取されたものです。

 

そして、驚くことに、詐欺で現金を受け取る役や運転手として「働いていた」メンバー5人は、すべて未成年であったのです。

 

詐欺グループから友人関係のつてをもとに誘われたり、SNSを利用して勧誘されることにより、詐欺グループに加えられてしまったと言います。

 

逮捕された少年らは、「簡単にお金が手に入ると考えた」などと供述しています。

 

実は、今このようなケースが増えてきています。

 

2018年に特殊詐欺で摘発された方(2686人)のうち、なんと未成年は28%である749人を占めます。

2017年には480人の未成年が摘発されましたが、それと比較してもかなり増えているのです。

 

そして、摘発された未成年者の大半が、被害者と接触する詐欺グループの末端として利用されていました。

この少年少女もある意味被害者と言えます。

なぜなら、彼ら彼女らは知らず知らずのうちに犯罪に手を染めていることも少なくないからです。

 

SNSで勧誘されたケースを見てみると、「お金を運ぶアルバイト」だと誘われているケースが多数を占めます。

 

大人から見れば明らかに怪しい仕事だと気付きますが、少年少女の場合、お金を運ぶだけで報酬を手にできるならやってみたいという純粋な思いで関わりを持ってしまうのでしょう。

 

違法性のあるものだと気づいた時には、抜けるとどうなるか分かったいるか、などと脅され、抜け出せなくなることも多いようです。

こうなると、保護者の方にも相談しづらいものです。

これらの動きを受けて、各中学校、小学校では児童・生徒に注意を呼びかけています。

愛知県警でも、あまりにも被害件数が増加していることを受けて、ホームページを活用して、保護者に注意を呼びかけているようです。

未成年が特殊詐欺に関わることを防止するには家庭で何ができる?

では、子供がこのような犯罪に巻き込まれていることを保護者や周りの大人が気付いてあげるには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。

 

以下の点に注意をすると良いようです。

部屋にスーツがないか
子供が持っているはずの金額よりも明らかに多額の現金を所有している
新幹線などで長距離を移動している
携帯電話で誰かに指示をされている
なんだか贅沢をしているように感じる

 

部屋にスーツがあるか、というのはどういうことなのでしょうか。

現金の受け渡し時にはスーツで出向くように指示する場合が多いことから、部屋に見慣れないスーツがある場合は、スーツが何に利用されているのかを確認する方が無難です。

 

新幹線などでなぜか長距離を移動している場合も、現金の受け渡しのための移動の可能性もあり、目的不明の新幹線の切符などがある場合も、注意が必要です。

 

また、携帯電話で誰かに指示を受けている場合も注意が必要です。

友達との会話でなく、明らかに親から見て目的不明の目上の大人とのやりとりが増えている場合、注意が必要です。

 

また、最近なんだか贅沢をしていると感じたり、高価なゲームソフトを購入しているようだったり、金品の所有等に違和感を感じるような言動があったり、財布に異様に高額の現金が入っている場合にも注意が必要と言えるでしょう。

 

これ意外にも、なんだか様子がおかしかったり、暗かったり、何かにおびえているような言動が見受けられる場合、少し様子を見てみましょう。

 

大阪府でも、未成年が特殊詐欺にまきこまれている現状を踏まえ、大阪府安全なまちづくり条例を改正しました。

大阪府安全なまちづくり条例では、保護者や学校側が青少年に対して特殊詐欺にまきこまれないように指導する努力義務が定められました。

 

なお、詐欺グループの中には「経済を回すためには余っているところから金を取り、使わないといけない」などと、へんに理屈の通った理由で青少年を説得し目的を正当化して加担を促す悪質なケースも見受けられます。

 

家庭での子供との日常のコミュニケーションや、モラルについての教育などを通して、青少年に超えてはならない一線を早いうちに理解させ、自分のみを自分で守る自立した子供を育成できることも重要な対策になってきます。

ネットでの反応

ネット上では、

親が何でも与える時代になったことから子供がお小遣いほしさの誘惑に勝てなくなった時代に流れだ、

物質的に豊かになった時代だからこそ子供もお金が欲しい気持ちに勝てないのだろう、という声や、

受け子でなく、詐欺の幹部を厳罰に処すべきである、という声や、

だまされる子供自身にも非があるとする辛辣な声も散見されました。

 

いずれにせよ、判断能力が未成熟な面や、お小遣いほしさにつけこんで少年少女が犯罪に巻き込まれるケースが増えています。

お子さんのいる家庭では、日頃からお子さんに注意を促し、日頃からの親子での時間も大切にされることが地道な対策と言えそうです。

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