
ネット上の囲碁サイトに突如として現れた正体不明の棋士。「神の手」というハンドルネームを持ち超人的な打ち回しから囲碁界を騒然とさせています。
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常識外の一手を放ちトッププロ以上の実力を持つ「神の手」
ネット上の囲碁サイトに正体不明の謎の超絶棋士が突然現れ、趙治勲名誉名人と互角の戦いを演じた
囲碁AI(人工知能)「Zen」を圧倒したことが、囲碁界で話題もちきりだ。その名は「God Moves(ゴッドムーブズ、神の手)」。
ほとんど時間を使わぬ高速の打ち回しから、超人的な新手の囲碁AIとみられている。Godは11月29日、世界中の囲碁愛好家が利用する囲碁サイト「KGS」に登場し、同月に趙名誉名人との三番勝負で1勝2敗と肉薄した「Deep Zen Go(ディープゼンゴ)」と同じソフトを搭載する「Zen19L」に連勝。12月1日にも再戦し完勝した。
プロ棋士が驚いたのは碁の内容だ。碁石で境界線を引いて領土の広さを競う囲碁の布石は、少ない石数で効率的に領土を広げられる隅から打ち始めるのが常識だ。Godは1局目は普通の布石を選んだが、2局目の初手は盤の中心・天元に打ち、3局目は天元をはさんだ着点に1、2手目を費やした。
破天荒な布石でトッププロ級の棋力を持つZenを破ったことに、囲碁AIに詳しい大橋拓文六段は「革命的」と言う。
「まだ人間の届かない囲碁の真理がGodの着手にひそんでいるかもしれない」引用:朝日新聞デジタル 12/24(土) 11:45配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161224-00000034-asahi-soci
http://www.asahi.com/articles/ASJDM75CMJDMUCVL031.html
まさに漫画の様に突如として現れ、トッププロである趙治勲名誉名人と互角の戦いを演じた囲碁ソフト「Zen19L」を打ち破った「神の手」。
その正体は囲碁AI(人工知能)の可能性が高いということですが、もしかしたら漫画「ヒカルの碁」のように実は人間かも・・・?と考えるとロマンがありますね。(さすがに幽霊が乗り移っている可能性は低そうですが)
進化を続け人間を凌駕していくAI
実は囲碁界でAIが話題になったのは今回が初めてではなく、2016年の3月にもGoogle傘下のディープマインド社が開発した囲碁のAI「アルファ碁」が世界最強棋士の一人韓国の李セドル九段を圧倒的な実力で破ったことが大きな話題となりました。
李セドルは「囲碁界の魔王」とも呼ばれ国際棋戦優勝経験十数回優勝を誇る大棋士。
囲碁ファンであればその名を知らぬものはいない、まさに人類代表にふさわしい最強棋士です。
その李セドルがアルファ碁に1勝4敗と完敗したことで、囲碁のAIは人間を凌駕したことが疑い様の無い事実として受け止められています。
囲碁は局面の可能性が天文学的な数存在し、ソフトが囲碁で人間を超えるのはまだ10~20年以上は先だろうと見られていました。
そんな中ディープマインド社は「ディープラーニング」という新しい人工知能の考え方を元にアルファ碁を開発しそのお披露目会とも言える初戦で世界最強の李セドルを圧勝。
李セドルの完敗は囲碁界に取ってはおそらく予想していなかったことで、かなり衝撃的だったのではないでしょうか。
AIの波は様々な分野に
AIの波は囲碁界だけではなく、将棋など他の分野にも及んでいます。
将棋界でも人間のトーナメントを勝ち進んだ代表がソフトの代表に完敗。
将棋ソフトは毎日数万局を超える数の対局を自分自身と行っており、日々その対局のデータを元に学習を繰り返しています。
人間には物理的に無理なスピードで学習を繰り返すソフトは、毎年毎年去年のバージョンのソフトに9割勝ち越す、というような驚異的なスピードで無限に進化を続けています。
日進月歩の進化を続けるソフトに既に人間は太刀打ちできなくなっていると考えられています。
囲碁にしろ将棋にしろソフトが台頭してきたのはここ数年のことですが毎日数万局の対局を繰り返し学習をしていることを考えれば、ソフトは既に神の域にまで達してしまっていると言っても過言ではないでしょう。
ネット上の反応
自ら神の手を名乗る不遜なやつを撃破するヒーローが現れる頃や
機械がやってるのみてもなんもおもしろくないけどね
強いのが出てくるって良いことやないの?
神の一手に近づくやん
すまん、凄いと思うけど人間様の娯楽に機械風情がしゃしゃり出るのってどうなん?
数十年腕を磨き続けた奴がその十分の一にも満たない制作期間で作られたAIに面目潰されるとかええんかヒトカスさんは
AIが作られるまでに至った人類の知の歴史は囲碁の歴史と同等やで
将棋、囲碁に限らず今後ますますAIが進化していくにあたって人間が不要になってしまうような事態も起きてくるのでしょうね。
人間が持つ価値とは?ということを改めて考えなければいけない時代になってきているようです。