×

引退勧告に貴ノ富士徹底抗戦もむなしく陥落!協会批判も!

引退勧告に貴ノ富士徹底抗戦もむなしく陥落!協会批判も!

十両・貴ノ富士(22)が10月11日に代理人を通して、郵送で引退届を提出しました。師匠の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)が承諾する形で、同日付で受理されたものです。

自主的な引退で、懲戒処分ではありません。そのため退職金は支払われることになります。断髪式は未定。

相撲協会の温情

日本相撲協会は9月26日、都内の両国国技館で理事会を開き、付け人に対し2度にわたる暴行問題を起こした十両貴ノ富士(22)=千賀ノ浦=に対して自主引退を促す決議をしました。

事実上の引退勧告で、貴ノ富士が同意しない場合は臨時理事会で最も重い「解雇」を含めた懲戒処分を決定するとしたのです。

履歴に傷が付く懲戒処分を回避したことについて、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(貴ノ富士は)まだ若い。理事会として温情」と説明していました。

引退ということなら退職金を受け取ることができ、さらには引退相撲も可能となるからです。

いっぽうで、理事会に呼ばれ、直接「引退勧告」を言い渡された貴ノ富士は「考えます」と返答を先延ばしにしていたのです。

その先延ばしが延びる中で、貴ノ富士に非難が殺到。

そして、10月11日に進退を表明することを発表し、当日に弁護士を通して引退を表明したのです。

どういった事件だった?

相撲協会の発表によると、暴行は8月31日に発生しました。

付け人があいさつをせず関取である自分より先に風呂に入ったことに立腹したのです。

自身が風呂から上がった際、新弟子の額を右手の握り拳で1回殴打し。「先に風呂に入って、“お先ごっつぁんです”もないのか」などと叱ったというのです。

付け人は額にはコブができ、数日間痛みが残ったと語っています。

いっぽう、貴ノ富士がスポーツ庁に提出した文書では「頭(額の横)をげんこつでこつんと叩いた。(相手に)ケガはない」と主張していて、双方の言い分に食い違う部分がありました。

この事案以外にも新弟子4人に対し日常的に差別的発言な暴言があったというのです。

名古屋場所中、物覚えの悪い新弟子を「ニワトリ」、「ヒヨコ」、「地鶏」と命名

「おい、ニワトリ」と声をかけると「はい」と返事をする新弟子に対して、「はいじゃない。コケと言え」と強要したというのです。

「あまりにも悪質」と芝田山部長も語気を強めています。

貴ノ富士は、態度保留ということで部屋での謹慎となっていました。

しかし、11日に引退発表をするまで、親方や協会からも連絡がつかない状況が続いたのです。

そのような中で、貴ノ富士は27日、文科省で会見を予定していました(結果として行われず)。

謹慎中の身で異議を申し立て、弁護士を立てていたのでれば協会と対立するのは必至だったのです。

さらに、裁判を含め泥沼化する恐れもあるということですから、貴ノ富士は徹底抗戦の構えということでした。

これからどうなる?

貴ノ富士に自主引退を促す決議を下した相撲協会。コンプライアンス委員会が調査した事案の概要を公表しました。

暴力に加え新弟子に対しての悪質な暴言、強要も発覚したのです。

貴ノ富士の代理人弁護士は同日「懲戒解雇を視野に入れた厳罰で社会的に不相当」とし、法廷闘争も辞さない声明を出しています。

代理人弁護士の言い分は以下の通りです。

協会が事実上の引退勧告を出したことについて、「貴ノ富士関に対する懲戒処分について」と題した声明を発表しました。

「再発防止策の検討もないまま下されたもので、協会の社会的立場を軽視しており遺憾。懲戒解雇を視野に入れた厳罰であり、暴行の態様を踏まえると、社会的に不相当。今後は法的視点から不当性を訴えてまいります」

と対決姿勢を見せたのです。

24日に協会へ寛大な処分を求める要望書、25日には適切な措置を求める上申書をスポーツ庁に提出しています

上申書によると、貴ノ富士の暴力は「頭をゲンコツでこつんとたたいた」とし、協会のコンプライアンス委員会が公表した調査内容「右手の手拳で額を1回殴打」とは表現が食い違っています。

現役続行を希望し、寛大な処分を求めていた貴ノ富士

しかし、10月11日に弁護士を通じて引退届を提出しました。

本人の引退理由を「協会の将来に失望しました」などと文書で明示したのです。

協会は9月26日の理事会で自主引退を促して以降、師弟の話し合いを尊重してきました。

しかし、謹慎中に部屋を出た貴ノ富士とは音信不通になっていたのです。

角界では“親代わり”とされる師匠不在のまま迎えた結末…。

この日、弟子の決断を知らされた千賀ノ浦親方は「(貴ノ富士の)顔を見たら自然と言葉が出るのに」と残念がっています。

ネットの声

「貴ノ富士という力士は、相撲で負けるとふてくされてキチンと礼をしないで土俵を降りようとして、たびたび審判に注意されてやり直しさせられていた。そして引退の去り際がこの捨てゼリフと態度。結局何一つ反省も、成長も見られなかった。」

「本人ももちろんだが力士二人が暴力でクビになっているのは貴乃花の指導も大きい。自分の息子すらボンクラに育っているのだからやはりダメ親だったのだろう。」

「暴力や立場を利用したイジメが、どれだけいけないことかはよく分かったと思います。これからは一社会人として更生されることを期待しています。。」

今後どう生きていくのかはわかりませんが、過去から学んで成長しないと同じ失敗を繰り返すだけでしょうね。