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いまさら聞けないシリーズ!円安と円高どっちがいいの?

いまさら聞けないシリーズ!円安と円高どっちがいいの?

株式相場と平行して日々為替相場を気にしているトレーダーも少なくないでしょう。しかし、一般の人にとっては為替というのはハードルが高いものです。
「円安・円高」昔からある言葉でいまさら聞けない…という人も多いと思います。
円安・円高はどっちがいいのでしょうか。違いとメリットやデメリットをわかりやすくご紹介!

円安・円高と為替相場

為替相場は日々変動しています。

円安?円高?に一喜一憂している個人投資家…一般の人にはなかなか実感がわかないものです。

しかし、実際にはかなり生活に密着しているといっていいでしょう。

特に、海外旅行を頻繁に行う人にとって、為替相場はすごく気になると思います。

ニュースでは円安になった、円高になったという報道が多いのですが、そもそも円安と円高、それぞれどのような特徴があります。

そこには、どのようなメリット、さらにはデメリットがあるのでしょうか。

あまりにもあたりまえに日々耳にするものですから、いまさら聞けないという人も少なくないでしょう。

まず、メリット・デメリットを考えてみます

為替相場はドル円が基本です。

ドルが世界の基軸通貨ですから、1ドルが日本円でいくらになるかというのが、ドル円の為替相場となります。

これが、対ユーロでしたら「ユーロ円」になります。

通貨の組み合わせは投資家が自由に決めることができるのですが、ここでは一般的なドル円の為替相場についてご説明します。

円安のメリットは?

例えば、1ドル100円から1ドル101円になったら「円安になった」といいます。

外貨を手に入れるのにより日本円がたくさん必要となるので、円の価値が下がってしまうのです。

ですから、「円安」となります。

円安になるメリットですが…

輸出を生業としている企業(人)でしたら、1ドルでたくさんの日本円(日本のもの)が購入できるので、利益が大きくなります。

10,000ドルの売上があった場合を考えてみましょう。

1ドル100円でしたら1万円、1ドル120円でしたら1万2千円です。

1ドル120円のほうがお得ですよね。

日本は輸出をして大きな利益を上げる、輸出企業が多いので、円安になることを重視する傾向が強いです。

もっとも企業が大きくなると、円高円安に左右されないように海外で生産することが多くなります。

自動車の輸出はまさにそうなのですが、現在は海外に製造拠点を移している企業も多いです。

もちろん、国内生産もしないと日本の企業が育ちませんから、そのあたりの兼ね合いは企業側の胸算用となっています。

こうすることによって、日本全体にお金が回り、結果的に全体として景気がよくなっていくのです。

しかし、実際に輸出ビジネスをやってみないと実感できない部分でしょう。

円高のメリットは?

円安の逆、円高のメリットについて考えてみます。

1ドル100円から1ドル99円になったら「円高になった」ということになります。

ドルを安く手に入れることができるのは、円の価値が高くなったからです。

一般的な生活で考えると、円高のほうがメリットが大きいでしょう。

何しろ、原油が安く買えるのですから、ガソリン代が安くなりますし、電気代の引き下げが期待できます。

原油を原料にしている商品も多く、物価が下がるので生活がしやすくなるのです。

ものが良く売れるので景気もよくなりますよね。

また、円高になると海外旅行に安く行けるようになります。

長期間海外旅行する場合や、高価な買い物をしようと思っているのでしたら、円高のタイミングで出かけるのがおすすめです。

とはいえ、円高になったからすぐに海外に行くというのはなかなかできることではありません。

いずれは海外旅行するけど…そんなときは、外貨決済ができる外貨預金口座にお金を入れておくのも1つの方法ですよ。

1ドル100円と1ドル95円なら、95円の方がお得ですからね。

円高になることで、家計面では大きなメリットがあります。

わかりやすいところでいうと、iPhoneなどは外国製品なので、円高のほうが安く買うことができるのです。

輸入ビジネスをしているなら、安く仕入れができるので、円高になればなるほど利益が出やすくなります。

当然、円安のときより、売れたときの利幅が大きくなるのです。

デメリットもある?

デメリットはそれぞれのメリットの逆になります。

円安・円高どちらにもメリットはありますが、当然ながらデメリットもあるのです。

円安のデメリット

円安になると物価が上がります

単純に海外製品を手に入れるための費用がかかるようになります。

特に原油の値段があがるのは、加工貿易を柱としている日本経済にとって、重しとなるのは間違いありません。

売り手側も利益を確保しないといけないので、そこは当然、物価に反映されていくのです。

あまりにも急激な変動があり、大きく円安に振れた場合、食品や日用品の価格に影響を受けます。

それに比例して給料や事業収入が増えていけば問題はないのですが、現状維持だと苦しくなるのは明らかです。

結局どっちがいいの?

円安・円高どちらに振れても大丈夫にするには、自給自足生活が最強です。

円安・円高によって生活が左右されるのは、精神的にいいものではありません。

どちらになったとしても大丈夫にするためには、為替に左右されない生活をすることが大切なのです。

自給自足だと、為替相場がどうなろうと全く関係ないですからね。

そういったことで、農家が最強です。

とはいっても、すぐに農業を始めるのは難しいことです。

それではどうするかというと、知り合いに農家が入れば安心ということですね。

これはあながち冗談ともいえません。

もっと大きな視点で見ると、円高円安を比べた場合、円高に振れるほうが利益が大きいでしょう。

円が強いのですから、円を通貨基軸にしている日本にとって、メリットが大きいのは間違いありません。

もちろん、企業の海外生産が増えて生産ラインの空洞化が促進するというデメリットもあります。

行き過ぎることなく、円高に振れている状態がもっともベストといっていいでしょう。

ネットの声

「円は残された「唯一の安価なリセッションヘッジ」-JPモルガン – Bloomberg。爆発的な円高になるよ、と言ってる。FXは危ないよ。」

「今日の貴重なお話。約9年くらい証券マンとして働いてた人との会話。「FXは絶対止めた方がいい。長期的でも短期的でも未来が円高か円安かなんて誰も知らない当てられない。だから止めた方がいい」」

「過去3回の増税では、一年以内に円安に傾いている。傾向がありますね。ただし、長期的には円高だね。短期的には円高にむかいそうですが、ドル円ロングを狙います。投資は自己責任で!」

円安も円高もほどほどにというところでしょうか。