国宝級!?国産車3台を選ぶとなるとやっぱり外せない!
目次
日本が誇る名車中の名車を振り返ります。
およそ100年前に始まった日本の自動車製造。
これまでに名車と呼ばれるようなクルマが数多く誕生しました。
その名車のなかでも、とくに希少であったり世界初の偉業を成し遂げたクルマが存在。
そこで、これまでに生産された国産車のなかから、後世に残すべき名車を3車種ピックアップしてご紹介します。
日本の自動車史に燦然と輝く名車トヨタ「2000GT」
クルマが一気に進化した1960年代に、世界中で数々の優れたスポーツカーが誕生しました。
日本でもトヨタが1964年にヤマハとの共同開発によって、世界で通用する高性能なスポーツカーの開発に着手。
そして、1965年の東京モーターショーでプロトタイプを発表。
トヨタ・2000GTのオープンカー仕様車と若林映子。
両方とも大好き。
『007は二度死ぬ』をまた観ようかなあ。 pic.twitter.com/on9TGgQSzA
— 中井寛一 (@ichikawakon) March 23, 2020
1967年5月に発売されたのが、トヨタ初の本格的スポーツカー「2000GT」です。
外装のデザインは「ロングノーズ・ショートデッキ」と呼ばれる、伝統的な英国製スポーツカーのフォルムを取り入れ、曲面を多用した流麗なファストバックとなっています。
エンジンは「クラウン」に搭載されていたものをベースに、ヤマハによりDOHC化された、2リッター直列6気筒を搭載。
キャブレターを3連装し、最高出力150馬力を誇りました。
最高速度220km/h、0-400m加速15.9秒、0-100km/h加速8.6秒と、当初の目標どおり世界トップクラスの動力性能を達成。
サスペンションは先進的な4輪ダブルウィッシュボーンを採用。
4輪ディスクブレーキ、マグネシウム製ホイールを装着するなど、日本の量産車としては初めて搭載するものばかりでした。
トヨタ2000GTは生産工程の多くが手作業だったことから当時の販売価格は238万円で、これは同年における大卒初任給平均3万6000円の66倍です。
現在の価値で換算して約1380万円ということになりますが、物価で換算すると、もっと高額になる試算もあります。
1967年にフロントマスクのデザイン変更などマイナーチェンジがおこなわれ、1970年までの3年ほどで生産を終了。
生産台数はわずか337台でした。
世界初の量産ロータリーエンジン搭載車「コスモスポーツ」
マツダは1961年にドイツのNSUバンケル社と「夢の内燃機関」といわれていたロータリーエンジンについて技術提携をおこないました。
そして、独自にロータリーエンジンの開発に着手。
1967年5月30日は、東洋工業(今のマツダ)がロータリーエンジン搭載車コスモスポーツを発売した日💡✨https://t.co/7T1xFQTpM6 pic.twitter.com/S0kH4JLa29
— ねこねこ (@nekonekogo2) May 29, 2020
1964年に発売された「ヴァンケルスパイダー」に次いで、1967年に「コスモスポーツ」を発売。
コスモスポーツは、最高出力110馬力を発揮する491cc×2ローターの、世界初となる実用量産ロータリーエンジン「10A型」を搭載しました。
コンパクトなロータリーエンジンの特徴を活かして、外観は低く伸びやかなスタイルを実現。
2シータークーペのコスモスポーツは未来を感じさせるような外観で、当時としてはかなり斬新なデザインになっていました。
また、動力性能もスポーツカーにふさわしく、最高速度185km/h、 0-400m加速16.3秒を達成しています。
1968年には128馬力にパワーアップされ、最高速度は200km/h、0-400m加速は15.8秒まで向上するなど、ロータリーエンジンの性能の高さを世に知らしめます。
コスモスポーツの価格は初期型が148万円、後期型が158万円でした。
同時期に発売された日産「ブルーバード」が70万円台でしたから、かなり高額なクルマだったことがうかがえます。
わずか197台が生産されただけの幻の名車「スカイライン2000GT-R」
1957年にプリンスから発売された「スカイライン」は、2代目にして高性能セダンとして脚光を浴び、日産から発売された3代目ではレースに勝つために「GT-R」が誕生。
そして「ケンとメリーのスカイライン」というキャッチフレーズで大人気となった4代目スカイラインは、1972年に登場しました。
この4代目にもGT-Rが設定され、エンジンは先代から継承する2リッター直列6気筒DOHC4バルブの「S20型」を搭載。
綺麗なケンメリGTR#ケンメリGTR #fisco pic.twitter.com/fwINtIz21R
— ミツイ (@mitui16) January 3, 2020
最高出力160馬力を7000rpmで発揮し、当時としてはレーシングカー並の高回転型エンジンです。
外観では「GT-R」のエンブレムを配したメッシュのフロントグリル、前後のオーバーフェンダー、リアスポイラーが装着され高性能さをアピール。
また、動力性能に見合うように4輪ディスクブレーキを採用するなど、レーシングカーからフィードバックされた技術が取り入れられています。
今日は、希少なケンメリGTRに乗せて頂きました😳‼️S 20エンジンを26仕様にして、エンジンレスポンスも凄かった😅👍 pic.twitter.com/Ps6FAeMv1u
— Tsugio Matsuda (@TsugioMatsuda) March 7, 2020
1973年に発売された2代目GT-Rは、初代と同様にレースへの参戦を想定して開発されていましたが、オイルショックの影響などでレース参戦は幻に終わり、生産もわずか4か月という短期間だったため197台しかつくられませんでした。
ネットの反応
「この3台に異論はない。しかし、日本の宝は3選では済まないっての。」
「地元に7台しか存在しない赤いケンメリGT-Rが1台、55ナンバーのワンオーナーで生息している。」
「ハコスカやZ432も入れて欲しいけど、3選ではなく5選にして欲しかった。」
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