【マナーポリスの横行】息苦しいところまで来たかも!?
日本はどうしてここまで息苦しくなったのだろう。
何かちょっとしたことを発言するだけでネットが炎上する世界だ。
そして、今問題になっているのがマナーポリスの存在…。
ネット上にはマナーポリスが存在している
ポリスといっても本物の警官ではありません。
言うなればネット上での発言を自主的にチェックしているネットユーザー(ご意見番)といったところでしょうか。
そして、この存在がSNSの炎上に一役買っているときもあるのです。
人の発言に対して、揚げ足をとるような、重箱の隅をつつくような人たちは以前から存在していました。
しかし、近年はネットの炎上と合わせてものすごい数のマナーポリスがいるようです。
近年では、「了解しました」という言葉が正しいのかどうかという議論です。
あるところから、「了解しました」という物言いは相手に対して失礼だという論調が大勢となったのです。
詳しくない人は「あ、そうなんだ失礼なんだ」ということで、
「了解しました」を「承知しました」あるいは「かしこまりました」に置き換えた人も少なくないでしょう。
しかし、専門家に言わせるとこれはなんの問題もないそうです。
どちらかというと親しい仲で使うことが多いので、他人に使うと失礼というようになっていったのでは?
ということのようです。
ネットにはこういった「謎マナー」が多く流布しています。
「了解しました」という言葉も「承知しました」のほうがなんとなく丁寧だなということで
悪玉化してしまいましたね。
ツイッターなどで「いいね」がたくさん付くと、それがあたかも正しいもの、唯一無二のものと変わってしまいます。
これは、大げさに言ってしまえば、ポピュリズムや迎合主義に通じるものがあるということです。
ネットに横行する謎マナー
4月30日、自身のインスタグラムに上皇上皇后両陛下に対する感謝を投稿したものの、それが炎上してしまったタレントの山田優。山田はお2人の写真と共に「天皇皇后両陛下お疲れ様でした。ありがとうございました。… https://t.co/7PuZHE14db pic.twitter.com/oy7dc0yB0Y
— kawai akira (@paul_god_lucky) 2019年5月11日
「マナーポリス」いるいる。言ってることは正しいけど行き過ぎている人もいれば、そのマナー本当に必要?ということにこだわる人もいるだろう。自分が正義だと思ってるからタチが悪い。 pic.twitter.com/niojNWX9SC
— ともも (@tomomile_tea) 2019年5月15日
とにかく謎マナーが横行していますね。
これまで、正しいと思われていたことが一瞬にして否定されて悪玉化されてしまうのには
ちょっとした恐怖を感じてしまいます。
そういった人は多いのではないでしょうか。
つい最近では、モデルの山田優さんが放った発言です。
「天皇皇后両陛下お疲れ様でした」
というものです。
何もおかしくはないような気がしますけどね。
これがマナーポリスの逆鱗といえば大げさですけど、引っかかってしまったんです。
目上の人に対して失礼な物言いだし、ましてや天皇陛下に使うとは…
ということなんです。
「ご苦労様でした」という言葉を目上の人に使うのは失礼というのは、
ビジネスマナーとしても習ったことがあるので、これは正しいです。
しかし、「お疲れ様でした」はむしろ目上の人に使う言葉では?
目上過ぎて、天皇陛下には失礼になるということなのでしょうか。
もちろん、これについて国語の専門家は
「ほとんどの辞書では、目上の人に『お疲れ様』と使うことはおかしくない、とされている」
とツイッターなどで発言しています。
日本人の国民性なのか
重箱の隅をつつく、あるいは筆の上げ下ろしまで気にするのは明らかに小さなことを気にする国民性です。
小さなことが気になるから、日本式の作法とかマナーというのが世界中で絶賛されている面は否定できません。
しかし、そういうことがあたりまえになって、
ネットの普及と共に普通の人でも発言力を持つようになって
それが面白くて愉快犯的になってるのではないかと思うところもありますね。
ネットの反応
人間は自分の持っている範囲の知識でしか物事を測れないからね。
他にも自分の知らないものさしがあるって事を学ばなければならないよね。
この国民性は本当に思いやりのある行動を社会全体に浸透させる長所がある一方で、どうでもいいことや悪いことまでも浸透させてしまう短所もある。
自分の考えを持つことは大切ですが、それに極端に迎合していくのはどこか怖い気がします。
何よりもそういったことを人類は(大げさですが)なんども経験してきたことですからね。
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