
急激に膨張を続けていたライザップの勢いが止まったと報じられたのが2018年11月…。
そのときに、業績予想を大幅に下方修正して、通期の純損益が赤字になると発表したのです。
飛ぶ鳥を落とす勢いだったライザップに何があったのでしょうか。
結果にコミットした経営手法
193億円の赤字!?激震のライザップ・瀬戸健社長に独占密着/ガイアの夜明け | テレ東からのお知らせ : テレビ東京 https://t.co/xDrGamwqCN
— ガイアの夜明け 番組公式ツイッター (@gaia_no_yoake) May 20, 2019
ライザップグループのビジネスモデルとして名高いのが
「経営にコミットする」ということです。
高い目標を顧客に設定させることで、
顧客に寄り添い、マンツーマンで2か月から3か月の間に
目標設定したダイエットを成功させてきたのです。
顧客のやる気を想起させるこの手法が大いに受け入れられたのは
成功例の多さからも明らかで
高い目標設定を設けることで、
それを必ず成功させてきたライザップのスタッフの手腕も評価されました。
ライザップ本体の経営手法もまさに、この「結果にコミットする」を
素で体現しているといっていいでしょう。
高い目標設定を掲げることはまさに、顧客が設定するのと同じことを
自らにも課していたのです。
高い目標をかかげることで、業績見通しを上回る結果にこだわり続けたのです。
それは、ライザップ本体の体力アップに向けた業績見通しだったらよかったのですが
無軌道な買収を繰り返していったことに失敗があったのです。
貧乏くじを引いたのが松本取締役??
2018年11月の業績予想の修正を行ったのが、
その年の6月に就任した松本晃代表取締役です。
就任当初は、「会社の中身がよくわかってないので…」
と、とぼけていたのですが2ヵ月ほどでその手腕を発揮することになります。
まさに構造改革担当となったのです。
松本取締役は、ライザップに入社後、買収した会社の中から15社、16社には自分から訪ねていき、
経営陣や若手社員の話にも耳を傾けてました。
そして、買収先の実態がわかるにつれ、
新規のM&A(買収)はフリーズするように指令を出します。
それは、「買収した会社の中には、しんどい会社がたくさんある。資産を洗い直して、しっかりとした成長戦略を作ったほうがいい」という思いを吐露したのです。
それは、8月以降、瀬戸健社長に繰り返し進言していたのです。
取締役会であがってきた買収案件については一貫して「反対」の立場を貫き通しました。
そして、11月の決算発表会となったのです。
そのときも、「みんなで言いたいことを言おう」という呼びかけのもと、
数人からも現在の膨張路線に対して反対の声、さらには反省の声があがりました。
負のリスクの大きさ
https://www.instagram.com/p/BxtLYG6BTV2/
ライザップはこの数年、ずっと急速な買収劇を続けてきあsみた。
2016年3月期末には23社だったライザックグループは
2018年3月期末には75社にまでふくれあがっていたのです。
2年間で52社を買収したことになります。
ライザップには常時数十件の買収案件が持ち込まれていたということです。
ライザップは過去3年間で売上収益が4.2倍に成長したとしているのですが、
本業の儲けのよりも買収による「負ののれん」があったのは間違いないでしょう。
負ののれんというのは、買収の際に受け入れる純資産よりも下回る額で買収した場合に「負ののれん」が計上されます。
安く買収できた差額分は収益として計上されるので、一時的な業績の向上をもたらします。
安く買える商品には理由があり、負ののれんの大きさは、そのままリスクの大きさと言えるのです。
それは、赤字企業を買えば買うほど収益は増えます。
しかし、それは一過性のそのときだけのものであり、赤字企業の本質を変えないと(儲かるようにしないと)すぐに収益を圧迫することになります。
特に、この1,2年は規模の大きな企業買収が重なったので、ふののれんの額は大きくふくれあがったのです。
特に音楽CDなどを販売する新星堂や、音楽CDやゲームソフト販売を行うWonderGOOを持つワンダーコーポレーションの買収は、音楽CDの売り上げ不振で大きく営業利益を18年3月期で下げています。
音楽CDなどは売れない不況業種なのに率先して買収したツケは大きすぎるといっていいでしょう。
また、フリーペーパーを発行している「ぱど」、女性用矯正下着のMRKホールディングスも、紙媒体の衰退や広告宣伝費の増加などが重しとなって業績予想を大きく下方修正しています。
ネットの反応
うーんなんか自分で自分の首絞めてるなこの社長は。ライザップだけでもう少し粘って、それから他に手を出すべきだった気がするなー
瀬戸社長、たしかに若いのに焦り過ぎのような気がする。てかそもそも、ライザップ高すぎ。シニア向けのも、それでも高めだと思うよ。
赤字企業を安く買収して再生するといった成長スタイルだったのでしょうけどね。実際には赤字企業の赤字をそのまま背負い込むことになってグループ全体で大赤字を抱え込むという…。
瀬戸社長の救いは、松本取締役を迎えたことです。
拡大路線から一転して緊縮路線に入ったライザップの逆襲がこれから始まるのかもしれません。








