東京大学が老化老化細胞を除去して若返る薬を発明。120年限定で不老不死が実現へ
「人生120年、死ぬまで若くて健康」が当たり前の未来に
老化を防止して若返りすら実現する研究が世界中で進んでいる。最近では老化は治療可能な病気と位置づけられており、老化の仕組みが続々と解明されている。
東京大学は、既に臨床試験まで行われているがん治療薬「GLS1阻害剤」を使い、体から老化細胞を選択的に除去することに成功している。
老化細胞の除去に成功
細胞は老化すると普通死んでしまうが、体内の「GLS1」という酵素が活性化すると老化細胞は生き延びてしまう。この「GLS1」を阻害する薬を老齢マウスに投与したところ、老化細胞が消滅。運動機能や内蔵機能が回復し、若返りが確認された。そして、最近では東大や金沢大などの研究チームが、バリア機能を発揮して免疫細胞の処刑から逃れている老化細胞(約10%)の除去にも成功している。
ヒトで言えば70歳代くらいに相当する老齢マウスに、週3回合計9回GLS1阻害薬を腹腔内投与して1カ月後の変化を分析した研究では、加齢に伴って生じる腎機能の低下、肺の線維化、肝臓の炎症などが抑えられ、各臓器の機能が改善した。
この10%の老化細胞は、既に実用化されているがん治療薬「オプシーボ」を使って消すことができた。実際に老齢マウスに投与すると、運動機能や内蔵機能の改善が見られた。
これらの成果は既に歳をとっていても若返らせることが可能だ。
世界初の老化細胞除去薬の開発を進めているのが、東京大学医科学研究所副所長で、癌防御シグナル分野の中西真教授らの研究グループです。
中西教授は、
「GLS1阻害薬は内服薬で比較的安い薬です。簡単に飲める安価な薬で老化に伴う病気を治療したり予防したりできるならそれに越したことはありません。また、私たちの研究グループでは、アルツハイマー型認知症など神経性疾患の制御につながる、別の老化細胞除去薬の創薬研究も進めています。現在、予防医療は保険診療ではありませんが、将来的に、保険診療が適用される老化予防薬として使えるようになれば、劇的な健康寿命の延びも期待できます。GLS1阻害薬などによる予防医療が実現すれば、多くの人が、ヒトの最大寿命である120歳まで元気に過ごせるようになることも、夢ではなくなるかもしれません」
「最大寿命は、老化や病気の発症とは異なる仕組みで決まっています。そのため、老化細胞除去薬によって100歳を超えても元気に自立して過ごす人が増えたからといって、ヒトが生きられるのは最長で120歳というのは変わらないと思います。老化のない動物は、若い個体と高齢の個体では体の状態はあまり変わりありませんが、やっぱり死ぬのです。ですから、介護が必要のない状態で寿命を全うすることは可能だと私は考えています」と話します。
人間の限界寿命(120年)を延ばすものではないとのことですが、120年は不老不死でずっと若くて健康という形が実現することは可能だとのことです。
ネットの声
健康寿命の問題が解消に向かう可能性、大いに期待ですね。保険や医療にかかる根本的な理由、負担の解消は医療費や労働力の課題へのクッションにもなりそうです。
限界寿命は変わらずに健康寿命が伸びるですって!?裏を疑うくらいに美味しい話。
コメントを送信